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【吉田輝和の絵日記】最終兵器の発動には“子どもの命”が必要…!ケモノ達の悲惨な戦争を描く『戦場のフーガ』

「ソウルキャノン」を頑なに拒絶する吉田おじさんはちょっとかっこいいぞ!

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【吉田輝和の絵日記】最終兵器の発動には“子どもの命”が必要…!ケモノ達の悲惨な戦争を描く『戦場のフーガ』
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あなたはイヌ派?それともネコ派?

僕はどっちも派です!

今回は、イヌ派もネコ派もニッコリな、ケモノ達が暮らす世界を舞台にした『戦場のフーガ』のニンテンドースイッチ版です!

サイバーコネクトツーが贈る『戦場のフーガ』は、『テイルコンチェルト』や『Solatorobo それから CODA へ』と世界観を共有する「リトルテイルブロンクス」シリーズの最新作。ベルマン帝国の襲撃により村を追われた子どもたちが、謎の巨大戦車タラニスに乗り込み戦っていくドラマティックシミュレーションRPGです。

登場人物は皆ケモノキャラということもあり、「きっとモフモフした可愛い子がいっぱいいるんだろうな~」とお気楽な気持ちでゲームを始めるのですが……この時は、まだ本作のストーリーとシステムがあんなにハードだなんて知る由もなかったのです。

プレイヤーのSAN値が削られるソウルキャノン……

ある日、突然のベルマン帝国の襲撃により、村は一夜にして焼け落ちてしまう。

村の大人たちはベルマン帝国に連れ去られるが、子どもたちはラジオから流れる謎の声に導かれ、山の洞窟へ逃げ込む。

洞窟で巨大戦車を見つけたことにより、子どもたちはさらなる戦火へと巻き込まれていくのだった。

最年長のマルトが皆をまとめ、連れ去られた大人たちを救うため、一台の巨大な戦車でベルマン帝国に戦いを挑む。「長男だから」と自身を奮い立たせるマルトは、最年長とはいえまだ12歳の小さな子どもだ。

本作のように子どもだけで頑張る系の作品を見た時「大人である僕が彼らを守ってあげたい……」と自分が作中に登場する妄想をよくする。

あ、僕……誰かに命令されないと動けないタイプだった。

子どもたちは各々持ち場につき、懸命にベルマン軍と戦う。一時は敵を圧倒するも、戦車は壊滅的なダメージを受け、危機的状況に追い込まれてしまった。

そんな中、巨大戦車タラニスに秘められし機能「ソウルキャノン」が解放される。

これは全ての敵を殲滅する一撃必殺の最終兵器なのだが、発動には一人の子どもの覚悟……つまりは命が必要になるのだ。

6人の中から誰を犠牲にするか……。

ここでは「誰も選ばない」といった選択肢はない。強制イベントだ。

僕がこの中に居れば……!代わってあげたいがプレイヤーの役目は犠牲者を選ぶことだ。

マルトは主人公のポジションに近い。つまり、他の子どもたちよりもプレイヤー側にいるキャラクターだと思ったので、断腸の思いでマルトを選択してソウルキャノンを発動した。

僕は、選んだキャラクターによってイベントが派生するタイプのゲームは、直前にセーブしておいてイベントを全部見るのだが……今回ばかりは他のキャラクターを選ぶ精神力がない。おじさんのSAN値はガリガリ削られてしまったのだ……。

ラジオの声の誘惑を振り払え!

マルトの犠牲により発動したソウルキャノンは、目の前の敵を一掃した。しかし、マルトを失った仲間の悲しみは深く、その後にやってきた敵の戦車になすすべもなくやられてしまう。

いきなり全滅エンドと思いきや、本作では、「世界を取り巻く謎の力によって時間を巻き戻す」というていでコンティニューが可能なのだ。

時間が少し巻き戻り、敵との再戦だ。今度はソウルキャノンは撃たないぞ!

バトルは敵味方入り乱れたターン制。2人1組になり、マシンガン、グレネード、キャノンの砲座で攻撃を行う。

敵には弱点属性があり、弱点属性に対応する武器で攻撃することで敵の行動を遅らせる。

例えば、青いマークがついた敵にはマシンガンを、黄色のマークの敵にはキャノンを攻撃する。こうして積極的に味方を行動させバトルを有利にしていくのだ。

その他にもキャラクターごとに攻撃や補助、回復といったスキルが存在する。

そして特定の条件下で発動するヒーローモードは、味方の早さを上げたり攻撃力を増加させたりする恩恵が得られるので、劣勢を覆すチャンスになる。

バトル中に参加メンバーの入れ替えも可能だ。参加メンバーを敵の弱点属性に合わせたり、ピンチになったら回復スキルを使えるメンバーに入れ替えたり、戦況に応じて細かく変更出来るのはありがたい。

基本的には敵の弱点属性を突いて攻撃するシンプルなシステムだが、スキル要素やメンバーの入れ替えなどのおかげで奥深くなっている。

子どもたちを巨大戦車タラニスのもとへ導いてくれたラジオの声は、どうやら子どもたちを死なせたくないらしく、色々とアドバイスをしてくれる。それにバトル中、特定の条件下にも話しかけてくる。

具体的には……タラニスのHPが下がってソウルキャノンが発動可能になった時だ。

ラジオの声は、子どもたちを死なせたくない態度を取っているくせに、すぐソウルキャノンを使わせようとしてくる……。絶対に発動しないからな!

誰と誰を仲良くさせるもプレイヤー次第!

ゲームは、すごろくのようなマップを1マスずつ進んで進行していく。最奥のマスに到達してボスを倒すとその章はクリアだ。

各マスには、敵とのバトルマスや回復マス、アイテム入手マスなどがある。

マップは、1マスずつしか進めないので基本的に全てのマスを越えていくのだが、中には分かれ道もあり、安全な道を選んで進むこともできる。

インターミッションのマスに止まると、場面が戦車の中に切り替わる。

ここでは、戦車の改造をしたり、砂釣り場でアイテムを釣り上げたり、農園で作物を作ったり出来る。

農園で収穫した作物を使って料理をすれば、攻撃力アップや経験値の増加といった効果が付与される。

戦車内にいる子どもたちと会話もできるぞ。

一定回数話しかけると親愛レベルが上がり、バトルが有利になるサポート効果が付与されるだけではなく、協力必殺技が使えるようになるのだ。

親愛レベルが上がるとキャラクター同士の絆イベントが発生する。

最初は刺々しい態度だった子も、絆イベントを進めるごとにデレていく。微笑ましい!

親愛レベルや協力必殺技は、キャラクターの組み合わせごとに用意されている。

僕は、操作キャラクターを切り替えて「この子とこの子はどんな会話をするんだろう?」とか「パッと見、水と油のような関係の二人を仲良くさせてあげたいな」など考えながら楽しんでいた。カップリングを作るわけではないが色んなキャラクター同士の会話が聞けて面白いぞ!

戦車内での行動にはAPを消費し、0になると何も出来なくなる。タラニスを強化するか、料理を作ってステータスをアップするか、子ども同士の仲を深めるか……配分が悩ましいところだ。

とはいえ、仲間と会話して親愛レベルを上げるだけでも協力必殺技を習得出来るわけだし、結局はどの行動も戦力の強化に繋がる。バトルを有利に進められることに違いはないだろう。

そしてストーリーが進むにつれて仲間の数はもちろん、戦車内でやれることも増えていく。

親愛レベルもキャラクターの組み合わせの数だけ存在するわけで、「あれもやりたい、これもやりたい」とやっている内に必然的にAPが足りなくなり……

中には誰とも仲良くなれていない子どもが……

学校で「好きな子同士でペア作って!」といわれ、誰からも誘いがこなかった自分の少年時代と重ねて悲しくなった……。


戦争を題材にしているだけあって、かなりハードなストーリー展開でした。子どもが戦火に巻き込まれるのは胸が痛みますが、マルトをはじめとした子ども達が愛らしくケモノ好きの人ならプレイしても損はないタイトルだと思います!

バトルのルールはシンプルながらも戦略性があって歯ごたえがありました。何度もピンチになるたびにラジオの声が「ソウルキャノンを使え」と誘惑してくるので、うっかり乗ってしまいそうになる絶妙な難易度でした。「子どもを殺すくらいなら僕が死んだるわい!」といった覚悟でプレイしていましたね。

クリア時間は20時間ほどでした。クリア後はデータを引き継いでニューゲームが出来るので、これから周回プレイを楽しんでいこうと思います。

『戦場のフーガ』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ/PC(SteamとEpic Gamesストア)を対象に配信中です。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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