気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、PLAYMIND開発、PC向けに9月6日リリースされた記憶の欠片を集めるアドベンチャー『The Inner Friend』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、散らばった記憶の欠片と未解決の精神的トラウマで構成される不気味な世界を冒険するアドベンチャー。悪夢のような風景を探索しながら、子供時代特有の恐怖や悪夢に立ち向かいます。ストーリー主導のタイトルではあるものの、ゲーム内に一切テキストはありません。
『The Inner Friend』は1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
PLAYMIND:カナダ・モントリオールを拠点とするゲームスタジオ、PLAYMINDです。当スタジオは15年前、新たな手法でモーション/プロジェクション/舞台美術を実現するスタジオとして設立されました。創設者のEmmanuel Sevignyが、音楽パフォーマンス/ワールドフェア/その他様々なイベントでプロジェクションを始めたのがきっかけです。もし「Moment Factory」をご存知でしたら、彼らと同じようなことを我々は行なっていました。
ここ5年ほど、PLAYMINDはよりインタラクティブな世界、ゲームの世界に足を踏み入れており、今ではゲームと環境の融合を専門としています。私たちはVR/ARのようなあらゆるジャンルのゲームを扱っており、本作は私たちのスタジオの初IPとなります。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
PLAYMIND:本作のプロジェクトは4年ちょっと前に始まりました。信じ難いかもしれませんが、本作は元々Unityを使ったKinect向けのものだったのです。それから様々な変更が行われ、2年前にはUnreal Engineを使って一から作り直されることとなりました。
Emmanuelは本作のアイデアをずっと昔から温めており、このアイデアを具体化するためには、ゲームという媒体がぴったりだということになったのです。
――本作の特徴を教えてください。
PLAYMIND:本作は典型的なゲームとは異なり、舞台美術と畏敬の念を起こさせるような環境という私たちの得意分野をゲームに落とし込みました。これが実際にゲームとしてどのように作用しているか、簡単にわかるかと思います。
本作はインタラクティブな映画、アート、そしてゲームをミックスさせたものです。ストーリー主導でありながらもナレーションはなく、プレイヤーはこのクレイジーな世界で、自分たちの失われた部分を探しながら、何が起きているのか解明しなくてはいけません。本作はプレイヤーの皆さんが忘れていたことを再発見し、子供時代に忘れていた恐怖をつなぎ合わせます。
本作は一晩で、映画を一本見る代わりに遊べるゲームです。シンプルながらもステージごとに異なるゲームプレイを提供し、夢/恐れ/悪夢の世界に深く潜ることで解明される感情的なストーリーが特徴です。
ビジュアル、訴えかける感情、そして雰囲気という様々な点で、本作は強烈な経験となるでしょう!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
PLAYMIND:本作は様々なゲームや映画から影響を受けています。全体の雰囲気と見た目は80年代のポップカルチャーの影響を受けていますし、映画だと「2001年宇宙の旅」「ポルターガイスト」「未知との遭遇」「ストレンジャー・シングス」など、ゲームでは『ICO』、『LIMBO』、『INSIDE』、『風ノ旅ビト』などから影響を受けています。
本作は私たちのクリエイティブマインドを形成しているものを混ぜ合わせたものですので、様々なものからインスピレーションを受けています。本作はそれらへのオマージュなのです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
PLAYMIND:本作を開発する上で私たちが一番楽しみにしているのは、できるだけ多くの人に遊んでもらい、一人一人の物語を聞かせてもらうということです。本作とあなたの繋がりは何でしょう?本作をプレイして何を感じましたか?本作から何を持って帰りましたか?本作で何を思い出しましたか?
皆さんの声をぜひ公式Discordサーバーでお聞かせください。日本語でも大丈夫ですよ。
――ありがとうございました。
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