ニンテンドーDS向けなどに流通しているマジコンと呼ばれる非正規品では違法コピーしたゲームソフトの起動が可能となります。これまでも任天堂は、マジコンを販売する業者らに対し、不正競争防止法に基づく同行為の差止・損害賠償を求める訴訟を行っていました。
なお、2009年2月の時点で東京地方裁判所がマジコンの販売禁止を命じたほか、2013年7月には本最高裁判決まで続く差止などを求める訴訟に判決が出されていました。2014年6月には一部の被告より控訴が行われましたが、知的財産高等裁判所は任天堂の主張を認め、控訴を棄却する判決が下されています。
さらに控訴審判決に対し、一部の控訴人より上告受理の申し立てが行われましたが、2016年1月12日付で最高裁判所 第三小法廷より上告を棄却するとの決定が下されました。これにより、マジコンの輸入販売行為の差止・マジコンに関して任天堂が受けた損害として、総額9562万5千円の損害賠償金の支払いを命じた第一審判決が確定することとなりました。
任天堂はこの決定に対し、最高裁判所および知的財産高等裁判所がマジコンによる被害を明確に認めたことが「正規ゲームソフトの販売業者である当社がマジコンの輸入販売行為により相当額の損害を被ったこと及びマジコンの輸入販売業者である被告が当社に対して上記の損害賠償責任を負うことを認めた点に画期的な意義があり、ゲーム業界全体にとって極めて重要な判決・決定であると認識している」とコメント。今後も継続して法的措置を講じるとのことです。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ゲーム文化 アクセスランキング
-
公式が「ルナガロン」擬人化イラスト投稿しファンも困惑!?実は2023年のラフスケッチ再掲
-
『サイバーパンク2077』一般人の生活を追体験する海外YouTuber。作り込まれたオープンワールド作品ならではの楽しみ方
-
Steamから削除されていた『No Players Online』が販売再開―原因は「かつての友人達がDMCAによる申し立て」
-
シミュレーションRPG『歴史の終わり』早期アクセス版ではサンドボックスモード最初から解放、プレイヤーの結婚などが可能に
-
『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ
-
『カービィのエアライダー』Speedrun各カテゴリー開設!さっそく世界記録が続々登録、なかには“ホットドッグ早食い”カテゴリーも
-
自殺の名所で新米タクシー運転手が夜勤に出るホラーゲーム『サイレントロード』発表!
-
「駿河屋」不正アクセス問題、クレジットカード情報漏洩の範囲はセキュリティコードなどほぼすべて―対象者には個別連絡も
-
日輪刀を振れ!『鬼滅の刃 日輪バトルスラッシュ』は刀を振るう感覚が楽しい新作アーケードゲーム【アミューズメント エキスポ2025】
-
33年もの時を経て…アーケード版『ストリートファイターIIダッシュターボ』に新たなデバッグメニューが発見される






