Game*Sparkライターと編集部が独断で、セール対象ゲームの中からただひたすら心からオススメできるものを選ぶ「Steamセールのマストバイ」。今回はTechlandが送るゾンビパルクールアクション『ダイイングライト(Dying Light)』をご紹介します。
本作の基本的なゲームプレイは、「ゾンビと立ち向かう」のではなく「走り回ったりしてやり過ごす」というもの。ゾンビの群れを颯爽と追い抜いていくアクションは非常に楽しいです。とはいえ、ゾンビとガンガン戦いたい方もご安心ください。本作では近接攻撃がメインでサブが銃器という扱いになっており、さまざまないわゆる「メレー武器」を手に戦っていくことになります。刀でゾンビをするする切っていくのもよし、銃でヘッドショットを決めてゾンビの頭をぶっ飛ばすのもよし。戦闘の快楽も充分に味わえます。
そして、銃には「発砲音でゾンビが寄ってくる」という特性があります。戦闘が避けられない、もしくは戦いたくて仕方ないときは戦略的に立ち回ってみると面白いでしょう。いろんな地形へ「グラップルフック」を使って飛びついたり登ったりするアクションも魅力ですが、戦闘の醍醐味もきちんとあり、やみつきになるようなゲームプレイが用意されています。
オープンワールドの「街」は昼夜で違った顔を見せます。特に夜は恐ろしく、ゾンビが走り回ったり、夜限定のゾンビまで登場する始末。しかし夜の間は取得経験値量が上がりますし、視界の悪さも相まってスリル感は抜群です。こうなるとむしろ死力を尽くして戦いたい……という方もいらっしゃるかもしれません。敵を怯えさせる「フレア」や「UVフラッシュライト」は、そんな戦闘好きの方にぴったり。これらを使い続けてもいわゆる「ハメ攻撃」ができたりはしませんが、デンジャラスな夜間戦闘をしっかり支えてくれます。
また、「設計図を得て武器をカスタマイズする」といったクラフト要素も収録。ゲーム内で使用する武器にはそれぞれ耐久力があるので、いつまでもひとつの武器に固執していられません。心細さを感じてしまうかもしれませんが、いろいろな武器を試す動機にも繋がるため、プレイのバリエーションを増やしてくれる秀逸なデザインと言えます。また、協力プレイもできるので友達と遊んだり、野良で遊んでみても良いでしょう。もちろん一人きりでプライベートに楽しむこともできます。
先ほど「経験値」について少し触れましたが、本作にはプレイヤーキャラの成長要素があり、レベルではなく「ランク」を上げてスキルを覚えていくことになります。ランクは移動や戦闘などに分かれて用意されており、ある程度は多様なビルドを構築できます。
そんなランクを上げきったり、すべてのスキルを取得してしまうと多様性はなくなってしまうのですが、本作の凄さは「その先」が用意されていること。ある一定からは「レジェンダリーランク」を上げていくことになり、プレイヤーの能力にさまざまな色を付けていくことになります。
また、ランクという成長要素があるにもかかわらず、敵の強さは一定で攻防に一方的な有利が生じない仕様。つまり100時間遊んでいるプレイヤーもこれから遊ぶプレイヤーも問題なく一緒に遊べる作品なのです。以前から興味を持っていた方や本稿を読んで気にかけてくださった方がいらっしゃったら、これを機にぜひ遊んでみてください。価格の面では200円しか変わらないので、DLC付きの『Dying Light Enhanced Edition』を購入するのがオススメです。それでは読者の皆さま、ゾンビだらけのハッピーハロウィンをお過ごしください!
機種:PC(Steam)
リリース日:2015年1月26日
『Dying Light』本体セール価格:1387円
DLC付き『Dying Light Enhanced Edition』セール価格:1524円
開発元:Techland
販売元:Techland Publishing
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