ただの鉄道シムじゃない…!運輸司令シム『Rail Route』でゆるりと学べるダイヤの奥深さ【爆レポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ただの鉄道シムじゃない…!運輸司令シム『Rail Route』でゆるりと学べるダイヤの奥深さ【爆レポ】

今回は鉄道運行管理シム『Rail Route』をご紹介。シンプルながら奥深く、シンプルだから容赦ない。それでも試行錯誤すると必ず応えてくれる。学習したことが成果につながる。これは嬉しい。個人的に超好みのゲームです。

連載・特集 プレイレポート
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はBitrich.infoが、2021年06月23日にSteamにて、PC(Windows /Mac/Linux)向けに早期リリースした鉄道運行管理シム『Rail Route』について生の内容をお届けしたいと思います。なお2021年07月23日のアップデートで日本語にも対応したため、これまで「外国語、わからん」と二の足を踏んでいた方も遊べるようになりました。

開発者インタビューも掲載中です!

『Rail Route』とは?

本作は、極めてシンプルなルールに基づく鉄道運行管理シム。それぞれの要素はいたって簡単。スパロボよろしくマス目状に広がるマップ内で、簡素なデザインにまとめられた「駅」「列車」「線路」「信号」などを組み合わせて、効率的な運行目指して管理を行っていきます。

繰り返しますが、それぞれの要素は簡単なんです。各種説明も、文字と映像付きで大変わかりやすく作られています。しかしながら本作の楽しさは、いざ実際に運行しようとすると上手くいかず、「?????」と疑問符が浮かぶことから始まります。それが、じゃあこれはどうだと試して上手くいけば、一つ減って「????」になり、さらにこれならどうだといった試行錯誤の末に、すべての「?」が解消され理解を得た瞬間の爽快感たるや。まさにアハ体験。さっそくやって参りましょう。

チュートリアル

ゲームを始めt……画面ちっさいな!

ご安心ください、本作はUIスケールを調整することが可能です。このようにプレイヤーによる操作で、各ウィンドウが拡大縮小し、テキストサイズもそれに合わせて調整されます。これは地味ながらも、画期的なアイディアだと思います。UIやテキストサイズのサイズが中途半端で、どうにも快適なプレイを阻害するというのはPCゲームでしばしば遭遇します。本作のスケール変更機能は、そういったもどかしさに対する、ひとつのベストな解答と言っても過言ではないはずです。

記事冒頭で紹介した通り、日本語にもバッチリ対応

さてチュートリアルで基本的な各種操作を学んでいきましょう。駅、列車の設置、複数線路への切り替えなどなど。自動化を含む応用編といった内容については、さらに別のチュートリアルが用意されているので、運行に慣れて、もっとレベルの高いプレイをしたいという時に確認すると良いでしょう。

本編開始

さて、本作のメインは「エンドレスモード」「時刻表モード」「エディタ」の3つになります。いわゆる設定やマップの縛りプレイといった趣の時刻表と、自分の好きに路線図をデザインできるエディタ……いずれにせよ、これらのベースは「エンドレスモード」になります。

そのため今回の記事では、主にエンドレスモードを紹介していきます。私自身、いきなり難易度の高い操作は流石にできないので、一緒に少しずつ学びながら挑戦してまいりましょう。一瞬「え、難しそう」とプレイをためらってしまった方にお届けする、私のトンデモプレイ。だいぶ楽しく遊んでいました。

挑戦1回目

よく見ると「間違ったホーム」という罰金表示が

運行開始。こちらの画像では、3つの駅が線路で繋がれ、いま「普通1011」列車が「DEJVICE」駅から出発しようとしています。デジモンに出てきそうな駅名ですな。ともあれ駅には、ホームが設定されており、このマップではDOCKS駅を除き、各駅4つのホームを持っています。現時点では制限されているので、ゲームを進めてアップグレードしていく流れになります。

列車の進行方向はライトで判別可能。線路上の前方にある、半月みたいな“D”の形をした記号は「信号機」を表しており、これをクリック操作することで列車を停止させたり、発進させたりできます。駅ホームの両端には背中合わせで設置されています。

また線路が複数合流する場所は、自動的に「切り替えポイント」になり、クリックすることで接続を切り替えることが可能。今回は「普通1011」列車が1番線から出ようとしているので、さっそく切り替えてあげましょう。

あれ、できない。

なんでなんでなんで(ボタン連打)

挑戦2回目

データを読み込んでやり直し

どうやら信号で発進指示を出した後に、線路の切り替えはできないようです。つまり事前に、「目的地まで線路を繋いだ状態」で発進させるのが安全ということ。また画面下部の詳細画面を見ると、「DEJVICE(2)」とあることから、列車をホーム2番線に受け入れる必要があるようです。……だから先ほど「間違ったホーム -100」とかいう罰金が表示されていたのか……。

学習しました。ひとつ賢くなった頭で時刻表を見ます。時間軸が左から右へと流れていくので、既にこの列車は遅延していることがわかりました。だめじゃん、ええい緊急発進!

列車が目的地BUBNYの2番ホームへの道中、画面のUIをササっと確認します。

左上、縦4つにならぶのは上から順に、線路などの施設設置、ホーム開放、アップグレード、新しい契約のアイコンです。その下は現在時刻と操作パネル。画面中央上部に並ぶのは、所持金と契約本数ですね。緑が定期、赤が臨時契約。なるほどなるほど。

そうこうしているうちに列車は到着しました。次の行先はDEJVICE駅の1番ホーム。元来た道を戻るので、画面中央最下部の「反転」ボタンをクリックして、列車の向きを変えてあげましょう。発進。

なんだ、ずいぶん簡単に進むじゃないですか。これならもうそろそろ新しく契約を結んで運行列車の本数を増やしてもよさそうです。ところでDEJVICEの駅名が赤く点滅しているのですが?(遅延発生)……なるほど、次の列車を受け入れるホームに、先発列車がいたらアウトなのか。当たり前でしたね……。

挑戦3回目

本作の良いところはオートセーブ機能に加えて、我々プレイヤーが好きなタイミングでセーブ・ロードできることだと思います。特にやらかした時に少し時間を巻き戻す「待った」ができるのは素晴らしい。

ともあれ先ほどの失敗で、時刻表の見方をやっと理解しました。時間軸を進む赤いシークバーが列車のラベルにヒットしたら、即ホームに受け入れないと遅延になります。また、列車のスケジュール間が空きすぎるのも売り上げ低下になるので考えもの。

そこで今回の挑戦では、新しく契約を結んで列車を増やし、適切なパズルで効率的な運行管理を目指します。新規契約を結ぶと、最初の列車は試運転という扱いになります。そこでの運行実績がそのまま報酬など金額アップに直結するため、定時運行は当然のことながら、より効率的な動きを心がけ、最大額を狙っていきましょう。大丈夫、3度目の正直と言いますし、さらに賢くなって再挑戦。

いま、DEJVICEの1番ホームから「普通2250」列車が試験運転に出発しました。

続けて2番ホームに「普通1021」を受け入れて出発指示。今回は遅延無しで運行できそうです。

-500 占有された区画

……と、思ったら罰金。どうやら切り替えポイント間の線路(赤い表示)に複数列車を同時に走らせることはできないようです。

先発列車が無事目的地に到着。すぐ反転してたたき出そうとしましたが、駅で1分近い停車時間が必要というまさかの展開。そこへずんずん近づいてくる後発列車。

-500 切り替え器のミス

DOCKS駅へ逃がそうと慌てて線路をいじったのがまずかった。見事な切り替えで列車は目的地BUBNYへと滑り込み、先にホームに停まっていた先発列車に……。

ゲームとはいえ、もの凄い罪悪感を感じるゲームオーバーですねこれ。

挑戦4回目

先ほどの敗因は、目的地の駅ホームが1本しかない状況で、列車2台を同時運行したことに尽きます。時間をずらして運行しようとしても、どうせどこかで周波数が重なるのがオチ。そこで今回はホームを増やして受け入れ先自体を増やすことにします。この際、多少の遅延には目をつぶり、安全第一で確実に送り届けましょう。

ホーム増設に伴い線路も工事。

できました。1番線もDOCKSに繋いであげます。

いやいやいやいや、BUBNY駅ホームに線路がすべて繋がっていません。作り直します。

試行錯誤の末に線路をこのように交差して設置できることを発見。

ご覧ください、途中でぶつかることなく、二つのラインが成立しています。これは賢い!私できる子!IQ5万2千!とか思って喜んだのもつかの間、公式サイトからリンクされたWikiをよく見ると、もうその形の組み方は紹介されていました。流石だ……!

こうして無事に運行完了。めでたしめでたs、

違う駅に誘導しちゃった……。

アップデート

とりあえず手探りながらも、徐々に運行のなんたるかが掴めてきたと思います。画像はいかにもチュートリアルで学習して「自動信号」導入しました感を出しながら、実際は使いこなせなかった図。取り急ぎ「列車の自動ホーム受け入れ」という機能を追加しただけで、だいぶワークロードが下がり助かりました。

こういう部分でも感じるのですが、本作は、最初に手を動かして理解を深め、徐々に応用しつつ、自動化を取り入れていくという、学習ステップがとても上手にデザインされています。仕事を教えるのがうまい人の下で働くと、みるみる新しい業務を吸収して成果を出せる……そんな気持ち良さに近いでしょうか。もちろん慣れている人は、最初からすべて自動化し、博物館で展示されているような理想の箱庭を作り上げるといった遊び方もできるはず。

おわりに

スパ鉄道爆誕

上の画像は、時刻表モードで「何なのだこれは……どうすれば良いのだ……」と絶望している様子と、エディタでスパくんを描いて遊んでいる図。

こう考えると現実の運航はすさまじい精度の上に成り立っていますね。我々が時間通りに予定を組んで移動ができるのも、凄いことです。ゲームをプレイしながらそんなことを再認識。関係者の皆様の運行努力には頭が下がります。

徐々にステップアップする私の路線図

ともあれ、本作は管理シム系が苦手かも、という方にとってもわかりやすい導入と学習がデザインされているため、まさに謳い文句の通り、リラックスして遊ぶことができるでしょう。本記事で興味を持たれた方は是非プレイしてみてください。


タイトル:『Rail Route』
対応機種:PC(Windows/Mac/Linux)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年06月23日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.6時間
価格:1,520円

【ライター紹介】麦秋
若いころ、満員電車に押し込まれて働くような生活送ってた時、割と気軽に電車本数増えてよ~……とか言ってましたが、深く反省しました。というか分刻みのスケジュールが当たり前に進行しているのは、よく考えなくとも凄まじいことです。
《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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