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最悪の失敗作『E.T.』めぐる「ATARI GAME OVER」特別上映会レポ―実機解説プレイも!

史上最悪の失敗作として知られるATARI社開発のATARI 2600向けアドベンチャーゲーム『E.T.』。本作の伝説を検証したドキュメンタリー作品、「ATARI GAME OVER」のDVD発売を記念した特別上映会のレポートをお届けします。

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最悪の失敗作『E.T.』めぐる「ATARI GAME OVER」特別上映会レポ―実機解説プレイも!
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史上最悪の失敗作として知られるATARI社開発のATARI 2600向けアドベンチャーゲーム『E.T.』。米国ニューメキシコ州のアラモゴールドの砂漠に不良在庫が大量に埋められているという本作の伝説を検証したドキュメンタリー作品、「ATARI GAME OVER」のDVD発売を記念した特別上映会のレポートをお届けします。

この上映会では、本作の解説を担当するゲストの錦織正樹こと“たます氏”が登壇。同氏は、大型アーケード筐体の保存と再生活動を行っている人物で、国内のみならず海外のレトロゲームにも精通しています。


■米国の国民的コンソール機であったATARI 2600の時代

ATARI社が開発したVideo Computer System(後にATARI 2600へ改名)は、米国で1977年に、国内ではATARI 2800として1983年に発売されたカートリッジ交換型のコンソール機です。米国では1000万台以上を売り上げた国民機としても知られています。


たます氏は、本機の日本発売の時点でリリースされてから5年以上経過したコンソール機であることと、同年に任天堂のファミコンが登場していたことから、日本で手に取ったことがあるユーザーが少ないことを解説。そのため、米国でリリースされた黄金期のタイトルが有名でないことも説明しました。

本機には、当時の日本人が体験していなかった70年代後半から80年代前半の原始的なゲームの面白さに溢れたタイトルが多数存在。その中で『E.T.』はビデオゲーム機の平均的なライフサイクルにおいて終盤に発売されたタイトルです。


『FireFly』を用いてATARI 2600のグラフィックを紹介

もちろん、VCSでミリオンヒットを達成したタイトルも複数あります。同氏はシューティングゲームの『Yar’s Revenge』や初期のアドベンチャーゲーム『Raiders of the Lost Ark』(映画「レイダース/失われたアーク<<聖櫃>>」のゲーム版)を列挙。続いて、『E.T.』のでもプレイを紹介するにあたって、ATARI 2600のシューティングゲーム『FireFly』を起動し、当時のグラフィックなどを紹介しました。

■ATARIの『E.T.』は本当にクソゲーなのか?たます氏による解説&デモプレイ!

『E.T.』のデモプレイでは、初めにゲームシステムや舞台設定を解説しました。本作は横4面、上下2面のサイコロのような合計6面の地球で構成されており、プレイヤーはE.T.を操作して穴の底にある3つの通信装置のパーツを探し出し、母船のUFOと連絡を取ることで脱出を図ります。


E.T.の顔が描かれたタイトル画面。

敵には、通信装置の一部やアイテムを奪い取るFBI捜査官やE.T.を連れ去り研究せんとする科学者が登場。彼らはマップ上に設置された特殊能力発動地点から追い払うことが出来ます。本作を映画「E.T.」として表す要素として、映画での主人公であったエリオットを呼び出すことや、クライマックスの逃走シーンが再現されています。さらに、隠しキャラとして『Yar's Revenge』の主人公が登場することも述べました。


『E.T.』プレイにはTV出力できるように改造したATARI 2600を用いています

たます氏は本作がクソゲーと言われる由縁を、主に穴に落ちやすい判定やE.T.の当たり判定やマップ設計であると説明。しかし、クライマックスを含めた「E.T.」要素の再現や、隠しキャラが実装されているため、5週間の開発期間にしては良く出来ていること述べました。


画面上部にある紫バーの電話機のようなマークが通信機、隣が能力発動地点を示します。
下部にある青白いバーの4桁の数字が体力で、隣の単数字が体力回復する飴の数です。


超能力を使って穴から脱出、当たり判定が非常にシビア。


エリオットの家とFBI本部と、研究所が一緒に設置。


E.T.より左側にある黒点ドットが体力回復のキャンディー。


マスタードカラーの人物が通信機やキャンディーを奪うFBI捜査官


イースターエッグも披露。

約30分に及ぶ『E.T.』解説の後、いよいよ「ATARI GAME OVER」の上映が始まりました。

■『E.T.』の開発と発掘調査を語るドキュメンタリー映像作品「ATARI GAME OVER」


日本語トレイラー

ザック・ペン監督のドキュメンタリー映像作品「ATARI GAME OVER」は、日本では「アタリショック」と呼ばれる1980年代初頭のビデオゲーム市場崩壊を誘発させたと『E.T.』をめぐる開発経緯、そして米国ニューメキシコ州アラモゴールド市に眠る廃棄されたパッケージの発掘記録を映したものです。『E.T.』や『Yar’s Revenge』開発の中心となった、凄腕プログラマーのハワード・ウォーショウ氏による当時のATARI社内部も紹介した非常に資料性の高い作品でもあります。

本編上映後には、日本語版を監修企画した黒川文雄が独自に取材した映像特典が上映。収録されているATARI元社長ノーラン・ブッシュネル氏のインタビューが披露。本特典映像には、ザック・ペン監督の話や米国サンフランシスコのゲームショップ取材も含まれており、関係者やユーザー視点からATARI 2600と『E.T.』という存在を知ることが出来る内容となっています。

■上映後にはユーザーを交えた『E.T.』デモプレイが実施!他のATARI 2600タイトルの紹介も

ドキュメンタリー映像上映後には、ユーザーを交えた『E.T.』のデモプレイが実施されました。本作だけでなく、ドキュメンタリー本編でも紹介された『FireFly』や、ATARI 2600で評価の高いActivisionのアドベンチャーゲーム『Pitfall II』を紹介し、ユーザーの注目が大きく高まったところで終了しました。


『E.T.』の難しさを紹介。


横スクロールアドベンチャー『Pitfall II』

日本独自コンテンツを収録したドキュメンタリー映像作品「ATARI GAME OVER」は、国内で9月16日に発売予定。価格は、通常版が2,800円(税抜)、オリジナルTシャツ付き限定版が6,000円(税抜)です。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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