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わらしべ勇者が潜る!ブラウザ版『Buriedbornes』剣も肉体も取り換えっこして紡ぐ超戦略ローグライク【プレイレポ】

Steam版ではなく、いまさらブラウザ版をやってみた。

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基本無料で配信されているゲームタイトルの確かな完成度が話題となるのは、イマドキ珍しくないかもしれませんが、またもや注目の作品が飛び込んできました。

今回は、Nussygameが開発し、2022年12月14日のリリースを予定しているSteam版……の前に基本無料で配信されているブラウザ版『Buriedbornes』を予習プレイして、本作の内容をチェックしていきます。

Buriedbornes』とは

本作は、およそ6年前にWebブラウザおよびAndroidとiOS向けにリリースされたローグライク形式のダンジョンRPG。古代の覇王が現世に蘇り、世界征服のために放った不死の亡者“Buriedbornes”の軍団に抗うべく、プレイヤーは人間側の一員として自らも亡者を召喚して覇王と戦います。

終わりのないダンジョン探索や数えきれないアイテム、挑むたびに異なる幅広いランダム性など、ローグライクとして欠かせない魅力がふんだんに詰め込まれている本作。ぱっと見は複雑そうですが、スマートフォン用に最適化されたシステムは簡単操作で戦闘もターン制となっており、その魅力を失うことなく綺麗に整えられています。

陰鬱とした世界観や皮肉のきいたフレーバーテキスト、全編ひらがな表記のインターフェースが懐かしい雰囲気を醸し出し、過去と現代の雰囲気を融合させた絶妙な仕上がり。それでいてオリジナリティで新調された全く新しい作品となっており、入念な研究と開発の熱意が伝わってくる一品です。また、本作は日本語を含めた複数言語に対応しています。

シンプルが常に最適解

ゲーム開始後、まずは先に倒れた英雄の亡骸を蘇らせ、プレイヤーに代わってダンジョンに挑戦する冒険者を作成しましょう。はじめは冒険者の基幹となる職業は数種類しか選べませんが、ゲーム内通貨である魔石を集めることで任意にアンロックでき、劇中のイベントで解放されることもあります。

戦士や魔法使いといった定番の基本形が初期職業として用意されており、使いやすさの面では特に差はないものの、とりあえず筆者は僧侶を選択。この4人の中で女子が僧侶だけだったというのもありますが、実際、僧侶は最初から強力な回復スキルを覚えているので生存能力は高いです。

そして肝心のダンジョンに突入しますが、本作の奥深さとは対照的に、無駄を省いたシンプルな画面表示が特徴。ゲームが進行していくと情報量も著しく増えるわけですが、それは該当する部分をクリックすると一覧で表示され、知りたいときは具体的な説明と一緒に見られる仕組みです。マウスのクリックとスマートフォンでのタップは感覚が似ているので、おそらくはどのバージョンでも同じように楽しめます。

ダンジョンの移動も分かれ道を選択していくだけなので、小難しい操作も必要なく、どちらの部屋に何があるかはアイコンで一目瞭然。さらに先にある部屋の情報は特定の手段で確認でき、テレポートの能力があれば部屋をまたいで移動もできます。このあたりの細かい仕様はプレイしていく上で自然と身につくはずです。

このコンパクトな快適性は戦闘になっても変わらず、プレイヤーが選択できる行動はスキルとして画面下部にまとめられ、それをクリックするだけ。演出は控えめで、ダメージなどの詳細はテキストで処理されるのでテンポが良く、敵も1体だけなので煩わしさも一切ありません。

相手の体力をゼロにすれば勝ちなのは言うまでもありませんが、だからといって戦闘の内容まで単純なわけではありません。ステータスの強化・弱体化といった要素はもちろん、ターンを消費しないスキル、装備品に付与される効果も含めれば戦略は無限大。丁寧なチュートリアルもあり、あくまで序盤は分かりやすい仕様ですが、がっつりやり込みたいという方も満足できるポテンシャルが本作にはあります。

ボスを倒してフロアを移動し、覇王のいる階層に近付くにつれて敵も強力になり、明らかに対人を意図した様々な戦法を駆使してきます。当然、そのころには筆者もシステムを理解しはじめ、常に自分を回復しながらダメージを反射する効果で敵を倒すプレイを確立。並みいる雑兵を相手に無双していましたが、ふと現れた格上の敵が繰り出す未知のスキルにあっけなく敗北し、僧侶はその短い生涯を終えました。

欲しいものは現地調達のわらしべ紀行

本作の基本概念として、冒険に必要なものは全てダンジョン内で見つけ出すことが前提となっています。冒険者が持つ武器防具、アイテムや装飾品、戦闘に用いるスキルに至るまで何もかもダンジョンで発見しなくてはなりません。一応、町で買い物もできますが、それらは能力値の底上げなどに使われるもので一般的なアイテムではありません。

装備を得るにはダンジョンを探索中に他の冒険者の亡骸を漁ったり、敵との戦闘後に入手したり、特定の機会を通じて調達します。基本的には冒険者の職業やレベルに沿った装備が出てきますが、当たりハズレのバラつきがあり、それがローグライクであるが故の本作のランダム要素を物語っていました。

攻撃力や体力上昇のパラメータの他に、付与されている特殊効果も完全に異なります。プレイヤーの思い描く青写真や冒険者の特性と相談しながら、拾うものと捨てるものを慎重に選んでいきましょう。それぞれ一度にひとつしか装備できないので、とにかく性能が高いものを選ぶのか、たとえ性能が悪くても特殊効果を優先するのか。そういう葛藤も本作の醍醐味であると感じました。

そうして運悪くダンジョンで死亡した冒険者は蘇生も可能ですが、これは課金要素となるので、筆者は大人しく次の冒険者を作ることに。ひょんなことから連続イベントの報酬としてドラグーンが解禁されたので、獣人フェチの筆者としても妥当な選択でした。

装備同様、職業もひとつ違えば何もかも変わり、ひたすら攻撃に特化したドラグーンは先ほどの僧侶とは真逆のもの。しかも、攻撃するほど被ダメージが増えるオマケつきです。そのまま勢いに任せて殴り続けるプレイもありますが、こちらは初期能力として反射の効果を持ち、その後に追撃の効果も獲得します。さらには鬼に金棒とばかりに、自動で先制攻撃を行うスキルも身につけ、ほぼ顔見せでザコを殺戮する機械と化していました。

ところが、初めて覇王のもとに辿り着いたドラグーンも返り討ちにされ、ちょうど魔石が貯まっていたのもあって新職業エルフをアンロック。エルフ萌えの筆者を惑わせる華奢なグラフィックの通り、エルフは打たれ弱い代わりにシールド効果を備え、そもそも敵の攻撃を回避してダメージを与えるチート設計でした。

右下のHP横に表示されるシールドの数値がよく分からないことになっている。

回避しながら敵を斬り、回避した分だけダメージを与えるスタイルにより、ほぼ無傷で覇王フロアに到着。それでも無敵というわけではなく、敵の種類によっては逆に苦しくなる展開も少なからずあったのですが、元から長期戦に強いエルフを完全体としたのは偶然に手に入れたシールド変換の特殊効果です。

これは状態変化を起こす攻撃をシールド回復として認めるというものですが、敵から受ける被ダメージだけでなく、自分で自分にかけた強化スキルも有効であることが判明。つまりは回避力を上昇させる一連のスキルも同様であり、攻撃して回避して回復するという驚異の三段階へと発展します。もはや、どうやったら負けられるのか、負ける方法を知りたいという境地に達してしまいました。

ただ、大ボスだけあって覇王の抵抗も尋常なものではなく、先のドラグーンを絶命させた連続斬りと追撃による追加ダメージで4ケタに及ぶエルフのシールドが一瞬で溶けます。

最終的に最強の覇王もチートのエルフに屈することになるわけですが、本作はそうした部分の対策も意識されており、必ず対になる“アンチ”が存在。ダンジョンの部屋の効果によってエルフの回避やシールドが完全に無効化されることもあり、自分の戦い方を活かすためには、きちんと情報を読む必要があるのも本作の良く出来たところです。

8連撃のチートモンスターを何事もなかったかのように撃破するチートエルフ。

『Buriedbornes』は、ブラウザ/Android/iOS向けに基本無料で配信中。PC向けとなるSteam版は12月14日にリリース予定です。


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ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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