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突然の配信停止から約2週間…『Vigil: The Longest Night』プラットフォームからの削除は予測せぬ事態で販売元と係争中

事態の解決にはもう少し時間がかかりそうな雲行きです。

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突然の配信停止から約2週間…『Vigil: The Longest Night』プラットフォームからの削除は予測せぬ事態で販売元と係争中
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Glass Heart Games開発の2DアクションホラーRPG『Vigil: The Longest Night』が、予告なしに突然の配信終了となった件についてAUTOMATONが報じているほか、同社のTwitterやFacebookにて公式声明が発表されています。

ことの発端は2023年7月27日、PC(Steam/Epic Games)版の『Vigil: The Longest Night』が配信終了。ニンテンドースイッチ版も一部地域を除き、配信終了となりました。本作は『メトロイド』『ロックマン』『悪魔城ドラキュラ』といった過去の名作たち、そしてクトルゥフやゴシックホラーに影響を受けており、コンテンツの豊かさとそのダークな世界がユーザーから高評価を受けていただけに、配信停止以降一切のアナウンスがないことが疑問視されていました。


同社は8月10日、SNS上に配信停止に至った経緯や現状を説明する公式声明を発表しました。まず、配信停止はGlass Heart Gamesの決定ではなく、販売権を持つNeon Doctrineによるもので、その“最初の”直接的な理由はさかのぼること2021年のアップデート「ASOMROF」にあるとのこと。「ASOMROF」は逆から読むと台湾の別名「Formosa(美しい・麗しの)」であるため、中国国内では“政治的なレッドライン”を超え販売に深刻な影響を及ぼすとし、Neon DoctrineはSteam Chinaで本作品を削除。さらにGlass Heart Games側がこのアップデートを「故意に隠ぺいした」と批判しました。

その後、Neon Doctrineは何百万もの売上の送金を予告なしに停止したうえ、アップデートを実施するためのアクセスも遮断するなど、行動をエスカレートさせていったと述べています。

Glass Heart Games側は、本作は2018年のクラウドファンディングで資金調達をした完全オリジナルゲームであり、Neon Doctrineからの資金調達は一切受けていないこと。Neon Doctrineとパブリッシングの契約を交わすよりかなり前に、「ASOMROF」という「FORMOSA」由来のDLCを制作する計画を発表しており、多数のメディアやSNSで取り上げられたことから「故意に隠ぺいした」という発言には無理がある、としています。

こうした経緯からGlass Heart Gamesは2021年10月14日に訴訟を開始し勝訴。Neon Doctrineとの契約解除と差し止めが行われ、ゲーム販売権の返還……となるはずでしたが、Neon Doctrineが控訴したことと、Steam Chinaから『Vigil』削除後に中国国内で不正なゲームキーの販売が横行した件の調査といった複雑な事情が絡むなか、突然のゲーム配信停止が起きたとのこと。

全プラットフォームでの配信停止についてNeon Doctrineからは何ら説明を受けておらず、「このメッセージの拡散にご協力ください。ご支援とご理解に深く感謝します」「私たちはいつの日か『Vigil: The Longest Night』を取り戻すことを願っています」とコメントしています。


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