広大なオープンフィールドと強大な巨像、しがみついてよじ登る斬新なゲーム性、そして「最後の一撃は、せつない」というキャッチコピーが印象的なアクションアドベンチャーゲーム『ワンダと巨像』。2005年にPS2で発売され、2011年にはPS3でHDリマスター版も発売された本作が、ついに最新の技術でフルリメイクされます。今回は、2018年2月8日の発売に先駆け、プレイを交えてPS4版ならではの魅力をお届けします。
『ワンダと巨像』は、青年のワンダが魂を失った少女を救うため、愛馬のアグロとともに広大な「古えの地」を巡り、16体の謎の巨像たちと壮絶な戦いに挑むアクションアドベンチャーゲームです。物語の舞台は、望めば死者の魂を呼び戻せるとされている禁忌の地「古えの地」。果てが霞むほど広大なこの地には、草原や森、砂漠や湖など豊かな自然が存在する一方、主人公以外の人影はなく、清廉で神秘的な雰囲気が漂っています。
PS4版では、キャラクターから背景までゲーム内のすべてのモデルが作り直され、遠景まで精細に描き出されています。木々から差し込む光のやわらかさや少し眩しい月明かり、象徴的な装飾が施された石造りの建造物に伸びる影など、光と影の表現がとても美しく、古えの地全体に広がる静けさに満ちた荘厳な空気感を演出していました。また、アグロが大地を走る際にあげる砂埃、霞がかった遠くの丘、穏やかな風に揺れる草木など自然の表現も豊かになり、より作品の世界にいる心地よさを感じられました。
剣をかかげ、集まった光が指し示す先へ向かうと、倒すべき巨像が立ちはだかっています。圧倒的なスケールを誇る見上げんばかりの大きさの巨像は、グラフィックが美しくなったことでさらに迫力がアップ。目が合うと思わず肩がすくんでしまうような怖さと同時に、その堂々とした佇まいに畏怖の念を抱いてしまいました。
剣と弓を武器に戦うワンダですが、巨像相手に大きなダメージを与えることはとてもできないので、致命傷を与えられる弱点を探します。本作のバトルは、巨像の攻撃をかわすのではなく、急所を観察し、どうやってそこにたどり着くのかのルートを考える発想を使った戦いです。ルートが見つかったら、巨体に臆することなくしがみついて這い上がりましょう。そして、弱点にめがけて渾身の刃を打ち立てます。死闘の末、最後の一撃を与えたときの達成感とそこはかとない切なさは、グラフィックが美しくなったことでよりダイレクトに伝わってくると思います。
各所に棲む巨像は、全部で16体。2本の足で立ち武器を持っている人型タイプ、空中を優雅に旋回するドラゴンのような姿や馬のようなデザインなど、見た目や行動パターン、弱点の場所は多種多様です。ワンダが掴まれる場所の毛や体にまとった鎧が細かく描写されるため、近くに寄ってみると本当の生き物のような感覚を受けました。そこに確かにいるとプレイヤーに思わせる存在感のある巨像との戦いは、すでに『ワンダと巨像』をプレイした人でも新鮮な驚きと感動が得られるでしょう。
さらに、PS4 Proならば、「解像度優先」か「フレームレート優先」かを選択できます。「解像度優先」の場合、4K HDRに対応しているディスプレイであれば30fpsで動くダイナミックな美しい4Kの映像でプレイが可能。一方、「フレームレート優先」の場合、60fpsでスムーズなアクションで楽しめるので、巨像との壮絶なバトルをより深く味わえます。なお、今回のプレイでは4K HDRに対応しているディスプレイを使用しました。
追加要素として、ゲーム内の美しい風景を自分好みに撮影して楽しめる「フォトモード」が搭載されました。カメラの視点変更、17種類のフィルター、彩度やカラーバランス、被写体深度、ヴィネット効果などが調整可能。「回想」のフィルターを使用して撮影すると上記のスクリーンショットのようになり、振り返ったときの切なさが倍増しますね。巨像との戦いや古えの地で出会った印象的な風景など、さまざまなシーンを写真に残しておくと、旅の素敵な思い出になることでしょう。
以上、PS4向けアクションアドベンチャーゲーム『ワンダと巨像』の魅力をお伝えしました。リファインされたグラフィックにより、さらに透明度が増した世界で、圧倒的な存在感のある巨像との迫力のバトルをお楽しみください。
(C)Sony Interactive Entertainment Inc.
美しい神秘的な大地で、圧倒的なスケールの相手と戦う『ワンダと巨像』PS4版の魅力を紹介!
《カミヤマ》関連リンク
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