Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート

ユニティ・テクノロジーズはUnity5のプライベートイベントを3月3日、サンフランシスコで開催しました。イベントではUnity5のさまざまな新機能がデモされたほか、Oculus VR社の創始者であるパーマー・ラッキー氏もゲスト出演しました。

ゲーム機 技術
Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
  • Oculus VRのパーマー・ラッキー氏も駆けつけたUnity5イベントレポート
ユニティ・テクノロジーズはUnity5のプライベートイベントを3月3日、サンフランシスコで開催しました。イベントではUnity5のさまざまな新機能がデモされたほか、Oculus VR社の創始者であるパーマー・ラッキー氏もゲスト出演。これまでプロ版でなければ開発が難しかったOculus Riftのコンテンツがパーソナル版でも公式に開発できるようになるなど、蜜月ぶりをアピールしました。

すでに公式サイトなどで既報の通り、Unity5では全面的といって良いほどの刷新が行われています。イベントでは大きく「物理ベースシェーダーなどを用いたフォトリアルな絵作り」「クラウドを活用したビルド」「オーディオデザイン機能の統合など、さらに強化されたエディター」「WebGLをはじめ、21種類にもおよぶマルチプラットフォーム」という4点が強調されると共に、さまざまなインディ開発者が登壇しました。



中でももっとも衝撃的だったのは、パーソナル版の機能強化でしょう。パーソナル版ではプロ版と同じエンジンを使用でき、従来通り無料で使用できます。プロ版との違いはチームライセンスやクラウドビルドのプロ版機能、現在はベータ版のUnity Analytics Proといったオプション機能の有無となっており、多くの同人・インディゲーム開発者にとっては、パーソナル版で十分だといえそうです。



イベントの最後に登壇したラッキー氏は、4月13日から5月11日まで開催される「Mobile VR Jam」について触れ、Unity5を使って参加して欲しいと呼びかけました。対象はサムスンとOculus VRが共同開発したAndroid端末「GALAXY Note 4」向けの簡易VRゴーグル向けアプリで、賞金総額が100万ドル(約1億円)以上。日本でもオキュラスコミュニティのさらなる活性化が期待されます。



またUnityの代名詞ともいえるマルチプラットフォームでは、新たにMozillaとの協力でWebGLがサポートされました。デモではブラウザ上で3Dアクションゲームがグリグリと動く様が紹介され、ゲーム体験の新時代を予感させました。日本でも『艦隊これくしょん~艦これ~』のヒットでブラウザゲームが再注目されており、Unity5でさらなる地殻変動がおきるかもしれません。



グラフィック面での強化では、ムービークオリティともいえるリアルタイムデモ「The Blacksmith」をベースに、リアルタイムライティングシステム「Enlighten」や物理ベースシェーダーなどの機能が紹介されました。中でも川の水面を赤色に変えると、瞬時に橋の下面に照り返しが表示されるという、リアルタイムのライトマッププレビューに関するデモは印象深いものでした。

エディタの刷新では、オーディオミキサーのデモが行われました。ディストーションやダッキングといった高度なサウンド演出も、Unity5ではプログラマーの手をわずらわせることなく、オーディオデザイナーが自由に設定することができます。このほかC#のコードをC++に変換することでパフォーマンスを向上させるIL2CPP技術では、ベンチマーク上で約8倍、実機上のデモで約3倍の効果が出たことが紹介されました。



Unityのイベントらしくインディゲーム開発者の登壇や、Unity Adsを用いたマネタイズ支援などの紹介もありました。イベントの司会は元EAのCEOとして知られ、昨年10月に新CEOに就任したジョン・リカティロ氏が担当。もっとも最後に「業界のビジョナリーで個人的なヒーロー」として、創始者のデビッド・ヘルガソン氏を紹介する一幕もあり、CEOが交替してもDNAは不変であることを匂わせました。

そのヘルガソン氏はUnity5のリリースを劇的な変化だと語った上で、同社とコミュニティとの関係性についても言及。「It’s not about what we’re making, it’s about what you’re making(私たち=ユニティが作り上げるものではなく、あなたがた=ゲーム開発者が作り上げていくもの)」と鼓舞して、イベントを締めくくりました。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム機 アクセスランキング

  1. 国土交通省主導の日本全国3D都市モデル化プロジェクト「Project PLATEAU Ver1.0」公開

    国土交通省主導の日本全国3D都市モデル化プロジェクト「Project PLATEAU Ver1.0」公開

  2. Xbox版Meta Questが発売? Meta Horizon OS がApple Vision Pro並みになる隠し球とは【特集】

    Xbox版Meta Questが発売? Meta Horizon OS がApple Vision Pro並みになる隠し球とは【特集】

  3. PS2/PS1本体でPS5/PS4/PS3用コントローラーが使える変換アダプタの発売日が決定!

    PS2/PS1本体でPS5/PS4/PS3用コントローラーが使える変換アダプタの発売日が決定!

  4. 海外サイトが選ぶ「初代ゲームボーイ名作タイトルベスト25」

  5. 【Steam Deckお悩み解決】日本語入力のやり方は?スクリーンショットの取り出し方は?

  6. 『ソウル・サクリファイス』開発陣の新作『ソウル・コヴェナント』発表!“主人公との一体化”を追求するVRドラマチックACT

  7. 「POLYMEGA」のドリームキャスト対応の可能性は?「枠にとらわれずアイデアを練っている」開発元CEOが海外インタビューで語る

  8. 爆乳美少女シューター『閃乱カグラ Peach Beach Splash』PC版がVR対応!セールも開催に―アンチチート“VAC”も実装

  9. 全304本!Meta Quest 3で遊べる「Xbox Cloud Gaming」ゲーム一覧をチェック。『Starfield』『PAYDAY 3』なども対象

  10. VR版『Fallout 4』は「業界の変革者となる」―AMD幹部が語る

アクセスランキングをもっと見る

page top