気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、goonswarm開発、PC向けに4月12日リリースされたローグライクJRPG『Sin Slayers: The First Sin』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ダークファンタジーな世界を舞台にしたローグライクJRPG。個性豊かなユニットのパーティ編成、ターン制バトル、ランダム生成のマップなどを特徴としています。記事執筆時点では日本語未対応。本編となる『Sin Slayers』は、2019年第3四半期の終わり頃にリリース予定です。
『Sin Slayers: The First Sin』は無料で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Pavel Shestakov氏(以下Shestakov氏)Pavel Shestakovです。goonswarmのCEOで、『Sin Slayers』のリードデザイナーを担当しています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Shestakov氏およそ2年前、ロシアの大手ゲーム会社で一緒に働いていた友達が、余暇を使って作った『キャッスルヴァニア』スタイルのJRPGのコンセプトを見せてきました。私はこのアイデアにインスパイアされたのですが、開発を始める前にこのジャンルのゲームの市場調査をする必要があると感じました。それから私たちは2週間に渡り、このジャンルのゲームのメリットとデメリット、重要となる要素を研究したんです。情報が十分に集まり、欧州と米国におけるプレイヤー数のサイズ感やこのジャンルのゲームにおける平均的な価格、重要となる基本的なゲームシステムが判明しました。こうして、本作の開発を開始したのです。
――本作の特徴をお教えてください。
Shestakov氏開発中にたくさんの変更がありました。開発当初、キャラクターたちが動き回れるのは1つのシンプルなマップだけだったんです。1回目のプレイテストを終えて、これだけでは十分ではないと感じ、システムをより複雑にし、グラフィックを刷新したうえで、コンテンツを追加しました(マップの見た目も3回変更しています)。
本作のメインとなる要素は、もちろん「Sinfulness(罪深さ)」システムです。これにより、プレイヤーは自らの選択によってゲームの難易度を操作することが可能です。また、本作では古典的なシステムを削っています。例えば、スキルポイントを使う能力のアップグレードです。キャラクターのスキルをレベルアップさせたい場合、特別なアイテムを入手する必要があります。ゲームの序盤でそれを手に入れるか、終盤で手に入れるか、それはあなた次第です。
また、本作ではJRPGのシステムを搭載したヨーロッパのダークファンタジーを舞台としています。
本作を難しくし過ぎず、敷居を高くし過ぎないために、「善悪」「強弱」「3は1以上」という3つの思いを持って開発を続けています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Shestakov氏私たちは『キャッスルヴァニア』や『ファイナルファンタジー』シリーズから影響を受けています。他には『Darkest Dungeon』『Battle Chasers: Nightwar』『DARK SOULS』『ドラゴンズドグマ』、そして漫画の「ベルセルク」も頭に入れて開発していました。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Shestakov氏もちろんです。日本の大手企業が作るJRPGに太刀打ちできないのはわかっていますが、他国が作る作品を日本の皆さんにお見せする素晴らしい機会はあると思っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Shestakov氏ゲームは楽しい暇つぶしですし、ずっと記憶に残るべきだと思います。私たちの作ったゲームが、楽しいゲーム体験として皆さんの心に響けば良いと思っていますし、後悔はさせません。JRPGにも色々あるんだと気づいていただけるかもしれません!
――ありがとうございました。
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