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GC 13: 数々の変更を備えた『Call of Duty: Ghost』マルチプレイヤー開発者インタビュー

注目のマルチプレイ情報が大々的に解禁された『Call of Duty: Ghost』。gamescomのActivisoinクローズドルームにて、その開発に関わるRaven SoftwareのシニアクリエイティブディレクターEric Biessman氏にインタビューすることができました。

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GC 13: 数々の変更を備えた『Call of Duty: Ghost』マルチプレイヤー開発者インタビュー
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今月中旬にLAで開催されたイベントで、注目のマルチプレイ情報が大々的に解禁された『Call of Duty: Ghost』。gamescomのActivisoin Blizzardクローズドルームにて、その開発に関わるRaven SoftwareのシニアクリエイティブディレクターEric Biessman氏にインタビューすることができました。


―――マルチプレイの話に入る前に、ひとつ気になる点として、今作のサブタイトルが『Modern Warfare』から『Ghost』に変わった理由をご存知でしょうか?

Eric Biessman: 『Call of Duty: Ghost』はまったく新しいブランドです。前作とのつながりはありません。新たなストーリー、新たな設定、新たな世界感が用意されます。

―――マルチプレイの詳細を発表して、ユーザーからの反響はいかがですか?

Eric Biessman: まだ情報を出したばかりではっきりはつかめていませんが、個人的にはポジティブな反響だと思っています。

―――『Call of Duty: Ghost』のマルチプレイで最も大きく変わった点を教えてください。

Eric Biessman: ものすごくたくさん変更があるので、どこから話してよいやら(笑)。今作では「プレイヤーにもっとゲームとつながってほしい」と考えていて、体や頭、その他の見た目を変えるアイテムによるキャラクターカスタマイズのバリエーションは実に20,000通りを越えます。何より重要なのは、女性キャラクターが作成できるようになったことです。『Call of Duty』には女性ファンもたくさんいますからね。

また、見た目だけでなく、プレイヤーが「どのようにプレイしたいか」をより細かくロードアウトで表現できるようになっています。8ポイントを割り振って、スピードを重視するか、ステルスを重視するか、それとも命中度を重視するか、自由にカスタマイズできます。プライマリやセカンダリ武器を外してPerkを追加することだってできます。

―――クランとクランウォーシステムについて教えてください。

Eric Biessman: クラン機能によって仲間同士ですぐにゲームをはじめられ、クランプレイリストからクラン同士の対戦を行うことができます。Call of Duty App(ゲームと同時配信される専用のモバイルアプリ)と連携したクランウォーは、バーチャルなテリトリー上でクラン同士が争ってポイントが得られ、2週間おきにリセットされて勝者が決まります。CoD Appでは自分の戦績を即座にFacebookやTwitterに投稿したり、2つ目のゲーム画面としてロードアウトを変更することも可能です。

―――このように多くの機能を追加して、どのようにゲームバランスを取るのでしょうか?

Eric Biessman: バランスを取ることは開発において最も注意を払っている点です。プレイテストを行い、頭を抱え、またプレイテスト、の繰り返しです。最初はスタジオ内だけでテストし、次に外部の関係者を呼んでテストし、フィードバックを得ます。さらにその後は初心者からプロゲーマーまで広い範囲を対象にフォーカステストを行います。そうして判断を行いクールじゃないものや悪いものをカットしているのです。

―――新しいゲームモードの中でお気に入りはありますか?

Eric Biessman: 7つのゲームモードのうちまだ3つしか発表していませんが、今のところチーム内でもっとも人気は“Cranked”です。アドレナリン全開のアクション性が高いモードで、プレイヤーが敵をキルすると、スピードPerkで動きが加速し、同時にカウントがはじまるタイマーの時間内に次のキルを取らないと自爆してしまいます。このモードでは犬のライリーを呼び出すキルストリークが非常に有効で、プレイヤーだけでなくライリーがキルした時もタイマーがリセットされるのです。

―――『Call of Duty: Ghost』のコンソール版とPC版は何か違いはありますか?

『Call of Duty: Ghost』のグラフィックエンジンの良いところは、次世代コンソールの存在によって上限が押し上げられている点です。PCゲーマーのコミュニティーはとても情熱的でゲームを愛しています。次世代コンソールで追加される要素は全てPCバージョンにもスケールされていて、もしあなたが強力なマシンを持っているなら、サブディビジョンサーフェスやテセレーション、ディスプレイスメントといった表現は全てPCでも有効化されます。我々は特定のハードで先に開発をするわけではなく、次世代機のためだけに開発しているわけでもありません。すべてのハードで同じゲームプレイが実現できるように、性能がスケーラブルであるように開発しているのです。

―――Raven SoftwareやInfinity Wardの開発チームは、普段Treyarchの開発チーム(Black Opsシリーズのスタジオ)ともやりとりをしていますか?

Eric Biessman: Call of Duty開発の良い所は、Infinity WardとTreyarchが友好関係とライバル関係にあり、オープンなアイデアを持ち、互いに助けあっていることです。毎シリーズが大切な存在であり、アイデアを共有したり、良くなるように励まし合ったり、意味を考えたり、我々が開発している時に彼らの前作のフィードバックなどの情報を提供してもらいました。とてもうまくいっています。

―――それでは最後に、日本のCoDファンに向けてメッセージをお願いします。

Eric Biessman: 11月にゲームが発売されたら、皆さんがたっぷり楽しんで、どれだけ開発者の愛がつまっているかを見てほしいですね。きっと素晴らしい作品になります。日本には本当にたくさんのファンがいますし、とても謙虚なクールなゲームを愛する人々です。

―――ありがとうございました。
《Game*Spark》
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