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これが『Gothic』ライクだ!オープンワールドRPGの老舗「Piranha Bytes」を知っていますか?【『ELEX II』発売直前特集 】

ハードコア一直線な老舗スタジオの最新作が日本上陸です。

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これが『Gothic』ライクだ!オープンワールドRPGの老舗「Piranha Bytes」を知っていますか?【『ELEX II』発売直前特集 】
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大作オープンワールドRPGで有名な開発スタジオと言えば、皆さんはどこを思い浮かべますか?『TES』シリーズのBethesda Softworks、『ウィッチャー』『サイバーパンク2077』のCD Projekt REDなどがまず挙げられるでしょう。グローバルローンチが盛んになった現在では、海外の作品もタイムラグ無しに入手できるようになり、国内でも知名度は十分高まったと言えます。ですが日本に紹介される作品はまだまだ一部、諸々の事情でローカライズされないために、評判の良作が日本のプレイヤーに届かない例は山ほどあります。

今回ご紹介するPiranha Bytesも、そんな「まだ見ぬ良作」を制作し続けてきたドイツのスタジオです。その代表作である『Gothic』シリーズは2001年の初代より『TES』シリーズとの対抗馬と評されるほど人気があり、現在THQ Nordicの下でリメイク版が開発されています。

『Gothic』シリーズではオークと戦争を続けるMyrtanaを舞台に、泥臭いダークファンタジーの物語が展開されます。主人公は複数用意された勢力から所属するものを選び、それぞれに異なった展開の物語を楽しめるのが特徴。戦闘はオートロックタイプで、複数の敵の動きを見つつも、3D格闘のように相手と対峙しながら攻撃と回避を行います。

リメイク版 Playable Teaserより

今から見れば非常に荒削りですが、当時はPS2が発売されて間もない頃であり、本作はフルポリゴンで制作されたオープンワールド先駆けの一つという位置づけになるでしょう。『Gothic』は発売が近かった『The Elder Scrolls III: Morrowind』にも匹敵すると高評価を受け、同ジャンルを代表するシリーズとして人気を博しました。

Metacriticでは81/100を獲得し、ドイツ国内のゲーム雑誌「Gamestar」では「Adventure Game of the Year」「Best Game World」に選出。Bethesda Softworksと同様に、Piranha Bytesのオープンワールド新作とくれば必ず注目が集まるようになりました。2004年の『Gothic 2』では欧州で50万本の販売を記録しています。

『Gothic 2』 Metascore 79/100
Gamer's Pulse 80/100

「決められたストーリーを追うのではなく、自分でストーリーを作っていくアクションRPGが好きな人なら、ぜひプレイしてほしい作品。オープンであるだけでなく、そのボリュームも計り知れない」



2000年代はまだ国内では「洋ゲー」は浸透したとは言えず、Steamなどのグローバルなダウンロード販売サービスも今日に比べれば広くは知られていない中、ハードコアなゲーマーが手を出すマイナーな市場でした。しかもゲーム本体の翻訳がされていない「日本語マニュアル付き英語版パッケージ」という形態が多かったため、「英語が読める」「パワーのあるPCを持っている」という高いハードルを越えられる人はまだまだ少数。海外で大ヒットした作品も、10年ほど前までは知名度が上がらなかったために、『Gothic』シリーズも日本では知る人ぞ知る良作というところに留まりました。

親会社が倒産して自社株買いをするなど、紆余曲折ありつつも『Gothic』シリーズ1本で、第3作までを開発したPiranha Bytesでしたが、2006年発売の『Gothic 3』を最後に制作から外されてしまいました。『Gothic 3』の映像などは同年の『TES IV: Obrivion』に比肩する評価を得たものの、プレイを阻害する不具合の多さが理由とも言われています。Metacriticも69/100と大きく評価を下げていました。権利は親会社のJoWooD Productionsが保持していたため、次作の『アルカニア ゴシック4』は別のスタジオが担当、Piranha Bytesはパブリッシャーを変えてDeep Silverと提携を結びます。

『Gothic』シリーズを外されてもそういう雰囲気のゲームを作りたい、ということで同社がDeep Silverのもとで新たに立ち上げたのが『Risen』シリーズです。世界設定こそ『Gothic』と全く関連はありませんが、プレイヤーが勢力への所属を選び、ストーリーが変化するオープンワールドという骨子は変えませんでした。日本では『リズン2 ダークウォーター』のみUbisoftにより日本語版が発売。海賊旗をモチーフにしたロゴは見覚えがある人もいるかもしれません。

『Risen』シリーズは『Gothic』のような広いエリアではなく、限られた島の中という密度の高さにシフトしました。第一作では漂着した主人公(名前はありません)が島の支配を巡る争いに巻き込まれつつ、島からの脱出を図るというものでした。盗賊、戦士、魔術師の派閥があり、加入先によって戦闘スキルの特化が決まります。

『Risen 2:Dark Waters』では雰囲気を南方のカリブ海風に転換し、銃を扱う海賊の要素を取り入れました。これまでの陰鬱な世界とは違う鮮やかな色彩が好評で、2014年の『Risen 3: Titan Lords』では海戦の要素も登場しています。

このシリーズからはコンソール機への移植も始めていますが低い評価に留まり、『Gothic』ライクは家庭用機のオーディエンスにはうまく受け入れられませんでした。逆にPCの方ではおおよそ70/100程を出しており、PCで育ったオープンワールドRPGの個性をぶれずに追求していると言えるでしょう。

『Risen 2:Dark Waters』(PC) Metacritic 69/100
SpazioGames 80/100
「戦闘システムは貧弱であるものの、素晴らしい雰囲気とキャラクターに溢れており、豊かな会話と物語で盛り上げてくれる」



その後同社は、Nordic Games(現THQ Nordic)の支援を受けて、2017年にオープンワールドRPG『ELEX』を発表します。ポストアポカリプス、機械のSF、剣と魔法のファンタジーと全部盛りの世界観で、3つの勢力から所属を選び、戦闘はロックオンという点は相変わらずの『Gothic』ライクです。「うちの味はこれだぜ」という頑固店主の一本気さえ感じますね。厳しい戦闘は人を選びますが、昔ながらのこってりした洋ゲー感覚が好みの人にはしっくりくるのではないでしょうか。

『ELEX』の舞台は現代に近い文明が栄えていた惑星マガラン。彗星の落下によって地上は壊滅状態に陥っていますが、同時にもたらされた「エレックス」という謎の物質を使って超常のエネルギーを人類は手に入れました。

人体に使用すると強靱な身体能力を得られますが、引き換えに感情を失ってやがてはミュータントとなってしまう危険性も秘めています。

主人公ジャックスはエレックスの人体強化を利用して拡大する勢力「アルブ」に所属していた軍人でしたが、敵地に墜落して戻ることができなくなりました。エレックスの力を失ったジャックスは文化の異なる3つの勢力と出会い、アルブとの戦いを通して人間らしい感情を徐々に取り戻していく(かもしれない)、というストーリーです。

加入できる3つの勢力「バーサーカー」「クレリック」「アウトロー」はそれぞれエレックスへの対応が異なり、それによって別々の世界観のようなスタイルを持っています。「バーサーカー」はエレックスを魔法の源として扱い、剣と鎧のファンタジー風。「クレリック」はテクノロジーを発展させたSF風。「アウトロー」はドラッグの製造にエレックスを使うポストアポカリプス、いわゆるヒャッハーな集団です。このどれを選ぶかによって、魔法や近接、銃など得意とする装備が大きく異なってくるのです。勢力同士の争いも起きるため、用意されているスキルが全て習得できるとは限りません。

『ELEX』の1番の特徴はジェットパックで、導入部で手に入れたらすぐにでも空を飛び回ることができます。普通のオープンワールドでは飛行の手段を手に入れるのが難しいですが、『ELEX』では10分もしないうちに発見し、戦いからの脱出、高所への移動も楽々です。前述の通り全部盛りの世界観なので、甲冑を身に纏いジェットパックで飛びながら光線銃でミュータントを一掃、みたいなこともできちゃいます。そんなごちゃ混ぜ感が『ELEX』のオンリーワンな魅力です。

『ELEX』(PC) Metascore 69/100
Multiplayer.it 70/100

「Piranha Bytesは『Gothic』サーガを振り返りながら、新しいIPで未来へ向かって進んでいる。欠点は、設定にやや難があることと、戦闘システムが無骨なことだが、筋金入りのファン層の期待には応えられるだろう」


日本に紹介される機会に恵まれなかったPiraniha Bytesの作品ですが、このたび満を持して最新作『ELEX II』が3月1日にTHQ Nordicより国内に向けて発売されます。今回は音声を除き日本向けローカライズが含まれており、重厚な世界観を余すところなく楽しめるでしょう。

アルブとの戦いが一段落したマガランでしたが、そこに危険な「ダークエレックス」を使う未知の侵略者スカイアンドが襲来します。ジャックスは前作に登場した4つの勢力と、新登場の「モーコン」に結束して挑むことを呼びかけるのですが……というのが今作のストーリー。勢力が増えたことと、まとめるための折衝が物語を前作以上に複雑にするでしょう。見た目も理念もばらばらな人々をどうやって結集させるのか?その運命はプレイヤーの選択にかかっています。

『ELEX II』はPC/PS5/PS4/Xbox SeriesX|S/Xbox One向けに発売予定です。

《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

ゲームの世界をもっと好きになる「おいしい一粒」をお届けします。

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