2019年6月1日から2日にかけて京都・みやこめっせにて開催された「Bitsummit 7 Spirits」。同イベントPLAYISMブースでは、シンプルながら特徴的な作品などが展示されていました。
そのうちのひとつ『Orangeblood』は、綿密に描き込まれたドット絵や独特の世界観が魅力のRPG。車が空飛び、ネオンが輝き、そして銃弾が飛び交う街「ニュー・コザ」を舞台に、愛らしくもパンチが効いたあらくれ美少女の物語を、明るい雰囲気で紡ぐ作品です。
プレイした範囲では、ゲーム自体はオーソドックスなJRPGと感じられました。プレイ時間は8時間から13時間を見込んでいるという、開発者のGrayfax Software氏によれば、これは「世界観を見て欲しい」という設計思想であるからとのこと。また、物語は一本道で進み、ストーリー分岐は発生しないそうです。しかしながら、ランダム性能の武器防具入手・ファーミングの要素など現代的な部分もあり、戦闘でもドット絵キャラたちの細かい動きに注目したくなります。
戦闘はシンボルエンカウントながら、マップ上で放てる拳銃を用い、敵の動きを止め回避したり戦闘を優位な状態で開始したりすることも可能。
本作はほぼGrayfax Software氏ひとりのみでの制作ということですが、特徴的なドット絵はなんと開発開始とともに習熟をはじめたというもの。とてもそうは思えないクオリティには脱帽です。また、PLAYISM側によるBGMも力が入っているということでした。
『Orangeblood』は、2019年にSteamにて発売予定です。
同様に展示されていた、Route 59の手がけるアドベンチャー『ネクロバリスタ』は、アニメなどの影響も色濃い雰囲気のノベルタイプの作品。独特な文字演出や3D空間・3Dアニメをシームレスに取り入れるなど、ハイセンスな演出が光りますが、今回の展示では以前公開されたものと同様に、物語のわずかな部分だけを明かす短めのデモとなっていました。
「本作はドラマティックコメディーである」と語るRoute 59のリードアーティストNgoc Vu氏によれば、実際のゲームプレイは8時間から10時間に及ぶものとのこと。本編では主人公のネクロマンサー“マディ”とネクロマンサーの協会との関わりや、その掟を破ってまで彼女が「守りたいもの」についての物語が描かれていくようです。また、シーンによっては舞台となるカフェの散策要素もあるのだそう。
なお、マディの特徴的な赤ぶち眼鏡ですが、これは小説・アニメ「境界の彼方」の主人公“栗山未来”のビジュアルから影響を受けたとのこと。国内外にコアなファンのいる作品であるだけに、ニヤリとする方もいるのではないでしょうか。
『ネクロバリスタ』は2019年8月9日にSteamなどにて発売予定です。
なお、他にも同ブースでは『Everything』、『アクションゲームツクールMV』などの展示も行われており、多くのファンで賑わっていました。
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