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帰ってきた緑色の宇宙飛行士!『Kerbal Space Program 2』で爆発しながら驀進せよ【爆速プレイレポ】

今回も宇宙への片道切符を握りしめた緑色のカーバル君が欠陥機に詰め込まれます。彼を救えるのはプレイヤーの良心と、諦めない開発の姿勢だけ!

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回はPrivate Divisionがパブリッシャーを、Intercept Gamesが開発を担い、2023年02月24日にWindows PC向けに早期アクセスを開始した宇宙開発シミュレーション『Kerbal Space Program 2』について生の内容をお届けしたいと思います。

前作と比べると、基本的な要素はそのままにグラフィックやUIの向上が確認できます。とはいえ早期アクセスが始まったばかりなので、今回のプレイレポではあくまで現時点で遊べる内容について触れていきます。

あと先に言っておきます。プレイはだいたいこんな感じでした(筆者のせい)。

『Kerbal Space Program 2』とは?

本作は、太陽系に似た世界を舞台に繰り広げられる宇宙開発シミュレーションゲーム。プレイヤーは責任者として宇宙開発プログラムに携わり、緑色の身体を持つ異星人「カーバル」達と無限大な宇宙(そら)を目指します。

基本的なゲームの流れは、目標を設定してロケットを建造し、カーバルを乗せて打ち上げ、軌道計算などを交えつつ宇宙を探索する……

……というのが理想ではあるのですが、実際はカーバル君を欠陥機に押し込んで爆破したり、地球圏外へ片道切符の射出は日常茶飯事。果ては誤爆有人飛行で帰らぬ人……などなど様々な命の散り様を眺めることになります。

しかし、そういった試行錯誤と積み上げたカーバル君の墓の果てに辿り着く成功の高みにこそ、本作の醍醐味があるのではないでしょうか(狂乱)

折しも先日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2名の新しい宇宙飛行士候補者を発表しました。厳しい選抜試験を突破した彼らは、将来的には国際宇宙ステーション(ISS)での活動をはじめ、月周回有人拠点「ゲートウェイ」や月面活動への参画などがあり、これほど素晴らしいニュースはありません。

ともあれ、宇宙開発への憧れを胸に抱いて早速やってまいりましょう。

言語・設定・操作について

本作は早期アクセスの時点で日本語にばっちり対応しています。設定項目は難易度をはじめ、グラフィックやキーバインドなど細かく調整が可能で、基本的な操作はキーボードとマウスで行っています。

個人的にはユーザーインターフェースの文字の大きさの調節や、「AeroGUI」ウィンドウON/ OFFをF12以外のキーへ割り当て変更が出来たら嬉しいところ。今後の改善に期待です。

本編開始

流されていくパーツや緑色のカーバル君

さあはじまりました『KSP2』。タイトル画面で放置してるとさっそく事件の匂いがしますが、気にせず進みます。

記事執筆時点で本作はまだ早期アクセスなので、選択できるのは「サンドボックスモード」のみ。今後実装の予定はあるものの、キャンペーンモードやマルチプレイ/ MODといった機能はまだありません。

さて、新しくデータを作ると、宇宙開発を行う我々がこれから所属する機関とキャンペーン名などを決定する項目が表示されます。妙に小さく表示された難易度の「イージー」が気になるところですが先に進みます。

難易度はカスタム可能で、よりシビアな宇宙開発を楽しみたいプレイヤーは設定をいくつか変えてみるのも良いかもしれません。

とりあえず「スパくんよ、永遠に」と願いを込めてGameSpark Industryと名付けることにします。テーマとなるカラーと旗もパーソナルカラーの水色に揃えれば一端の開発機構のよう。不始末から爆発炎上しそうな気配が漂いますが、とりあえず星々が瞬く大海原へ漕ぎ出しましょう。

大変わかりやすいチュートリアル

前作同様、すべての施設を一望できるナイスアングル。

まずは画面の案内に従ってVAB、ロケット組み立て棟に向かいましょう。

サンドボックスモードといわれると、だだっ広い空間に投げ出されたプレイヤーが「さあどうぞ」と言わんばかりに、アンロックされた全コンテンツを前に右往左往する印象を抱きがちです。

しかし本作ではある程度の誘導が設けられており、また別ウィンドウでチュートリアルが表示されるため、およそ迷うことは少なく一通りの要素に触れられることでしょう。

はじめてのロケット造り

まずは小手調べで、簡単なロケットを建造してみましょうか。操作は直感的で画面に表示されるアイコンもわかりやすくストレスフリー、サクサクと組み立てることができます。セーブ&ロードも可能なので、作るのに難航したら一度保存して、別の機体に着手するというのも良いかもしれません。

さらにマージ機能を使うことで、別の機体データを呼び出して現在建造中のものと組み合わせたりも可能。建造の規模によっては、複数ユニットを別々に作り、最後にひとつにまとめるといった方法も良いですね。

各パーツには大きさ、重量など細かいパラメータが割り当てられており、目標とするミッションの要求水準が高まるほど、綿密な計算に基づいた設計/ 建造が必要になってくるでしょう。

とはいえ今回はシンプルな形。ポッドにタンク、そしてブースターを付けただけでだいぶソレっぽくなりました。

なんだか胴回りが寂しいので、固体燃料ブースターも取り付けることにします。パーツをひとつずつ取り付けるのが面倒な時は「シンメトリーモード」を起動すれば、部品を対称または均等に並べられます。

何故か頭部に設置されるパーツ。きちんと接地面さえ触れ合っていれば、割と無茶な形でも取り付けが可能です。

前後も寂しい気がしたので、さらにもう2つ追加して完成。色を整えたら、早速ロケットを発射台へ運んでいよいよ打ち上げです。

はじめての打ち上げ

ブースターが斜めにかぶいてますが、意外と安定した立ち姿なのでイケそうな気がしています。もしこの記事を読んでいる読者の中に航空宇宙工学を修めた方がいたら、私は張り倒されていることでしょう。

ちなみにこの世界には時間が流れており、画面中央下部の制御パネルで時の流れの加減速が可能。陽が沈んで夜帯になればこんな感じにライトアップで照らされ、ぐっと臨場感が増します。

ともあれ発射です!画面右下のGOボタンを押すことで、カーバル語(?)のカウントダウンが刻まれロケットが打ちあがりました。

やけくそのようなブースターでみるみる加速していく「スパくん1号(命名)」。Twitterを買収したおじさんが運営する宇宙関連企業にも負けない、それはそれは美しい軌跡を描きます。

燃料が切れました。赤熱したノズルもまた芸が細かい描写ですね。改めて本作のグラフィックの向上は素晴らしいものがありますね。

予測軌道を見てみよう!

軌道上の任意の点をクリックし、マニューバ計画機能を利用することで、機体を周回軌道に乗せたり落としたりできます。

これはマップビューといい、今後予想される軌道を視覚的に表示してくれます。画面内の「!!」マークは、見るからに「このままだとココで激突してお陀仏だよ」とわかりやすい。

あとは勢いに任せ高度100㎞の壁を越え地球圏外へ飛んでいくだけだ……と、思いきや重力を振り切れないことがわかりました。

と、ここでパラシュートの搭載を忘れていることに気が付いた筆者。

機体はみるみる地面へ引き寄せられていき……

搭乗員のボブ君が散りました。「進めば二つ」といいますが、彼の場合逃げた方が良かったのかもしれません。

トレーニングを受けよう!

ボブ君の無念を晴らすためにも、トレーニングセンターで基本的な座学を受けることにします。ここでは映像を交えた実践的な作業を通して、本作の基本的なシステムを学習できます。

というか用意された映像が非常にわかりやすく、教育的な側面でもかなり優秀な素材なのではないでしょうか?

トレーニングは段階を踏んで丁寧な解説が表示されるため、その指示に従う限り問題なく終えることができるでしょう。操作ミスなどで万が一失敗してもリトライできるので安心です。

ロケットを造ろう!(2回目)

さあ雪辱を果たす時が来ました。トレーニングを積んだおかげで、パーツごとの繋がりと適切な配置について理解を深めることができました。

そんな筆者が堅実な形のロケットを組み上げた時、そこには、物欲しげな顔をした固体燃料ブースターが隣に立っていました。

シンメトリーモードは優秀で、そして何より『KSP2』は懐が深い。戯れに機体へ差し込んでみたところ、ブースターが一輪の花を咲かせました。ここまできたら芸術品なので発射台へ運びましょう。

爆散

ですよね。

ロケットを造ろう!(3回目)

安定した姿勢制御のためには、スタビライザーもさることながら操縦翼面が重要です。画像のように、翼はその全幅や角度など形状を細かく調整が可能です。

HG 1/100 YF-19」のプラモデルが買えなかった腹いせに爆誕した「スパくん3号」は、メインのロケットを補助ブースターでぐるりと囲んだ意欲作。今回はてっぺんにパラシュートもちゃんと搭載しているのでボブ君の安全も確保されています。

逃げたら一つ、進めばふtリフトオフ!(カウントダウン無視)

今回の機体は離陸後に正しい姿勢で地面に戻ってくることを目標にしています。

操縦翼面を取り付けたのも風の影響を考慮した姿勢制御を狙ってのこと。

パラシュートも開いてゆっくり降下中。いいぞ!まもなく地面だ!いい感じに減速しているしこれはいけるだろう!

爆散

……………。

先人に学ぼう!

イカれた機体でボブの墓をこれ以上増やすわけにはいかないので、先人の知恵に頼ります。このように本作にはあらかじめいくつかの種類の機体が用意されており、何もかもが初めてでどう建造したら良いのかわからないという方は、ここからリバースエンジニアリング的なアプローチでイロハを学ぶのも良いかもしれません。

用意されたマシンはロケット以外にも、ローバータイプや航空機タイプがあります。

さて、今回はオーソドックスな多段式ロケットを選択。周回軌道に乗るべくさっそく打ち上げました。

ご覧ください。壮大なBGMも合わさってまるで映画のワンシーンかのような映像が続きます。

1段目切り離し!……のはずがパーツがひっかかってそのまま2段目が点火。だいぶハラハラする画面になりました。

しかも角度も何もかもおかしなことになってしまったので、このままでは周回軌道どころか宇宙の彼方へと飛んでいってしまいます。ええい強制パージ!

結果的に重力を振り切り飛び出したものの、燃料の尽きたロケットが宇宙を漂うことになりました。

絶望の表情。

しかし彼らの母星はどこまで美しく、そして優しく微笑みかけるのでした。

おわりに

懲りずにまた変な形のロケットを造る筆者。

記事執筆の段階では、簡単なロケットを打ち上げては爆発するということの繰り返しでしたが、それでもそういった試行錯誤の中で得られる学びはありました。個人的に本作へ感じる大きな魅力は、まさにこの「過程を楽しむ」ことにあると思います。

最初はおふざけな機体を作っていてもそのうち「もうちょっと安定しないかな」と改善の気持ちがわき始め、そこから「月まで行きたいな」という目標に繋がっていく……そんな流れが楽しくて仕方ありません。上記の変な形のロケットは見なかったことにしてください。

『Kerbal Space Program 2』は、Windows PC向けにはSteam/ Epic Gamesストア/ 公式サイトにて早期アクセス版が配信中。今後正式版リリースの際にはPS5/Xbox Series X|S版も配信予定です。



タイトル:『Kerbal Space Program 2』
対応機種:Windows PC(Epic Gamesストア/Steam/公式サイト) 
*正式リリース時にPS5/Xbox Series X|S版も配信予定
記事におけるプレイ機種:Windows PC
発売日:2023年02月24日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:6,820円

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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