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32年続くアクションRPG『イース』シリーズ… 挑戦と意外性が織りなす歴史を振り返る

同じ主人公の活躍を、30年を超えて描き続けているアクションRPG『イース』シリーズ。それは、数多くの驚きとチャレンジが織りなす歩みでもありました。最新作『イースIX』の発売を機に、その歴史を振り返ってみたいと思います。

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32年続くアクションRPG『イース』シリーズ! 新海誠氏が映像を手がけたことも─挑戦と意外性が織りなす歴史を、最新作の発売を記念して振り返る
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◆イースアクションを大幅に進化させた『イースSEVEN』! 展開の少なさが寂しい・・・



『イースVI』の後に『イース・オリジン』(2006年)が挟まったため、ナンバリングの続編となる『イースSEVEN』が登場したのは2009年。これまで、『IV』と『V』を除いては、PC向けのリリースが最初でしたが、この『イースSEVEN』はPSP向けに登場しました。

3D表現をより進化し、戦闘のテンポも更に向上。また、シリーズ初のパーティプレイを導入し、戦況に合わせて操作キャラを切り替えることでバトルを有利に展開できます。各キャラはそれぞれ「斬撃」「打撃」「射撃」の属性を持ち、敵の弱点に合わせたキャラクターチェンジが勝利の鍵に。


このパーティプレイの採用で、バトルの戦略性が増し、多彩なキャラを使い分ける新たな楽しさが盛り込まれました。このシステムも、後の『VIII』や『IX』に継承されており、ゲームシリーズを通してみると、様々な作品が後の展開に影響していることが窺えます。


爽快感・テンポ・手応えなど、全てが心地よく進化した『イースSEVEN』。ですが、本作もかなり展開はおとなしめで、後発のPC版があるのみ。シリーズの中では比較的最近の作品ですし、PC版もあるので、リメイクされる見込みはまだ先の話になりそうです。

◆ゲーム性と物語が高いレベルで融合! シリーズの貫禄を見せつけた『イースVIII』


画像はPS4版です。

数あるPSPソフトの中でも、指折りの名作アクションRPGとして評価された『イースSEVEN』。ですが、シリーズのナンバリング展開はここでまた間隔が空き、PS Vitaソフト『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』の登場まで約7年の時間を要しました。

本作のバトルは、通常攻撃やスキルを併用して戦い、回避やダッシュ、ジャンプを駆使するハイスピードな3Dアクション。これまでのシリーズ作の魅力を受け継ぎつつ、順当な進化を遂げました。もちろん、心地よい効果音やエフェクトも継承し、アクション面については成熟さを目指す形になっています。

画像はPS4版です。

そこに、島全体を舞台とした探索要素が加わることで、これまでにないボリューム感の「冒険」を提供することに成功。村に合流したメンバーの人数次第で行ける場所が広がっていき、探索が更なる探索を呼ぶ広がりが、プレイヤーの冒険心を心地よく刺激します。

さらに、本作のもう一人の主人公とも言えるダーナの存在が、物語への訴求力を強め、アクション・ゲーム性・ストーリーのいずれもが高いレベルで融合した作品に。多くのユーザーから支持される名作として、高評価を博しました。

画像はPS4版です。

本作のちょっと意外な展開としては、当初からPS4/PS Vitaへのリリースが発表されていましたが、一足先にPS Vita版が2016年に登場。そして約1年後にPS4版がリリースされましたが、単なるマルチプラットフォーム展開ではなく、PS Vita版と比べて様々な新要素が加わっています。その後、更にPC版やニンテンドースイッチ版が登場したのは、『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』が持つ人気の高さを裏付ける証拠と言えるでしょう。

画像はPS4版です。

ちなみに、今『イースVIII -Lacrimosa of DANA-』を遊ぶとすれば、今年の6月にスーパープライス版が発売されたPS4版が、コストパフォーマンスを考えると一番優れているのでお勧めです。




多くのファンを抱えるアクションRPGながら、時には挑戦的なゲーム性に挑み、ハードの性能向上と共にゲームとしての表現を追求するなど、たゆまぬ進化を続けてきた『イース』シリーズ。また特定の作品に限らず、シリーズ全般に渡ってBGMも素晴らしく、目だけでなく耳に届く刺激も非常にハイレベルです。こうした魅力を積み上げてきた結果、30年を優に超えながら、今もゲーム業界の最先端で活躍するコンテンツへと成長しました。


『イース』の名を冠する作品は、『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』や前述の『イース・オリジン』もありますが、未経験の方はまずナンバリング作品に手を付けてみてはいかがでしょうか。『I』『II』を除いて、基本的に1作品でひとつの話が完結しているので、どの作品から遊んでも問題ないのも魅力のひとつ。9月26日に発売されたばかりの最新作『イースIX -Monstrum NOX-』から始めて、アドルの足跡を過去に向かって辿ってみる──といった楽しみ方も、一興かもしれませんね。


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《臥待 弦》
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