これで"トキシック"にも怯えなくていい！Xboxが「不適切なボイスチャット」をキャプチャ、報告できる新機能を発表―数千タイトルに対応予定

マイクロソフトは、Xboxの安全なゲームプレイ環境づくりの一環として、ボイスチャットや画面をキャプチャし、報告できる機能を発表しました。本機能は、まずは試験的に一部の英語圏でリリースされます。

即座に60秒間のクリップを作成、報告できる新機能

今回発表された報告機能は、プレイヤーの安全と安心を確保し、素晴らしいゲーム体験とするための新しい機能です。FPSをはじめ、オンラインタイトルにはさまざまなプレイヤーがおり、中には他人に対して攻撃的な言動、不適切な振る舞いをしてしまう「トキシック」なプレイヤーも。

そういったプレイヤーからの暴言やハラスメント行為を目撃、体験した際に役立つのがこのクリップ機能で、本機能を使用することで60秒間のクリップが即座に作成されます。ゲームプレイへの影響を最小限に抑えるよう設計されており、キャプチャが行われた後はすぐにゲームに戻ることもできます。

ゲーム内のボイスチャットだけでなく、テキストチャットや画面の状態など全てが証拠として録画され、クリップの作成から24時間はコンソールに保存された状態となります。24時間以内であればいつでも報告が可能なため、クリップを作成したあと、準備を整えてから送信するといったことも可能となっています。

さらに、提出された報告に対してマイクロソフト側が何かしらのアクションを起こしたのかどうか、確認できるような通知も確認できるとのこと。

まずは一部の英語圏向けにリリース、他言語もサポート予定

本機能はXbox Insider Programに参加している、一部の英語圏(アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド)のユーザーに向けて提供されます。気になる日本語や他言語については、「音声モデレーション機能への投資を継続しながら、さらなる言語でのサポートに向けて積極的に取り組んでいます。」と、時期は明かされていないものの今後サポートしていく姿勢をみせています。

さらにマイクロソフトは、機能紹介の最後には「この機能の改善はトキシックの被害を経験した人、そしてそれを目撃した人、すべての人のためのものです。私達は悪行の傍観者となるつもりはありません。」と述べ、安心してプレイできる環境やコミュニティを築いていくことを表明しています。

暴言やハラスメントの矛先としてだけでなく、時には他の誰かがトキシックなプレイヤーに口撃されているのを目撃するような場面も。被害を受けた人はもちろん、目撃した側も不快な気持ちやパフォーマンスの低下を招くおそれがあり、そういった行為が横行するような環境は決して健全ではありません。今回のリリースでは英語圏向けのものでしたが、日本でのサポート対応もこれからに期待です。