
角度90度、そびえるは雲のそのまた遥か先まで続く壁。なぜ、人は壁を登るのか……そして、その先には何が待ち受けているのか……。
今回は、そんな謎に満ちた「壁世界」が舞台のローグライト採掘アクションゲーム『Wall World』の気になる内容をお届けします!
『Wall World』とは?
本作は、2023年4月6日にAlawar Premiumが配信を開始した縦スクロール採掘アクションゲームです。その特徴は、無限に続いているかのようにも見える壁の世界。そこには、人々が暮らし、草木が生え、旧世界の文明の痕跡が確認できます。
プレイヤーは垂直の崖を登ることができる多脚ロボットに搭乗し、鉱石を見つけては採掘しながら、この壁をひたすら上へ上へと進み続けます。しかし、それを阻むのは謎の怪物。一定時間ごとに襲来する怪物からロボットを守るタワーディフェンス要素と、周回プレイ前提なローグライト要素なども本作の特徴です。そんな魅力のポイントをさっそく見ていきましょう!
多脚ロボットでひたすら登り「端」を目指す
主人公が暮らすのはどこを見ても壁と空だけの壁世界。人々はその壁に居を構え、壁に坑道を掘って資源を集めて暮らしていました。

しかし、一か所に留まっていては資源は尽きてしまいます。先人たちは新たな資源の獲得を、そしてこの壁の「端」を目指し、冒険に出かけていきました。半分は戻って来ないとされる「壁掘り」ですが、主人公もその一人となり、この壁世界のまだ見ぬ地を目指して進んでいきます。
本作では、壁を登ることができるロボスパイダーに搭乗して、ひたすら先に進み続けます。壁を進むと坑道の入り口を見つけることができ、エグゾスーツとプラズマドリルを使って資源を集めていきます。


壁の世界はプレイごとにランダムに生成されます。坑道の広さや鉱石の生成、天気、昼夜は毎回変化。そんな中で空から、あるいは壁からロボスパイダーに襲い来るは怪物たちです。怪物は約90秒ごとに襲来し、ロボスパイダーが破壊されてしまうとゲームオーバー。集めた資源やアップグレードをすべて失ってしまいます。


集めた資源でアップグレード!掘って、作って、より強く

より長く壁を進み、より多く鉱石を採掘するにはアップグレードの選択が重要です。怪物に対抗するにはマシンガンを強化しましょう。砲塔の回転速度や威力、連射速度強化などがあり、破壊されてしまえばその時点で終了なのでマシンガンの強化は優先度は高そうです。

エグゾスーツを強化すれば、鉱石採掘が快適になります。採掘速度強化や移動速度アップなど、限られた時間でいかに効率よく掘るかが求められる本作では、マシンガンとエグゾスーツどちらをアップグレードするか非常に悩ましいところです……。


坑道の奥にはさまざまな設計図を発見できることもあります。設計図はランダムに配置され、何のテクノロジーが作れるかも読んでみるまでのお楽しみ。タレット製造機やドローン、ステータスアップ系など非常に強力なテクノロジーが作れます。


ゲームオーバーになったらテクノロジーや資源、アップグレードを失ってしまい、攻略は始めからになってしまいます。そんな時は、出発前に永久アップグレードを取得して次の冒険に備えましょう。

旧世界の文明や謎の建造物……進むほど変化する「壁世界」

「壁世界」。そこは、未だ謎に満ち溢れており、その端がどうなっているかは知り得ません。ならば、自分の目で確かめよう。そう思ったのが壁に住む人類です。
壁は進む度にその様相が変化します。草木が生い茂る場所、巨大な建造物がそびえる場所、停止した多脚ロボットが眠る場所などを横目に見ながら、プレイヤーはひたすら進んでいきます。


また、壁の表面だけでなく、その内部にも世界は広がっています。坑道を掘り進めると大きな空洞に出くわすことがあります。そこではまだ見ぬテクノロジーや文明の痕跡などがある不思議な空間が広がっており、この世界の背景に迫る秘密が見つかるかもしれません。



『Wall World』は低価格ながら高品質な内容が楽しめる作品になっていました。シンプルで分かりやすいゲームシステムですが、繰り返し遊びたくなる中毒性があり、ローグライトやタワーディフェンスが好きなら買って損はないでしょう。

若干日本語が怪しいのと、キーの割り当てが多く、覚えにくいことを除けば、そのほかはお値段以上のクオリティ。また、これらの不満点は開発も把握しており、今後の改善を予定しています。
スパくんのひとこと
コツを掴んでからが楽しい作品スパね!
タイトル:Wall World
対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)
発売日:2023年4月6日
著者プレイ時間:2時間
価格:580円(4月13日まで493円のセール中)
日本語:あり
※製品情報は記事執筆時点のもの