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ご新規さんの心もいただきます!リマスター版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は未経験プレイヤーも温かく迎え入れてくれる【爆レポ】

ヤツはとんでもないものを盗んでいった気がしないようでもない。

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目まぐるしく移り変わる世の中、ゲーム業界も光の速さで進歩し、どれが自分に合うゲームなのか見極めるのは誰にとっても悩みどころです。懐の予算や遊ぶ時間と向き合いながら、いますぐ新作ゲームの情報が知りたい。そんなときのための「爆速プレイレポ」でございます。

今回は、アトラスが開発し、2022年10月21日に配信された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のSteam版をプレイして気になる内容を紹介します。

ペルソナ5 ザ・ロイヤル』とは

本作は、2019年に発売されたPS4版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のリマスター版現行の各家庭用ゲーム機のほか、Steamにも対応し、これまでに追加された40以上のDLCを完全収録した決定版となっています。

些細なキッカケから親元を離れ、東京の秀尽学園高校へ転校させられた主人公。同じころ、バスや地下鉄などの公共交通機関や工場で不可解な事件が多発し、深刻な社会不安となっていました。主人公も転校初日から同級生の坂本竜司と共に、パレスと呼ばれる異世界に入り込んでしまい、その時に感じた激しい怒りによって“ペルソナ”の力が覚醒。仲間たちと心の怪盗団を結成し、横暴なオトナや停滞した社会の世直しを志します。

アトラスといえば、本作をはじめとした『ペルソナ』シリーズや『真・女神転生』シリーズなど、少年少女が活躍するジュブナイル系のRPGが有名です。一方、アダルト感が全面に押し出された『キャサリン』、医療ドラマを彷彿とさせる『カドゥケウス』シリーズといった異色の作品でも知られています。

どの作品でも、アトラスならではの社会派なユーモア皮肉が込められており、ストーリーやキャラクターのセリフひとつを取っても個性が溢れます。オトナでも楽しめる作風とでも言うべき面白さは、本作においても健在でした。

また、本作は日本語などの複数言語に対応し、ボタン表記を含めたフルコントローラーサポートも完備しています

いまが乗り時!ご新規さんいらっしゃい

これまで『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は事実上、PS4の独占タイトルとなっていましたが、本作のリリースを受けてPCなどの他機種でも遊ぶことができるようになりました。PS4を持っていないという方はもちろん、筆者のように名前ぐらいは聞いていたけど、結局やらなかった全くの未経験者にも触れてほしい作品です。

ゲーム開始後、主人公はすでに怪盗として活動しており、敵から逃げている最中のシーンから物語が始まります。凝ったデザインのシャンデリアの上を颯爽と駆けていきますが、見た目ほど難しい操作はありません。アクションボタンを押すどころか、走っているだけで自動的に飛び移り、そのまま道を順繰りに進んでいきます。

筆者が『ペルソナ』シリーズや『真・女神転生』シリーズを避けていたのは、やるべきことや覚えることが多い“”なゲームだと思い込んでいたのもあり、なんとなく喰わず嫌いをしていたのが本音です。そんな“いまさらやってみた”系のふつつか者の筆者ですが、本作は温かく迎え入れてくれました。

見ての通り、操作は直感的で複雑なものは何もないですし、UIもシャレオツなスタイルで分かりやすくまとめられています。最初からコマンドやアイテムが複数あって、それに関する説明がないのは、これがチュートリアル抜きのプロローグだということに後で気付きました。本編の開始前に難易度も選択できるので、バトルが苦手な方も安心です。

これといった障害もなく一本道を突き抜けていくと、たかが泥棒に完全武装で大挙して待ち構えていた警官隊に取り押さえられ、主人公は逮捕されてしまいます。

その後の取り調べの中で難易度と名前を決定すると、国選弁護士ならぬ検察側の新島さんが登場。主人公が今回の事件、そして怪盗になるに至った経緯を尋問し、過去に遡る形で本編が展開します。

気のせいか『HOSPITAL. 6人の医師』のキミシマさんに似ていますね。

スタイリッシュに飾られた社会風刺

合間に挟まれる豪華なアニメのカットシーンを経て、主人公は居候先の佐倉惣治郎なる人物を探し出し、純喫茶ルブランの屋根裏部屋に住まわせてもらうことに。ここを拠点として、一般的な学生生活を送る傍ら、怪盗の顔も使い分けていくことになります。

筆者のプレイ段階では、まだ怪盗団の“”の字もない状態で終わってしまいましたが、現実とは異なる世界やペルソナの力といったものは序盤から頻繁に登場。当面は成り行きで仲間になった不良少年の坂本くんや、ネコっぽいネコ・モルガナと行動を共にしながら、体育教師・鴨志田先生の精神世界を行き来して本作の魅力に浸かっていきます。

重要な場面が地上波クオリティのアニメで表現されるのは『キャサリン』でもありましたが、自然と笑えるコメディ真剣なシリアスの境界線もアトラス作品の持ち味。とっくに成人して社会の闇に揉まれた筆者から見ても、自然と受け入れられて納得でき、かつ共感できる筋書きというのも稀なものです。

現時点で敵として描かれている鴨志田先生を例にすれば、いきなりモデル女子高生の高巻さんを車に連れ込んだり、自らが顧問を務めるバレー部員をしごき倒したり。叩き上げの前時代的な精神主義の権化である鴨志田先生の横暴、その驕りきった精神が具現化された城の広間には、騎士姿の肖像画が置かれたりとネタも凝っています。

本作の舞台が現代というのもありますが、その他の登場人物にもリアリティがあり、若者訛りなセリフのセンスもあって飽きることも醒めることもありません。カットインやロード画面、吹き出しの端々に至る画面上の全てが独特かつ主張しすぎないデザイン。それでいて、アニメーションなどの高価な演出を惜しみなく入れてあるので、細かい部分まで好感の持てる完成度でした。

じっくり腰を据えて楽しめる配分

本作は間違いなくRPGの作品ですが、いまのところ、バトルの割合は少なめ。どちらかというと、ストーリーやキャラクターの掛け合いに重点が置かれていると思われます。本作には個性的なヒロインが多く登場するので、彼女たちとの関係を深める一連の過程も欠かせない要素のひとつでしょう。

それは決して欠点ではなく、むしろ筆者のように、そちらにより惹かれたというプレイヤーにとっては喜ばしいことです。

しかし、だからといって本作のバトルが疎かになっているわけではありません。本作はシンボルエンカウント方式を採用し、敵を背後から攻撃して先制したり怪盗らしく隠れてやり過ごしたりと選択肢が多くあります。戦闘はターン制なので時間をかけて計画することもできますし、敵の情報を分析して弱点を調べ、それによってダウンさせて一方的に攻撃し続けることも可能です。

RPGは戦闘を何度も繰り返すことがありがちなため、自動化やアシスト機能などもあり、主人公以外の仲間が勝手に戦ってくれるのは嬉しい仕様。ストーリーが進むと銃を装備することができ、コマンドを選んで剣で斬りつけていくのとは、また違う感覚で楽しめるのも面白いです。銃は仲間ごとに違う種類が設定され、残弾の表示、発砲のエフェクトやサウンドなども手が込んでいて筆者としては感動せざるを得ませんでした。

銃は連射してクールに使い切れるうえ、1発ごとに任意で違う敵を狙うこともできます。今回のプレイにあたっては、ノーマルより少し難しいハードを選びましたが、いろいろと便利で使い勝手の良いシステムのおかげでストレスはほとんどありません。

ちなみに、本作は筆者の知る『キャサリン』や『カドゥケウス』シリーズと同じく、音楽も耳に残る良質なものが揃えられています。特に、戦闘中に流れるBGMは本作を語るうえで度々話題に上げられ、シリーズの人気を支えている理由のひとつなのでしょう。何から何まで油断できない、アトラスのマメな開発力を思い知らされました。


ずいぶん昔に、たまたま『キャサリン』を手に取ったことで始まった筆者とアトラスの縁ですが、その関係は本作によって一段と濃くなったと思います。

ちょうどVRなんかが騒がれていて、実際に医療現場でも使われているわけですし、いまこそ『カドゥケウス』シリーズの続編を出すべきではないでしょうか。本作に限らず、アトラスの作品はどれも他にはない面白さがありますが、やはり『キャサリン』が一番なのは譲れないところです。

『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は、PC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。

タイトル:ペルソナ5 ザ・ロイヤル
筆者がプレイした機種:PC(Steam)
発売日:2022年10月21日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:7,678円


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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