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こっちの画面見んなよ!『ゴールデンアイ 007』で相手の位置が丸見えなことを逆手に取った『Screencheat』が最高のパーティゲーだった

透明人間同士の戦い!

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こっちの画面見んなよ!『ゴールデンアイ 007』で相手の位置が丸見えなことを逆手に取った『Screencheat』が最高のパーティゲーだった
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先日復刻版が配信された名作FPS『ゴールデンアイ 007』。同作に搭載された、最大4人で遊べるマルチプレイモードは対戦FPSの原体験であるというゲーマーも多く、インターネット上でもよく語り草になります。

当時のゲーム機にはネット対戦は基本的になかったため、ローカルでの対戦でした。しかし、複数のモニターがあるわけではないため、1つの画面を4分割するという方式でした。そのため、やろうと思えば敵の画面を盗み見し放題だったのです。昨今の競技性重視なFPSからは考えられないこの仕様は、現代のゲームに慣れているとびっくりしてしまうかもしれません。

PS4日本語版トレイラー。

実は、そんな仕様を逆手に取ったユニークなインディーゲームが存在します。それが、今回ご紹介する『Screencheat』です。

画面を盗み見される?それなら透明人間にすればOK!

“盗み見問題”を本作がどのように解決したか。それは、プレイヤーキャラ全員を透明人間にして、画面を盗み見ないと相手の位置がわからないようにしてやろう!という力技でした。

本作で勝利するためには、自分の画面だけ見ていても相手の位置がわからないので、敵の画面を積極的に見て位置を把握しなければなりません。とはいえ、自分の画面も相手に盗み見されている可能性があるため、常に誰から狙われているかわからない緊張感が漂います。キャラクターは完全に見えないわけではなく、銃の硝煙などが残留して一時的に位置がバレやすくなることがあります。そのため、不意打ちしようとして外し、残像を撃たれて死ぬなんてこともあります。

他のコツとしては、まずたくさん動き回ってマップの形状や位置関係を把握することが挙げられます。マップはエリアによって色分けされているほか、各所に特徴的なオブジェクトが設置されています。そのため、マップを覚えておけば相手の画面を見たときに瞬時になんとなくの場所が把握できるので有利になるでしょう。

1画面だけに集中してると他のプレイヤーに倒されるかもしれないので、全体を交互に見なければなりません。お互い見ていない者同士が意図せず衝突してしまったときはお互い「あれっ?」と呟いてしまいます。

モードもたくさん用意されており、パーティゲームとして楽しい

本作は『ゴールデンアイ 007』と同様、パーティーゲームとして対戦を楽しむのが良いでしょう。お互いがお互いを倒そうと躍起になるため、非常に盛り上がります。デスマッチからエリア確保、キャプチャーザフラッグのようなオーソドックスなFPSのルールでもお互いが見えないだけでかなり違った体験になります。他にも全員撃ち終わるか一定時間が経過するまで1発しか撃てないというものや、殺害対象と武器が指定され、その通りに相手を倒すと得点がもらえるマーダーミステリーモードなど多数のモードが遊べます。

マーダーミステリーモード。カードに標的や指定武器が書かれており、右クリックでチラ見できる。相手に見られないようチラ見は最低限に。

武器の種類も多く、ライフルやグレネードランチャーといったオーソドックスな武器から馬に乗って突進攻撃したりテディベアの形の爆弾を投げたりとユニークなものまで多数用意されています。性能がピーキーなものも多く、一部ルールで猛威を振るう武器などもあるため、「これ強すぎるから禁止ね!」というローカルルールが作れそうなのも良いところです。


この『Screencheat』、『ゴールデンアイ 007』を意識して作られた作品ではありますが、当時盛り上がっていた人も、プレイしたことがない人にとってもハチャメチャ感が楽しい作品に仕上がっています。気心の知れたフレンドとプレイするのにはうってつけで、パーティゲームとして非常に優秀です。

復刻版『ゴールデンアイ 007』はスイッチ/Xbox共にまだ日本語版が配信されていないため、それまでは本作を楽しむというのも良いのではないでしょうか。

『Screencheat』は、PC(Steam/GOG.com)/PS4/海外Xbox/ニンテンドースイッチ(リマスター版)向けに配信中です。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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