日本風ファンタジー戦略SLG『The Heroic Legend Of Eagarlnia』登場するヒーローは総勢200名以上!日本語対応予定も【中華ゲーム見聞録】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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日本風ファンタジー戦略SLG『The Heroic Legend Of Eagarlnia』登場するヒーローは総勢200名以上!日本語対応予定も【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第76回目は、総勢200名以上のヒーローが登場する、ファンタジー世界を舞台にしたグランドストラテジー『The Heroic Legend Of Eagarlnia(伊格利亜戦記)』をお届けします。

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中華ゲーム見聞録」第76回目は、総勢200名以上のヒーローが登場する、ファンタジー世界を舞台にしたグランドストラテジー『The Heroic Legend Of Eagarlnia(伊格利亜戦記)』をお届けします。

本作はHongShou Studio(紅手工作室)が開発し、Pixmainによって早期アクセス版が2020年10月14日にSteamで配信されました。HongShou Studioは、以前中華ゲーム見聞録第47回で紹介した、ブラック企業で働く社畜男性を主人公にした2Dホラーアドベンチャー『彼岸画廊』のデベロッパーでもあります。本作が2作目となりますが、前作とはジャンルや方向性が大きく変わっていますね。


本作の内容ですが、いわゆるコーエーテクモゲームスの「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズのような地域占領型のストラテジーゲームです。プレイヤーはファンタジー世界のイガリア大陸にある勢力の一つを担当し、天下統一を目指します(そういえば昔、コーエーからファンタジーストラテジー「ロイヤルブラッド」シリーズが出ていましたが、そろそろ新作が欲しいところですね)。

本作では魅力的なイラストによって、総勢200人以上のヒーロー(「三國志」シリーズで言うところの武将)が登場するとのことです。アニメスタイルのシミュレーションRPGは数多くありますが、「地域占領型ストラテジー」というのは貴重なので、筆者的には嬉しいところ。果たしてどんなゲームなのか、さっそくプレイしていきましょう。

いきなりのバトル!



ゲームでは19の勢力から1つを選べますが、まずはチュートリアルで使われる帝国勢から行きましょう。突然の津波によってイガリア大陸のオアシス一帯が飲みこまれ、多くの命が失われました。この災害後、現地のヌビディア王国が、北のアイロット帝国に攻め込んだというシチュエーションで戦闘が始まります。

画像右がアイロット帝国の皇帝ハリソン。首都から軍を率いて迎撃にやってきました。左がヌビディア王国を率いるマシニッサ。プレイヤーは帝国側(防衛側)になります。


戦闘はリアルタイムで行われます。左がCPU側、右がプレイヤー側ですね。画面下には戦闘に参加しているヒーローたちのアイコンが並んでいます。それぞれのヒーローにはスキルがあり、イラストをクリックすることで発動できます。スキルは使用後に、クールダウン時間を挟んで再度使用可能です。


いきなり戦闘が始まったので焦りましたが、スペースキーで一時停止することができます。画面下のヒーローアイコンが「スキル使用可能状態」になった時に、クリックしてスキル発動させましょう。こちらのヒーローがハリソン含めて3人に対して、向こうは倍の6人もいますね。ヒーローにはそれぞれ、発動不要なパッシブスキルもあります。

画面上のバーは兵力を表していますが、向こうが181に対して、こちらは103です。ちなみに隊列ですが、前列3人、後列3人の形になります。ユニットはそれぞれ「攻撃」「停止」「前進」「後退」の命令が出せます。「攻撃」を選択すると、攻撃対象を選べます。



こちらがスキルを使うのなら、当然向こうもスキルを使ってきます。6人掛かりでスキル連発され、無残にも敗北。チュートリアルなのに、いきなり負け戦から始まるのは珍しいですね。皇帝ハリソンはこの戦闘で命を失ってしまいました。

陰謀渦巻く帝国内乱



帝国の首都では、ハリソンの娘であるアネシアが、父の死を悼んで泣いていました。皇帝の軍は撤退して首都に戻って再編成され、ヌビディア王国側も深くは侵攻して来ないようです。


アネシアの姉のレナ。父亡き後の、皇帝候補です。「今は嘆いている場合じゃない」と言い、この事態をどうするか、家臣たちと相談します。と言うのも、今回の戦闘において、味方の将軍シルダー(会話中と人物に表示されている名前が微妙に違うので、人物の表示名に会わせます)が裏切り、レナの弟のエノと共に、敵の包囲の中から逃げ切ったとのことです。


軍師っぽい人物、セオドアが言うには、シルダー将軍の父フラタスは、帝国内で力のあるクリフト家の当主です。今回の件は陰謀で、クリフト家はエノを皇帝に立て、権力を握ろうとしているとのこと。


セオドアの話を聞き、シルダー将軍の弟ネバートが「クリフト家は長年帝国に仕えてきた。裏切るわけがない」と突っかかってきました。父と兄が反逆者になったことが信じられないようです。

しかしセオドアは、「クリフト家は力があるがゆえに、皇帝からは目を付けられていた。レナが跡を継げば、その政策を引き継ぐことになる。それを避けるため、エノを次の皇帝に立てようとしている」と言います。そうこう言っている内に、敵が攻めてきました。レナは反逆者に仕立てられたようです。ネバートは父・兄らと戦う決心をし、レナに協力します。


バトル開始。今回、こちらのヒーローは5人ですが、兵力差が206対65と、またもやかなり不利なことになっています。後列にいるセオドアとアネシアは防御力が低いので、下手に突っ込まない方がいいでしょう。


敵ユニットの一部が、後方にいるセオドアたちめがけて襲ってきました。スキルが発動できるようになったので、とにかく使えるものから使っていきます。レナの「ソーラーフレア」が強力で、敵の2ユニットに対して魔法攻撃を仕掛けてくれます。



敵のユニットが減ったので、攻撃対象をこまめに変更しつつ、各個撃破していきます。そして、敵を全滅させて初勝利!3倍もの兵力差でしたが、ヒーローの能力が高かったので何とかなりましたね。この調子で反撃に移りましょう。

都市の内政



全体マップ画面になりました。キールという女性が案内人を務めてくれます。各都市にマウスポインタをホバーさせると、その都市の情報を見ることができます。都市には繁栄度や防御力、住民感情などのパラメータがあり、これらは投資によって発展させられます。

現在の状況ですが、西には皇帝候補のエノ率いる「ロイヤルガード」、南にはヌビディア王国の領土があります。この両国は同盟関係なので、敵に囲まれた状態になっていますね。



右下の政治コマンドの「任命」からは、「宰相」「元帥」「外交官」「家令」を任命することができます。適した能力を持つ優秀な人物を任命しておけば、それぞれの分野でボーナスが付きます。

各キャラクターには「統率」「知力」「政治」「魅力」の4つの内政パラメータがあり、セオドアは「知力」「政治」が跳びぬけて高いので、ここはセオドアを宰相に任命しておきましょう。


軍隊コマンドの「キャンプ」では、ヒーローを配属できます(ここには配属されていないヒーローは戦闘に参加できません)。最初は3人までしか配属できませんが、投資してスロットを拡張することで3人ずつ増やしていけます。各ヒーローの指揮ユニットも変更可能。それぞれ得意なユニットが何種類かあるので、それを使うのがいいでしょう。


軍隊コマンドの「訓練」では、ヒーローに各ユニットを訓練させることができます。1ユニットに付き、3人のヒーローまで任命可能。新ユニットのアンロック条件はそれぞれ異なりますが、基本的にはそのユニットを産出する地域を占領することです。

ユニットは全部で60種類以上あり、槍兵や弓兵といった一般的なものから、魔術師や僧侶、オーク兵、ドワーフ戦士、エルフ弓兵といったファンタジー世界のユニットもあります。


ゲームにはミッションも用意されています。何をやっていいのか分からない時は、ミッションをこなしていくといいでしょう。ミッションで「税率の変更」があったので、試しにこれをやってみます。報酬は金貨2千枚ですね。


拡張コマンドの「財政」からは、都市の税率を変更することができます。税率を上げると収入は増えますが、住民感情が悪化します。逆に税率を減らせば、住民感情は良くなります。

現在、唯一支配している都市「ファレレンス」は、住民感情が76とあまりよろしくありません。税率を少し下げることで、住民感情がアップ。これにより、ミッションクリアの報酬がもらえました。


拡張コマンドの「投資」では、最大3人までのヒーローを配置して、都市の繁栄を上げることができます。都市の繁栄は収入にも直結する要素なので、財政基盤を整えるためにも上げておくといいでしょう。


住民感情を上げる他の方法としては、活動コマンドの「祝賀会」を行うことです。最大4人までのヒーローを配置可能。ただし祝賀会は連続して行うことができず、開いた後は一定のターンを経過しないと再度開けません。住民感情は都市の収入にも関連してきますので、高いに越したことはないでしょう。

大陸の覇権を巡って



大陸統一のためには、近隣国とどうやって付き合っていくかも重要になります。国コマンドの「条約」においては、他国との同盟締結、交易、領土の取引、捕虜の引き渡しなどが可能です。もちろん取引なので、それに応じた条件を提示する必要があります。


国コマンドの「破壊」では、近隣都市に破壊工作を仕掛けることができます。成功すれば都市の防御力を減らせますので、戦闘前に行っておくのがいいでしょう。また国コマンドの「ロビー」では、他の都市にいるヒーローに引き抜き工作を掛けることが可能。コマンド実行によって、担当したヒーローの経験値も上がっていきます。



活動コマンドの「調査」では、所在する都市を調査することで、新たなヒーローを見つけ出すことができます。エルフのジンを発見し、仲間に加えることができました。それぞれのヒーローには、生い立ちなどの詳細なプロフィールも付いています。これらを約240人のヒーロー全員に対して設定している辺り、好きで作っている感がありますね。


政治コマンドの「ショップ」からは、武器や防具、アイテム、素材を購入可能。武器などは購入後に国の倉庫に置かれ、それぞれのヒーローに装備させられます。販売されているものは、ターンごとに変化することがあります。


何ターンか内政をして国力を調えたので、エノ率いる西のロイヤルガードにケンカを売ってみましょう。戦闘開始前にはそれぞれのユニットの配置位置を決めます。自分で操作するのが面倒な場合は、オートバトルも可能です。


ついに始まった姉弟対決。兵力はほぼ互角ですが、こちらは鍛えてきた兵士たちがいます。レナ、セオドアを始めとした能力の高いヒーローを中心にして攻めていきましょう。


スキルがバンバン飛び交う中、レナはセオドアと協力して、エノの部隊を潰しました。その後、すかさずレナで敵後列の魔法使いたちを狙います。こちらはエルフのジンがダウンしましたが、敵を全滅させて戦闘に勝利!


しかし都市を取るには、さらに都市の防御力を削り切らなくてはなりません。現在の兵力では都市を落としきれず、いったん退却します。次のターンで再攻撃をしましょう。


再度ロイヤルガード領に攻め込みます。エノは、今度は妹のアネシアを懐柔して寝返らせようとしました。アネシアはエノとは戦いたくないのですが、レナ側に付くと決意しています。勝敗の行方はいかに。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

ストーリーも重視した遊びやすいグランドストラテジー



本作はファンタジー世界を舞台にした拠点占領型の戦略ゲームで、今回紹介したレナ以外にも18の勢力があり、それぞれストーリーが用意されています。もちろんエノでのプレイも可能です。エノ視点だと、「この人もこの人で大変なんだな」というのが分かるかと思います。当然勢力ごとに難度は違い、弱小勢力だと難度は高くなります。


ギャラリーでは仲間になったヒーローを鑑賞可能。ストアページだとヒーロー数は223と書いていますが、ギャラリーだと総勢241人いますね。またユニットの種類もストアページだと55種類と書いていますが、ゲーム中だと確認可能な分で61種類いました。開発段階で増えたのかもしれません。

本作は、現在のところ英語と中国語のみで、日本語サポートはありません。パブリッシャーのPixmainに問い合わせてみたところ、「日本語への翻訳は準備しております。ただ、実際の作業までには、まだ時間が掛かります」とのことです。複数の勢力を使うことのできる、アニメスタイルのファンタジー・グランドストラテジーというのは案外貴重なので、今後の展開と日本語ローカライズを期待しましょう。

製品情報


『The Heroic Legend Of Eagarlnia(伊格利亜戦記)』
開発・販売:HongShou Studio、Pixmain
対象OS:Windows
通常価格:1,320円
サポート言語:中国語(繁体字、簡体字)、英語
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1116880/The_Heroic_Legend_Of__Eagarlnia/

※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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