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【吉田輝和の絵日記】ケモノ少年たちとプレイヤーに再び悪夢が襲いかかる『戦場のフーガ2』

今回は、サイバーコネクトツーから発売された『戦場のフーガ2』のPS5版をプレイ!本作は、敵国の侵略を受けて戦火に巻き込まれたケモノの子どもたちが、捕虜にされた大人たちを取り戻すために謎の巨大戦車に乗って戦うドラマティックシミュレーションRPGの最新作です!

連載・特集 プレイレポート
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今回は、サイバーコネクトツーから発売された『戦場のフーガ2』のPlayStation 5版をプレイ!本作は、敵国の侵略を受けて戦火に巻き込まれたケモノの子どもたちが、捕虜にされた大人たちを取り戻すために謎の巨大戦車に乗って戦うドラマティックシミュレーションRPGの最新作です!

前作から一年後を舞台としており、平和を勝ち取ったはずの子どもたちが再び戦火に巻き込まれていきます。

前作をプレイする前は、可愛らしいケモノのキャラクターにキャッキャしていましたが、いざプレイしてみると、その過酷な世界観に心がポッキリ折られかけていました。


そしてその続編である『戦場のフーガ2』、希望と絶望のRPGの第二幕が始まります!サイバーコネクトツーの代表・松山洋氏いわく「絶望成分がちょっと多め」だそうです。不安だ……!

◆悪夢再び!暴走タラニスを追え

「イヌヒト」と「ネコヒト」と呼ばれる2つの種族が暮らす世界があった。ある日、主人公マルトたちが住む村が、北東の国「ベルマン帝国」によって襲撃され、大人たちは敵軍に連れ去られてしまう。

残された子どもたちは、ラジオから流れる謎の声に導かれ、巨大な戦車「タラニス」を発見する。連れ去られた家族を取り戻すため、子どもたちだけの過酷な戦いが始まった……。

これが前作『戦場のフーガ』のあらすじだ。ストーリーの過酷さもさることながら、ソウルキャノンと呼ばれる兵器の存在が僕のSAN値をガリガリと削っていた。

ソウルキャノンは、バトル中に使えるコマンドの一つとして存在し、子どもの命を代償に敵を一掃する兵器だ。つまり、ストーリーを盛り上げるためのイベントシーン内で撃たれるものではなく、その使用はプレイヤーに委ねられるのだ。

「絶対ソウルキャノンは撃たない!」を目標に前作をプレイしていた僕は、子どもたちと同じくボロッボロに疲弊しながらエンディングを迎えていた。

そしてあれから一年が経ち、子どもたちは自らが勝ち取った平和を享受していた。だが、子どもたちの半数を乗せた「タラニス」が謎の暴走を起こし、子どもたちをどこかへ連れ去ってしまった。

残された子どもたちは、かつての敵機である「タラスクス」に乗り込み、タラニスのあとを追う。「やめて、もう子どもたちに試練を与えないで……」という気持ちでいっぱいになるわ。

どうにかタラニスに追いつくも、中にいる子どもたちは何者かに操られているようで、こちらに向けて攻撃をしてきた。そして、あの忌まわしきソウルキャノンが起動してしまう……!

かつて子どもたちと共に戦った愛機タラニスが敵に回り、あまつさえ子供の意思とは無関係にソウルキャノンが撃たれようとしているだなんて、初っ端からプレイヤーのSAN値をガリガリ削っていくぜ……!

◆インターミッションは癒やし。ケモノ尻尾可愛すぎ!

前作と同じく、すごろくのようなマップを1マスずつ進めて進行していく。各マスでは、敵とのバトルや回復、アイテムの入手ができる。そして最奥のマスにたどり着くと、子どもたちの乗るタラニスに追いつけるのだ。

砲座に配置された子どもたちは、それぞれが得意な種類の武器で攻撃する。敵の弱点武器で攻撃することで、敵の行動を遅らせられるぞ。

基本的に二人一組になって行動する。どの武器で攻撃するかは、バトル中に配置換えが可能だ。

キャラクターごとに親愛レベルが存在し、このレベルが高い子ども同士は、バトル時に高いサポート効果が発動する。

インターミッションマスに止まると、戦車内を自由に歩きまわれるパートに移行する。

子ども同士で話をして親愛レベルを上げたり、武器の改造や料理、家畜の世話や農作業をしたり出来るぞ。

細い尻尾やモフモフな尻尾を振りながらポテポテと歩く子どもたちが可愛すぎて、無限にウロウロさせてしまうわ。ハードなストーリーが展開される中で、インターミッションは一時の癒やしだ。可愛い。

その他にも、各子供たちのやりたい行動を取ることで、調子が上がって敵と有利に戦えるようになる。

全員のお願いを叶えてあげたいけど、武器の改造をしてバトルに備えないと全滅の危機を迎えるかもしれない。誰のお願いを叶えて、誰と誰を仲良くさせて、どの施設を利用するか……悩ましいところだ。孫を見守るおじいちゃんみたいになってしまうぜ。

◆共感と覚悟がリーダーを強くする!

一年前の戦いでリーダーとしての素質を開花させたマルトは、本作では「リーダースキル」と呼ばれる能力を習得できるようになっている。

敵の攻撃を失敗させたり、味方を先に行動させたりするスキルが、バトル中にランダムで発動する。

マルトの選んだ行動によって、「共感」と「覚悟」のパラメーターが増加し、規定量を超えることで新しいリーダースキルを覚えられるのだ。

「共感」は他者を思いやる選択肢で上昇し、「覚悟」は怒りや熱い思いで上昇する。ストーリーにぐいぐい引き込まれている僕は、覚悟の方を優先的に上げてしまう。

また、本作からすごろく上のマップに「飛行船サービスマス」が追加されている。戦車を飛行船で移動させてゴールに近づける「運搬」や、指定の敵マスを破壊する「空襲」などのサービスが出来る。他にも、HPやSPの回復を受けられるので大助かりだ!

そして前述の通り、子どもたちが乗っているタラスクスでは、ソウルキャノンの代わりにマーナガルムと呼ばれる兵器を使用できる。

ソウルキャノンと同じく子どもの生命力を使って敵に強力な攻撃を与えるが、こちらは一時的に戦闘不能になるだけで子どもの命を奪うわけではない。なんだよ、前作よりもちょっと優しくなっているじゃないか!

と思ったのも束の間。

ストーリーを進めると新しい戦車に乗り込むのだけど、マーナガルムに加えてソウルキャノンも使えるようになる。そしてこの戦車……HPが低下すると戦車に搭載されているAIが勝手に子どもたちの中から犠牲者を選び、強制的にソウルキャノンを発射しようとしやがるのだ!

やっぱり優しくなってねえじゃねえか!その日、おじさんの悲しき叫びがこだましたという……。


30時間ほどでクリア出来ました。前作と比べてより遊びやすく、よりハードなストーリーになり、まさに正当進化した続編だなと感じました!

飛行船やリーダースキルなどのサポート要素が増えつつも、うっかりソウルキャノンを使いたくなるようなハードめな難易度調整も流石です。ギギギ……!

ストーリーは過酷なだけではなく、子ども同士の絆イベントなどの心温まる要素も健在です。ケモノ好きな方もそうでない方も、是非プレイをして僕と「ギギギ……!」な気持ちを共有しましょう!

『戦場のフーガ2』はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ/PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)向けにリリース中です。Xbox Game Passにも対応しています。


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《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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