JAEPOのスクウェア・エニックスブースでは新作対戦アクション『スクール オブ ラグナロク』のプレイデモが展示されました。1日目のビジネスデイも2日目も大人気で長蛇の列。かなりの期待を持たれている本作のプレイレポをお届けします。
まず筐体に触れてきづくことは、変則的なボタン配置。逆Vの字型とでも言うべきでしょうか……。なんと合計8つのボタンに1本のジョイスティック、さらにアナログスティックまで付いています!オープニングデモによると開発はディンプス、Unreal Engineを使用しているようです。
デモでは最初にチュートリアルに挑戦。近接攻撃、遠隔攻撃、ガード、ジャンプといった基本的な動作を学んでいきます。これらはすべてワンボタンで発動。近接は連打することでコンボが発生、遠隔攻撃は長押しで強力なチャージショットが発動。ガードやジャンプといった操作はレバーではなくボタンで操作。このあたりは格闘ゲームよりはアクションよりに作られています。
ただしガードを崩すための投げ、さらに投げを拒否する投げ抜けといったシステムも。この点は格闘ゲーム的な読み合いが発生しそうです。またボタン同時押しで発動する必殺技はレバー入れで様々なものが発動。コマンド入力などはなく、簡単に使用できます。また必殺技とは別にスキルが用意されており、こちらは一時的なバフなどを付与することが可能。カメラ操作はアナログスティックでターゲットのロックオンが可能。またロックオンを解除すると自由にアナログスティックでカメラを動かせます。
ルールはシンプルで相手のキャラクターの体力をゼロにした方が勝ち。ただし通常の格闘ゲームにはない2点の特別な要素があります。ひとつは円形のアリーナの三方に出現する「禁治郎像」。学ランを着た怪しげな銅像ですが、この地点に居座ることで拠点を制圧。各種のバフが操作キャラクターに付与されます。もうひとつは強力なサポートキャラ「学園神」。学園神の操作はボタンを押すことで切り替わり、操作キャラに追従の他、3地点の禁次郎像の制圧を指示できます。
チュートリアルが終わったら早速実戦。まずはCOMを相手にした模擬戦が楽しめました。操作キャラは髪型や容姿をカスタマイズ可能。さらに装備をカスタマイズすることでスキルが変化します。一番重要なのは学園神の選択。操作キャラの武器、通常攻撃や必殺技はすべてこの学園神に依存します。つまりは同じようなキャラを使用しても学園神が違えばまったく違った性能。格闘ゲームのキャラセレクトにあたるのはむしろ学園神選びであるといっても過言ではありません。
今回はルーシーと呼ばれる学園神を選択。ラバースーツにガスマスク、ゲバをもったゴス女というぶっ飛んだ容姿ですが、下から眺めたバストには素晴らしいものを感じました。ルーシーを選択すると操作キャラはチェーンソーが武器。近接攻撃で活躍するパワータイプでした。ゲームが始まるとまずは牽制合戦。遠隔攻撃で体力を削りながら様子を見ます。このとき学園神側に攻撃することも可能。学園神を倒されても復活しますが、その間はちびキャラとなって弱体化してしまいます。
しばらくすると禁次郎像が登場。学園神で制圧します。うまく禁次郎像を制圧できたら一気に本体にたたみこみます。学園神にはゲージを使用した必殺技の「神わざ」と一時的なキャラ強化KAMIGAKARIの2つの能力があります。ここぞというときに「神がかり」を使用すると主題歌のような演出が発生、強化された操作キャラが相手を襲います。さらに「神がかり」中にゲージが溜め、超必殺技にあたる「ラグナロクドライブ」へ。
正直、模擬戦は楽勝でした。つづいて参加者による店舗対戦にも挑戦。さきほどと同じくルーシーを選択。さきほどと同じくまずは牽制から、拠点制圧。相手が先に神かがりを使ったのを見て、こちらも合わせて神がかりを使用。うまく近くに潜り込みラグナロクドライブでフィニッシュしました。
ながながとシステムについて説明してきましたが、予想よりも操作は難しくないように思いました。対戦相手が格闘ゲーム慣れしていなかったこともありますが、拠点制圧と学園神の使用のタイミングを合わせると一気に体力を持っていくことが可能。格闘ゲームが苦手な方でも戦術や戦略次第で立ち回れるストラテジー要素が強いアクションゲームという雰囲気です。
なおストーリーや世界観についてはまったく触れませんでした。しかし、デモを触った感じではぶっ飛んでいるということ以外、何もわかりませんでした。使用したキャラクターのせいかもしれませんが、少し須田剛一氏の作るゲームにも似たセンスを感じました。なお最後にもう一度プレイした模擬戦では魔法少女のスマイルハートを選択。こちらは遠距離も近距離も得意なスピードタイプ。軽快なコンボが魅力ですが、パワーに劣るようです。
まだまだ謎が多いタイトルですが、ボタン配置や世界観からは同じくスクウェア・エニックスの『ガンスリンガーストラトス』のようなエッジが感じられます。完全な新作ですが、今後の展開次第で大化けする可能性を秘めています。
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