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超硬派アドベンチャー『OBDUCTION』を今から遊ぶべき5つの理由

2018年6月28日に『Myst』シリーズの開発者による新作ゲーム『OBDUCTION』の国内PS4版が発売されます。一足早く発売前の本作をプレイしてきましたので、今回は『OBDUCTION』を遊ぶべき5つの理由をお伝えしていきたいと思います!

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昔ながらの洋ゲープレイヤーなら知らぬものはいないであろう『Myst』シリーズ。多数のハードに向けてリリースされていたこともあり、PCゲーマーはもちろんコンソールゲーマーの間でも今作の名は広く知られています。そして、そんな『Myst』シリーズを手がけた熟練開発者で構成されるCyan Worldsによる新作『OBDUCTION』の国内PS4版が2018年6月28日に発売されます!

『Myst』シリーズの奇妙奇天烈ながらも華々しい世界観をこよなく愛する筆者は、発売前の本作を遊ぶ機会に恵まれました。というわけで、今回は同シリーズを遊んだことがある方や、歯ごたえのあるアドベンチャーゲームに飢えている読者の皆さまのために、2018年の今から『OBDUCTION』を遊ぶべき5つの理由をお伝えしていきたいと思います!




芸術作品のように美しいグラフィック



『Myst』第一作目はもともと1993年にMac向けに発売されたゲームです。筆者のような青春時代をPS2/ドリームキャストで過ごしたアラサー世代にとっては、セガサターンのローンチタイトルとして発売されたものと、続いてリリースされたPS/3DO版の印象が強く残っています。というのも、本作が発売された当時は今ほどPCというものが普及していなかったからです。

『Myst』のグラフィックを最初に見たときの衝撃は忘れられません。それはまさに「次世代」そのものでした。ゲームの新しい時代を告げる32bit機の到来と共に、『Myst』はあったのです。当時少年だった筆者にとっては、CGアート的なものを目にする最初の機会だったかもしれません。『Myst』ならではの「美しさ」は、その後のシリーズを語る上で外せないアピールポイントでしょう。


本作『OBDUCTION』でも、『Myst』シリーズで見られた芸術作品のように美しい風景は健在です。当時と比べてゲームのグラフィックスの進歩は目覚ましいものがありますし、「これこそが次世代クオリティ!」というような感動とは異なるのですが、見たことのないような奇想天外な景色の中をウォーキングシミュレーター的に観光して回るだけでも、かなり楽しいことは間違いないです。

精巧に作り込まれた世界観



グラフィックスにも通じますが、探究心を刺激するために緻密に設計された「世界観」も、『Myst』シリーズの大事なキモです。今作の「水を動力としているゾーン」、「風を動力としているゾーン」が登場するところあたりは、『Myst III :EXILE』を彷彿とさせます。場所ごとに独自の物理法則やエネルギーの流れがあって、それを把握するところから始まる……というのは、『Myst』シリーズでもお馴染みのプレイ感覚です。


ゲームを進めていくと息を呑むような瞬間に何度も出くわしますし、大掛かりな仕掛けをはじめて動かしたときなんかには感動も生まれます。それもひとえにダイナミックかつ細かく描き込まれた世界観のおかげでしょう。世界がちゃんと生きているから、その世界をコントロールするさまを徐々に学んでいく過程がドラマチックに感じられるわけです。筆者もプレイしながら「ああ、『Myst』ってこういうところが面白いゲームだったなあ」と何度も感じました。

謎めいたストーリー、キャラクターたち



ゲーム開始時点では、プレイヤーに「ここがどこなのか、いったい何が起こっているのか」などの情報は一切与えられていません。なので、『OBDUCTION』を“知る”ためには歩き回り、情報を揃える必要があります。これは昔ながらの『Myst』シリーズのプレイ感覚と同じなのですが、個人的には『Gone Home』に代表される「ナラティブなアドベンチャーゲーム」の要素もあるのだと気付かされました。与えられた情報から頭の中でストーリーを「組み立て」、推理しながら遊ぶやり方は、古典的でありながらモダンであり、やはり面白いです。


「なんだか分からんが、こいつは信用できるかどうかわからんぞ?」という感じの登場人物たちも、シリーズファンにとってはニヤつくポイントでしょう。何を信用したらいいんだか判断できない感覚も、『Myst』シリーズの醍醐味だからです。自分の足で集めた情報を頼りにキャラクターの人物像や過去に起こったことを想像していくと、異世界の名探偵のような気分になれます。

容赦のない高難易度の謎解き



ゲームプレイ面で特筆すべきは、やはり何をおいてもその難易度の高さでしょう。過去の『Myst』シリーズと比べて更に難しいということはありませんが、本作がシリーズ初体験のプレイヤーは、もしかしたら心を折られてしまうかも……。余談ですが、シリーズ第二作『RIVEN:THE SEQUEL TO THE MYST』は、筆者が人生でプレイしたアドベンチャーゲームの中で最も難しいゲームかもしれません。今作でも、ほぼノーヒントでスイッチの役割などを推察していかなければなりませんし、前述のようにゲーム内の文献などにも目を通し、世界の法則を理解しなければ攻略は困難でしょう。


そして、いきなり登場する謎の装置の使い方を考えたり、どこかで見た記号を他の何かに当てはめたりなど、『Myst』っぽい謎解きが続々と登場します。とは言え、「なに かに急かされたり」「追われたり」という部分は無かった ので、焦らずじっくり考えればいつかきっと謎は解けるでしょう。このタフな謎解きこそが『Myst』シリーズ、そして『OBDUCTION』の醍醐味です。

初心者も安心の「日本語ローカライズ&特典ガイド」



ここまで読んで「そんな難しいゲームをプレイするのなんてムリかも……」と感じたプレイヤーの皆さまに朗報です。なんと本作には、ゲーム内で閲覧できるオリジナルの日本語ガイドが収録されています。謎解きに詰まったらこちらのガイドを参照すれば、もしかしたら状況を打開できるかもしれません。「丁寧なガイドなんてハードコアゲーマーらしくない!」と感じる熟練プレイヤーの方も、ガイドを使わず“生”のままの手強さを味わえます。


『Myst』シリーズとは関係が深いサンソフトによる丁寧なローカライズと攻略ガイドのおかげで、国内PS4版の『OBDUCTION』は海外PC版よりもぐっとプレイしやすくなっています。ガイドと言ってもヒントが載っているだけで、答えが全部書いてあったりはしないので、詰まったらガンガン利用するのがオススメです。

実のところ本作は「歩いて探索する」ことが多いゲームでして、とにかく移動距離が長く、少しじれったい思いをすることもあります。攻略ガイドにはその移動距離を短く済ませてくれるような工夫もあったりして、ユーザーフレンドリーな仕組みに感心しました。

ちなみにこれも余談ですが、今作のローカライズを担当したチームは『歪みの国のアリス』などで知られるナイトメア・プロジェクト 。 フィーチャーフォン時代の名作ホラーを手がけたこのチームが、Cyan Worldsと綿密に連携しながら『Myst』の遺伝子を濃く受け継ぐ『OBDUCTION』に関わったのは、アドベンチャーゲームファンとしては見逃せないポイントでしょう。




以上、老舗アドベンチャーシリーズの後継作『OBDUCTION』を今から遊ぶべき「5つの理由」でした。筆者の個人的な感想としては、今作はしっかりと『Myst』らしさが感じられる古典的な高難易度アドベンチャーで、最近こういうゲームやってなかったなあ……と、なんだか嬉しい気持ちになりました。ただ古典的なだけではなく、「ナラティブなゲーム」のモダンな感触もあって、「今だからこそ、『Myst』の後継作を遊ぶのだ……」と感じられました。シリーズファンはもちろんのこと、新規プレイヤーにも……難易度は決して優しくはないんですが、アドベンチャーゲームでメチャクチャに頭を使いたいなら、『OBDUCTION』は確実に選択肢に入れるべきですよ!


国内PS4に向けてリリースされる『OBDUCTION』は、税込み2,980円でPlayStation Store(製品ページは6月28日にオープン予定)にて発売。ダウンロード専用タイトルとして提供されます。
《文章書く彦》
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