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『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』2月10日で30周年! 歩みと魅力を振り返る

国民的な人気を誇るRPGシリーズ『ドラゴンクエスト』。その三作目であり、一大ヒットを記録したファミコンソフト『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、2018年2月10日で30周年を迎えました。

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『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』本日2月10日で30周年! その歩みや魅力的な特徴を振り返る
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国民的な人気を誇るRPGシリーズ『ドラゴンクエスト』。その三作目であり、一大ヒットを記録したファミコンソフト『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、2018年2月10日で30周年を迎えました。

『ドラクエIII』が発売された1988年は、昭和63年でもあります。翌年から元号が平成に変わったため、本作は「昭和最後のドラクエ」とも言えるでしょう。2019年に天皇陛下が退位されるため、あと1年ちょっと経つと元号を3つ跨ぐ歩みを刻む形となります。


30年も前に発売された本作ですが、その支持は今も厚く、当時の思い出を語るユーザーも少なくありません。また、時代に応じて様々なプラットフォームに登場しており、定期的に新たな装いを見せました。この記念すべきアニバーサリーに、名作『ドラクエIII』の歩みや特徴を振り返りたいと思います。

◆『ドラクエIII』発売は社会現象に



『ドラクエ』シリーズはすでに、子供達を中心に大きな人気を獲得していました。特に『II』でその知名度は大きく飛躍し、当然『III』への期待も大きいものでした。そのため、発売日当日は平日だったにも関わらず各店舗には長蛇の列が。学校や会社を休んで並んだ方も数多くいました。

もちろんこの状況はニュースでも取り上げられ、『ドラクエIII』の名はゲームファン以外にも広く知られるようになります。また、『ドラクエIII』欲しさに恐喝して巻き上げるといった犯罪も残念ながら発生。大きな問題点のひとつでした。


一部の店舗側にも問題行為があり、抱き合わせによるソフト販売などを行った店舗もありました。売れ残りのソフトと『ドラクエIII』をセットにして売り出しており、こちらも甚だしい問題です。しかし、どうしても『ドラクエIII』が欲しいユーザーも少なくなかったため、抱き合わせでも売れてしまう状況でした。

こういった問題は後々是正されていきますが、その多くは当時ならではと言える点かもしれません。ダウンロード販売が根付いた今では、パッケージにこだわらなければ「買えない」ということはなく、また抱き合わせ商法とも無縁です。ゲームソフトを購入するための行列も、当時と比べると随分と見かけなくなりました。『ドラクエIII』の人気ぶりを振り返ると、当時と今の違いも同時に浮き彫りとなります。

◆『ドラクエIII』の特徴や進化



『I』『II』と比べて進化した点や新要素は、数多く存在します。まずは、プレイデータの保存方法が、パスワード形式の「ふっかつのじゅもん」から「バッテリーバックアップによるセーブ」に変更。一文字間違えてプレイが続行できない……という悲劇から脱却することができました。

ですが、プレイ中にファミコンにぶつかったり、カセットの抜き差しが乱暴だったりすると、セーブデータである「ぼうけんのしょ」が破損し、復帰できないといったケースも発生。取り扱う側の問題でもありますが、ひとつの悲劇を回避したことで、新たな悲劇が生まれることも。この衝撃は、味わった方ならではの体験として記憶に刻まれたことでしょう。ちなみに筆者の例ですが、当時のカセットを昨年起動させたところ、セーブデータがまだ保存されていました。バッテリーバックアップの実力は、30年経っても健在のようです。


ゲーム面で言えば、主人公である勇者の性別が選択できたり、仲間に加わるメンバーの名前や職業を自分で決めたりと、パーティ編成の自由度が格段に飛躍しました。好きな子の名前を入れて一緒に冒険したり、戦士系の仲間ばかり編成して戦ったりと、自分好みの楽しさを盛り込めたのも、本作の大きな特徴です。

また、「ダーマの神殿」で可能な「転職」も、ゲームファンの心を掴みました。仲間の職業選択が自由なだけでなく、この「転職」を組み合わせることで、パーティ編成の枠が更に広がります。魔法使いから戦士に転職して「魔法も使える戦士」にしたり、回復魔法を使えるメンツを増やしたりと、仲間を育てる楽しさもふんだんに盛り込まれていました。

こういった特徴は後の作品にも受け継がれ、タイトルによって形は異なりますが、パーティの組み合わせを考える楽しさなどは最新作でも味わえます。作品を重ねるごとに新たな魅力が増していく『ドラクエ』シリーズ。『III』の要素も、脈々と続いています。

◆『ドラクエIII』の歩み



1988年2月10日に、ファミコン版『ドラクエIII』が登場し、大ヒットを記録しました。その8年後となる1996年12月6日には、リメイク版がスーパーファミコンに登場。過去作の『I』と『II』はセットとしてリメイクされましたが、『III』は単体でのリメイクとなりました。

リメイク版は、新要素の追加やUIの改善はもちろんのこと、グラフィックが大きく進化。戦闘中の迫力も増し、隠しダンジョンも用意されるなど、遊び応えは更にパワーアップ。原作のファンも納得の出来映えで、スーファミ版も高い評価を受けました。


その後、2000年12月8日にはゲームボーイカラーソフトとしても登場。さらに、携帯電話版などもリリースされ、TVが不要で場所に縛られず遊べる『ドラクエIII』という新たなプレイスタイルを提供します。

そして2011年9月15日に、『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』がWiiソフトとして発売されました。初代から3作目までの「ロト三部作」をひとまとめとし、しかもファミコン版・スーファミ版の両バージョンを収録。本作に寄せられた関心と人気も高く、現在も中古市場では定価を上回るプレミア価格となっています。


2014年9月25日には、iOS/Androidアプリとして、更にグラフィックが変化した『ドラクエIII』をリリース。また、2017年8月24日には、PS4/3DS向けのダウンロードソフトとしても配信されています。30年前に発売されただけではなく、時代に合わせて変化し、定期的にその姿を現している『ドラクエIII』。この活躍ぶりは、多くのユーザーの記憶に残り、思い出として語られ続けている証拠とも言えるでしょう。今後の更なる活躍にも、想いを馳せてしまいます。



※画像は全てPS4版のものです。

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《臥待 弦》
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