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初心者がロケットを飛ばすまでの軌跡―スイッチ版『シヴィライゼーション VI』プレイレポ

ついにあの『シヴィライゼーション(Civilization) VI』がSwitchに登場!敢えて初心者が挑んでみました。じっくりゲームを進めるのに最適なSwitch版の魅力をお伝えします。

家庭用ゲーム Nintendo Switch
初心者がロケットを飛ばすまでの軌跡―スイッチ版『シヴィライゼーション VI』プレイレポ
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『シヴィライゼーション(Civilization)』……通称『Civ』といえば、そのゲーム性にのめりこんだが最後、多くの時間が溶かされることになると有名なターン制シミュレーションゲームです。

今作『シヴィライゼーション VI』(以下Civ6)は、既にPC版においては2016年の10月……およそ2年前にリリースされた作品です。iOS版として2017年12月、当初はタブレットのみの対応でしたが、今年10月にはスマートフォンへの対応が進むなど、多角的な展開を徐々に見せています。

そして満を持してニンテンドースイッチ版の『Civ6』が12月6日にパッケージ版として登場します(ダウンロード版は11月16日より発売中)。今作が初めてのプレイとなる筆者が敢えて紹介させて頂きます。一体どんなゲームなのかよくわからない、なんだか難しそう、そういった読者に向けてスイッチ版『Civ6』の魅力をお伝え致します。

シヴィライゼーションとは



1991年より連綿と続くシリーズで「ターン制」のシミュレーションゲームとして強い人気を誇っています。シミュレーションゲームと言っても、一体何をシミュレートするのでしょうか。それはタイトルに「シヴィライゼーション(文明)」とある通り、古代の時代から宇宙開発の時代までを通して、ひとつの国家を育てていくといったものなのです。

また2005年に発売された『Civ4』では、メインテーマ曲がゲーム音楽として初のグラミー賞を受賞するなど、大きな話題となりました。素晴らしい曲ですので、是非お聴きください。



古代から人類の足跡を振り返る形で、有名な建築物が様々に登場します。民を統べる演説、海への進出、未開の部族との邂逅。そして曲の中盤で盛り上がる部分では、砲火や戦乱の表現とともに、人の愚かさを内包したかのようなどこか悲しげな曲調が、不思議と体の底を震わせる感動を誘います。

作曲されたクリストファー・ティン氏は今作『Civ6』でもメインテーマを担当され、その荘厳なインパクトをそのままに、人類史を讃えるかのような印象でタイトル画面を飾ります。



動画では歌詞も表示されていますが、発売からしばらく経過しているのもあり、ネット上では内容を考察した情報が見つかりますので、調べてみてはいかがでしょうか。

そんな歴史ある『シヴィライゼーション』ですが、シリーズをプレイされていない読者にとってはイメージを掴みにくいタイトルかと思います。「国家を育てる」と言っても、一体何をするのでしょうか。

『Starcraft』や『League of Legends』のようなRTS(リアル・タイム・ストラテジー)であれば、相手を倒すべく迅速に陣地を整え、兵を量産し、相手をせん滅するという分かりやすい目標があります。プレイヤーはその為に、一瞬でどれだけの操作量をこなせるかといった事を競う訳です。

また『SimCity』や『Cities』といったシリーズでは、街を大きくしていきながら人口を増やし、税収をあげて更なる発展を目指すという、こちらも分かりやすい目標があります。その為に街の構造を計画したり、発展はそっちのけで自分の好みの形を目指しても良い訳です。

それでは『Civ6』では何を目指せば良いのでしょうか。文明を発展させることが最大の目的とは言え、そのゴールが中々見えてきません。これがシリーズ初心者にとっては難しいイメージとなってしまう部分だと思います。

勝利の方法は4通り


『Civ6』には勝利条件が4つ設定されています。「制覇」「科学」「文化」「宗教」とそれぞれ設定されているものの、はじめからこれと決定しなければならない訳ではなく、プレイを通じる中で現れる状況から最適な方法を目指すといった形です。

とはいえ、このゲームは「対戦相手がいる(主にAIです)」というルールですので、試合開始時点からある程度方針は決めておく必要があります。

分かりやすいのは「制覇」で、これはほかの文明(プレイヤーもしくはAI)の全ての首都を占領すれば勝利となります。軍備を整えて攻め込む!!とても分かりやすいですね。

科学」は、端的に言えば宇宙に進出することが目的となります。とは言え、宇宙にまで文明を広げるといったことではなく、そのためのロケットを打ち上げれば勝利となります。

文明」は観光客の数を競います。ほかの文明の観光客数よりも圧倒的に多くの数を得られれば勝ちとなります。場合によっては素早く試合が終わってしまうなんてこともあります。

宗教」はほかのプレイヤーが所持する都市に布教活動をして、過半数の信者を得られれば勝利となります。布教を行うユニットは他国に入り込んだり、条件によっては攻撃されなかったりと、一風変わったレイヤーでの戦略となるわけです。

……「やっぱり色々ありすぎて訳が分からないじゃないか!」と思われた方、ご安心ください。初心者である筆者が例として「科学」での勝利を目指したフローを後程紹介致します!

自分のターンでは何ができる?



「ターン制」ということは、自分の行動はじっくり考えて実行できるということです。RTSのようなジャンルはリアルタイムであるが故に、ただ考えているだけでは刻々と攻め込む隙を与えてしまうことになります。

では『Civ6』の自分のターンでは何ができるのでしょうか?答えは「全て」です。所持している都市、作りだしたユニット、ひとつひとつに対して「1ターンで全てに行動を割り当てる」必要があります。

つまり、ゲームが進むほど1ターンでやるべきことが増えていくという訳です。このゲームが「時間を溶かす」と言われる理由がここにあります。自分の首都には何らかの施設を作らせ、別の都市では兵を育て、進軍中の戦闘ユニットは一体一体命令を下し、文化や技術の研究も進めていく……

そんなにたくさんの指示をするのは面倒だと感じるかもしれませんが、シリーズとして洗練された機能が様々に補佐してくれます。しばらくの間は慣れが必要ですが、待機しておいて問題の無い戦闘ユニットは触らなくても良い設定にできますし、ターンを終了する前に「コレやってないよ」と必要な所へ移動してくれる機能もあります。

対戦ゲームと捉えるか、シミュレーションと捉えるか


最初に登場する技術でこの情報量


シヴィライゼーションは同じマップの中に複数の文明(プレイヤー)がひしめき合ってその勢力を伸ばしていくという、ルール上は「対戦ゲーム」ということになります。

しかしながら勝利条件の多様さによって(ある程度の行動セオリーはあるものの)、どのタイミングで何をするかに対して適切な答えがある訳ではないのです。更に、難易度調整も幅広く、ゲームスピード(1ターンに進む様々な数値の増減)の調整も行えるなど、かなり自由が利きます。

紹介記事を作成するためにプレイする中で「歴史を自分なりに追っていく」というシミュレーションの楽しみ方も、十分に堪能できると感じました。シリーズの初心者であるのもそうですが、歴史そのものも疎い筆者としては、上記の画像のように人類の文明や技術について細かく解説を参照でき、それを読んでいるだけでもかなり楽しかったです(めちゃくちゃ時間がかかりましたが……)。


シミュレーションといっても固すぎないルールなのも良いと思います。明らかに同時期にいるはずないだろ、と言いたくなる指導者達から選択する訳ですが、古代の時代からスーツを着てる指導者だったり、ローマからいきなり偉人として孫子が出てきたり、ギリシャが急に仏教を創始したり、そのあたりはかなりハチャメチャでちょっと笑ってしまいます。

「科学」勝利を目指してみた



『Civ6』にはチュートリアルモードがあり丁寧に教えてくれるのですが、脳筋である筆者には限界がありましたので「ひたすら都市を作る」戦法で行くこととしました。文明はローマ、指導者はトラヤヌスとなります。

まず『Civ6』の基本として「食料」と「生産力」があります。その都市が食料を多く抱えられれば人口が増えていくのです。生産力を多く抱えられれば、都市が施設を建設したり、ユニットを作成するのに必要なターン数が少なく済みます。

都市はターンを進めると自動的に領地を拡大していきますので、これにより食料と生産力を増加できます。また「労働者」ユニットを使って、土地の改善をしたり、都市機能のある施設を作ることでも増加できます。

では、人口が増えると何が良いのでしょうか?人口増加で大事なのは「科学力」「文化力」を生み出すという点です。


プレイヤーには「技術ツリー」が存在し、研究を進めていくことになります。これは都市ごとではなく、プレイヤー(つまり文明)ごとの大きな要素です。画像では「弓術」が既に研究済みとなっていますが、これによって自文明が持っているすべての都市で弓兵を作れるようになるという訳です。

各技術には、研究に必要な「科学力ポイント」が設定されています。人口や施設によって毎ターン「科学力ポイント」が生み出されていきますので、単純に人口が多い方が研究も早く終わるという訳です。

つまり、戦闘ユニットを作りまくっていても、その分有効な建築などを行う余裕が都市になくなってしまうので、軍事力は強くなっても、研究が進まないといったことになります。都市は一度にひとつしか何かを行えないのです。気が付けば敵軍の現代的な銃兵ひとりに、大量の古い弓兵が滅ぼされてしまうなんてことも……


冒頭で紹介したように、「科学」勝利はロケットを打ち上げて火星へ進出できれば勝利です。実際にはそれだけではないのですが、ひとまず「ロケット工学」まで一直線に目指してみることにしました。

ですから、まず都市をたくさん作ることを当面の目標とします。戦闘ユニットは防衛できるギリギリの数に抑え、安く遠距離攻撃できる弓兵ばかりにします。人口を増やすため食料の多い土地を選び、都市の施設は基本的に「科学力」を生み出すものに絞りました。


近くにギルガメシュ擁する「シュメール」文明がいましたので、早速奪ってしまうことにしました。都市を奪えば、その人口をそのままこちらの科学力として活かせます。制覇勝利は目指していませんでしたが、弓兵を早めに多く作っておいたおかげで勝てそうだと踏んだ為です(筆者は難易度を最低に設定しています)。

どうやら自文明のいる大陸には、ギルガメシュ以外にはいないようでした。船に関する技術研究が進まなければ、これ以上はほかの文明には出会えません。一気にギルガメシュを制圧して、どんどん研究を進めてしまうのはアリだと判断しました。

その後はとにかく研究、研究、研究…… 新たに都市を立てては科学力に関する設備を建てるの繰り返しです。


そしてそのまま宇宙への第一歩、人工衛星の打ち上げに成功しました!!これによって、マップの全てを見渡せるようになり、別の大陸も把握できるようになります。

技術研究に特化できたことから、筆者が「原子力時代」の技術ツリーに到達したころには、まだ他の文明はルネサンス時代でした。こういうメチャクチャなことが起こるのがシヴィライゼーションの楽しいところです。

後は月面着陸をし、火星ロケット3種を全て打ち上げれば勝利です。ここまで文明の差ができれば余裕でしょう。このまま科学力を強化し続けて勝利を目指します。


月面着陸ロケットも無事打ち上げ成功!!もはや科学技術立国への驀進は疑うべくもありません!!全ての道はローマに通ず!!我が文明の勝利待ったなし!!!


……ん?次のターンに謎の動画が再生されました。これは「負けた時」に流れる動画です。一体何が起こったというのでしょうか。


そこにいたのは「アステカ文明」の指導者、モンテスマでした。海を渡った別の大陸で彼は着々と「道教」という宗教の布教を進めていたのです。

……そういえば我がローマ周辺に見慣れぬユニットが徘徊していました。攻撃してこないし、こちらも攻撃できないし、特に気にしていませんでした。実はこのユニットこそが「宗教勝利」に必要な「改宗」を行える勢力だったのです。

知らぬ間(見てなかった)に我がローマ帝国の大半は道教の信者となっていたのでした。勝利条件を満たしたモンテスマは、ロケットが飛んでることなど気にせず、平和に向けてひたすら信者を増やしていたのです。

こうして世界に平和は訪れました。筆者の負けという結果を伴いながら。

……という感じで、シヴィライゼーションは一つの事に特化していても、何かしらの弱点が出てくるというバランスになっています。選択と集中、そして相手との駆け引きこそがこのゲームの面白さとも言えるでしょう。

ネット対戦はないがスイッチ版こそ初心者にオススメ



やることも多くて本当にのめり込んでしまう『Civ6』ですが、敢えて2年越しにスイッチで発売されるということは、筆者として初心者をターゲットにしたものだと感じます。ネット対戦には対応しておらず(本体を同一のアクセスポイントに接続してのマルチプレイは可能です)、基本的には一人用のゲームであることに注意は必要です。

筆者自身は主にゲームをPCで遊んでおり、『Civ6』をやるならPC版だろうなと考えていました。ネット対戦ができますし、どうせやるなら大きな画面で、最大描画設定にして……という感じです。

しかしながら、スイッチ版をやってみて感じたことは「ターン制にとても相性が良い」ということでした。まずスイッチ本体のタッチパネル操作は『Civ6』の画面に無理がなく、マウスやキーボード操作よりも直感的なのではと感じる部分があります。

タッチ操作だけに頼ることなく、各種ボタンでも操作できます。例えばマップの拡大縮小をピンチイン/アウトで行えるだけでなく、ZR/ZLボタンでも可能になっており、様々な指の動きに無駄がなく、疲れづらいと感じます。

Aボタンでもいいし、タッチでもいい


各種のインターフェースも、押しにくいアイコンなどはありません。個人的には、マップ関係はスティック操作で行い、メニュー選択などは十字ボタンを使用し、十字ボタンでは遠すぎる位置の選択や拡大縮小をタッチパネルで行うといったスタイルがやりやすく感じました。

そしてこれらを基本的にどこでも行える、という点が非常に強いと感じます。どうしても長くなりがちなゲームなので、頻繁にクイックセーブをすることになります。筆者はPCの前やリビング、出先などで「ちょっと何ターンか進めてみるか」と気軽に始められることで、「ちょっと難しそうだな」といったハードルがかなり下がりました。

持ち運びとしては丁度良く、しかしながら操作体系も十分に用意されている、これはスイッチ版にしか持てない価値です。プレイの障壁を下げるという意味では最適な選択と言えるでしょう。

筆者は悔しいのでモンテスマにリベンジをかけるべく、今度は宗教への防衛も視野にいれて、今度こそ全てのロケットを飛ばします!!

ニンテンドースイッチ版『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』は、11月16日よりダウンロード版が6,200円(税込)で配信中。12月6日からはパッケージ版が6,300円(税別)で発売中です。
《Trasque》

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