別世界の自分と共に多元宇宙の崩壊を止めるローグライトACT『Trinity Fusion』軽快なアクションで楽しむ骨太ストーリー【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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別世界の自分と共に多元宇宙の崩壊を止めるローグライトACT『Trinity Fusion』軽快なアクションで楽しむ骨太ストーリー【プレイレポ】

NPCや敵も盾を模したいかつい物やレーザー攻撃に特化したロボットなど、多元宇宙の混沌を見事に表した良デザインとなっています。

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別世界の自分と共に多元宇宙の崩壊を止めるローグライトACT『Trinity Fusion』軽快なアクションで楽しむ骨太ストーリー【プレイレポ】
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もしも自分たちが暮らすこの世界以外に、別の世界がいくつも存在したら、そしてその世界にも自分に相当する存在が暮らしているのだとしたら一体どんな人生を送っているのだろうか。もしかして他の世界では文明が格段に進んでいて自分の世界へと攻め込んでこれたりしたら?

中学二年生ぐらいの時に誰もが考えたであろうそんな思考をローグライクゲームとして落とし込み、骨太のストーリーと共に提供するのが今回ご紹介する『Trinity Fusion』です。

4つの次元世界からなりながらも、その歪な発達と対立から滅びゆく多元宇宙を舞台に、「別の世界の自分」と協力して全ての世界を救う本作をプレイして感じた魅力を、未だにそんな妄想や設定が大好きな筆者が可能な限りお伝えします。


創られた世界の反逆を受け、宇宙そのものの崩壊が迫る…!

本作は早期アクセスで4月14日より発売されたローグライトアクションです。冒頭で述べたように本作では世界が並行して存在する多元宇宙が採用されており、その数は全部で4つ。生命と資源で溢れた原始的な世界「アンダーワールド」、規律正しい機械化世界「オーバーワールド」、科学と芸術のインスピレーションで紡がれた世界「ハイパーワールド」と、それらの世界を作り出しそこからの創造物を享受する中心世界「プライム」で構成されています。

しかしあるとき、ハイパーワールドの住人の圧倒的な進化を皮切りに世界間の均衡が崩れ、プライムによる制御から逸脱し始めます。オーバーワールドでは機械が反乱を起こし、アンダーワールドは生命エネルギーが暴走して巨大化した獣が暴れだすなど、その影響は瞬く間に広がり、遂には中心世界であったはずのプライムの崩壊を招きます。

連鎖的に宇宙そのものすら滅亡の危機に瀕す中、プライムの住人である少女マヤとその各世界における分身とも言える存在「カウンターセルフ」に宇宙の命運が託されるところから本作は始まります。

好奇心のままに進めば説明がなくとも大丈夫!

操作することになるカウンターセルフは各世界に一人ずつ存在し、それぞれの世界へとたどり着くたびにアンロックされるため、ゲーム開始時点ではアンダーワールドのお団子ヘアー娘「ALTARA」を使うことになります。

キャラクターが動かせるようになっても手取り足取り教えてくれるチュートリアルはないのですが、アクションに乱闘パーティーゲーム『Brawlout』の開発で得たノウハウを生かしたという本作だけに基本的な操作は直感的に行え、それほどなれるまでに時間もかかりませんでした。

最初は目的もなくとりあえず行けるところを探索していたところ、どこからか謎の声がレンズに向かえと語りかけてきます。この声こそが主人公たちのまとめ役マヤなのですがこの時点ではそんなことは露知らず、物がわからないレンズとやらを探してステージを隈なく探索します。

ここまで聞くと序盤の攻略が不親切に思えますが、道中発見したものはほぼすべて自動で表記してくれる便利なマップシステムと、かなり頻繁に設置されているワープポイントのおかげで探索自体はそれほど苦でもなく、小さな宝箱からは回復やバフ用の消耗品が入手できる、大きな機械状の物体からパッシブスキルが手に入るといった具合に、探索の中でゲームの基本システムを一通り学べるようになっていると感じました。

ローグライクの特徴を妨げずに展開するストーリー

そうこうしているうちに初めての死が訪れたのですが転送されたのは見知らぬ近未来的な都市。ここが本作での拠点となるプライムで、ここで初めてマヤの存在とここまでのストーリーの流れが語られます。

プライムで寝たきりに見えるマヤは、どうやら主人公と共に行動し本当の死から守るためにシンクロ状態にあるとのこと。このように本作のストーリーは拠点での会話と、フィールドでのマヤからの更新を軸にローグライクの特徴を極力妨げないように進められるのも特徴です。

また、プライムではフィールドで集めた特殊な通貨を利用してアビリティの追加を行え、攻略に苦戦しているときの大きな味方となります。追加できるアビリティにはHPやクリティカル率アップといった基本能力のみならず、ステージが切り替わるごとにHPを上限の25%まで回復といったユニークな物もあります。

シンプルな武器攻撃と多様な特殊攻撃で独自のコンボを編み出そう

戦闘は武器攻撃とエネルギーを利用して行う特殊攻撃が基本となり、それぞれについて宝箱や敵のドロップ、フィールドのショップなどで様々なタイプの物を付け替えられます。武器は概ねどれもシンプルな操作性となっており、多少の違いはあれどどれも癖なく扱えるため最も自分に合ったものを使えばよいでしょう。

一方特殊攻撃はバリエーション豊かで、単純なダメージ付与の物でも敵を貫通するレーザーから地形をバウンドする物、ターゲットを補足後着弾に時間がかかるものまで様々です。凍結や火炎、毒といった状態異常も存在しています。

使用するにはエネルギーゲージを消費する必要がありますが、これは近接攻撃によってガシガシ溜まるためそれほど温存を考える必要なないと感じました。むしろ、その発生手段や与えられるダメージから、いかに近接攻撃を交えて特殊攻撃を活用するかを考えるのが本作の戦闘の醍醐味と言えます。

また、対応するアイテムを拾えれば必殺技も使用できるのですが、こちらは発動の度に固定のクールタイムが入る形式となっています。必殺技とあって中々の威力を誇りますが、それほど長くはないものの雑魚敵相手に連発は難しい程度の時間が空くため、嫌いな敵に対して打つのが効果的でしょう。

人型だけじゃない!敵やNPCのデザインでも多次元の混沌を表現

こちらが様々なアクションを使うのと同様に、敵となる獣やロボットもその形状に合わせた特徴ある攻撃を行ってくるのも好印象。敵ごとに違った対策を求められ、飽きない戦闘が楽しめます。またNPCも含めたそのデザインも盾を模したいかつい物やレーザー攻撃に特化したロボットなど、どちらかと言えば人型で無い方が好みの筆者も満足のラインナップとなっています。

筆者が執筆までに辿り着けた序盤3ステージでは基本的にアンダーワールドの獣たちが多く登場しますが、時に場違いな機械戦闘員が現れるなど、混乱する多元宇宙の様子が現れた部分でもあります。

探索面では序盤に進行不可だったルートが、ドローンによる瞬間移動などのキャラ固有能力の開放により進めるようになるなど、メトロイドヴァニア的要素も存在しています。筆者はまだALTARAのドローン移動しか体験できていませんが、それら固有能力とそれぞれに出現する特徴のある武器でキャラクターの差別化を図っています。

ゲーム内容に早期アクセスを感じさせない完成度

骨太のストーリーと軽快なアクションが楽しめる本作。早期アクセスということもあり、メインメニューに戻った際に一時的に何もできなくなるなどの小さなバグや、UI・字幕で日本語に対応している一方、ところどころその抜けや違和感を感じる部分もあるなど、まだまだ改善できる部分は大いにあります。ですが、基本的なゲームの流れにおいては、ほぼ製品版と言って差し支えない程の完成度だと感じました。

製品版に向けての詳細なロードマップも公開されていますが、それによると本作は現時点でもまだストーリーは50%の実装、その他の要素もまだまだ20%以上はアップデートを残しているとのこと。2023年冬を目標とする完成版ではトゥルーエンドも公開されるといい、まだまだ先の展開が楽しみな作品と言えるでしょう。

スパくんのひとこと


体を抜け出してまで各世界の自分をまとめ上げ宇宙を救おうと奮闘するマヤちゃん達の行く末を見届けるスパ!別次元のスパ君も無事でいてくれるといいスパ…

  • タイトル:Trinity Fusion

  • 対応機種:PC(Steam/Epic Games Store

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年4月14日

  • 著者プレイ時間:7時間

  • サブスク配信有無:無し

  • 価格:2,520円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの


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