共闘、略奪…“社会性”まで試される『SYNDUALITY Echo of Ada』で泥臭く生き残れ!相棒AIが他人に鹵獲される危険性も【発表会レポート】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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共闘、略奪…“社会性”まで試される『SYNDUALITY Echo of Ada』で泥臭く生き残れ!相棒AIが他人に鹵獲される危険性も【発表会レポート】

硝煙漂う採掘ロボと、守りたくなる相棒AI「メイガス」。

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共闘、略奪…“社会性”まで試される『SYNDUALITY Echo of Ada』で泥臭く生き残れ!相棒AIが他人に鹵獲される危険性も【発表会レポート】
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9月19日、バンダイナムコ未来研究所にて「東京ゲームショウ(TGS2023)」に先駆けて『SYNDUALITY Echo of Ada』のメディア向け説明会および試遊会が開催されました。

本作は近未来を舞台に、パートナーAI「メイガス」とともに二足歩行メカ「クレイドルコフィン」を操るPvPvEシューターです。プレイヤーは“ドリフター”と呼ばれる探索者となり、地上に溢れる資源「AO結晶」を採掘しつつ、時にはモンスターや他プレイヤーと戦闘をしながら無事帰還することを目的として行動します。

『SYNDUALITY』の世界はゲームのみならず幅広く展開しており、メディアミックスSF作品群「Project SYN」としてアニメ「SYNDUALITY Noir」も放送されています。

本稿では、そんな『SYNDUALITY Echo of Ada』にまつわる発表および先行プレイの様子をお届け。SFらしい世界観と生き延びるための“泥臭さ”も感じられた本作を紹介していきます。

◆『SYNDUALITY Echo of Ada』は社会的立ち位置を含めて判断を迫られる!?他プレイヤーに「メイガス」が奪われることも……。

発表では、まず本作について「すれ違い」を主題にした作品と説明されました。メインシナリオでもパートナーAI「メイガス」と主人公を含め、作品全体で「“ヒトと人工知能”の関わり」をベースに、人の心を理解したいAIや、AIを使って作業などを効率的に処理していきたい人間の心理などが描かれるようです。1人用モード「アメイジア調査」ではそのような「すれ違い」の物語が展開されていくようで、アニメ「SYNDUALITY Noir」ファンも注目する必要がありそうです。

「“ヒトと人工知能”の関わり」はゲームシステムにも反映されており、オンラインPvPvEではあるのですが、主人公はソロで機体を操り出撃します。しかし実際にはそばに「メイガス」が常に控えていて、様々な面でプレイヤーをサポートしてくれます。

本作は「地上にある資源を採掘して拠点に戻る」ことがゲームルール。シューターがメインではなく、(ほぼ必ず起こるのですが)あくまで戦闘は副次的に発生する要素です。そしてメイガスは主目的である「採掘」のため、戦闘をするにせよ、避けるにせよ様々なフィールド情報を提供してくれます。

男性型メイガスも存在しているとのことですが、発表会で流れたPVや試遊では女性型とのことで、可愛らしい声で「協会員からのコンンタクトです」「一緒に行動しませんか?」と、プレイヤーの代わりに喋ってくれます。中には「積み荷をおいて降伏しろ!」という言葉が出ることも。

メイガスはホログラムのようなもので浮遊していますが、実体は機体の中に同乗。出撃画面でもその様子は映りますが、試遊中には地下に埋まっている物資を、わざわざメイガスが降りて掘ってくれるシーンも存在していました。「機体が破壊しつくされても本体は無事」といったタイプではないため、生死を共にしている感覚はことさらに強く感じますね。

先ほど挙げた「積荷をおいて降伏しろ!」というセリフからもわかるように、本作はプレイヤー同士での物資の奪い合いが起こりえます。目的となるAO結晶を採掘したあと、出撃地点にある運搬用エレベーターから降りていくことでクリアとなるのですが、待ち伏せなどに注意しなければなりません。

しかし本作の醍醐味は駆け引き、そして自分がどういった振る舞いをするかということでしょう。プレゼンテーションではプレイヤーの行動によってメイガスの提案や「社会的立ち位置」も変化していくと述べられました。

他プレイヤーとの協力や自己防衛をベースに立ち回れば“穏健な存在”となれる一方で、襲撃・略奪・先制攻撃などを繰り返していけばメイガスも“それに沿った提案”をしてくるようになったり「依頼」も暴力的になるようです。メイガスが「あの人、いいもの持っていますね」と唆すこともあるようで……。

特筆すべき点として、そういった行動を多くとることによってシステムにマークされていき、そういったプレイヤーが目の前に現れた際は危険な存在と警告される様子。従来のサバイバルマッチシューターとの差異はそこにあるとのこと。当たり前ですが略奪などではシューターの腕前が必要となってきます。

しかしそういった行動を連続するとマーキングされ、他プレイヤーから積極的に排除する対象と認識され、相対的に難易度が上がっていくシステムなのです。

あらためて、ゲームの目的は「採掘」……襲撃はひとつの手段にすぎません。そういった前提を踏まえて、プレゼンテーションでは「PvPが苦手な人にほど遊んでほしいし、シューターが上手な人にとっては逆境が襲い掛かるので、それに挑戦してほしい」と述べられました。

そしてこれらの駆け引きともうひとつ、「メイガス」をいかに守るか、扱うかということも重要な要素となってきます。先述のようにエレベーターで帰還すればゲームクリアなのですが、撃破されてしまうと「緊急脱出」フェーズに突入。成功すれば物資や機体が失われるものの“メイガスと一緒に帰還”できます。しかし、これに失敗してしまうとメイガスを一時的に失ってしまいます。

自力で脱出して帰還していくこともあるようですが、ほかのプレイヤーに拾われてしまうことも! その場合は身代金を払うことで取り戻すしかなくなります。メイガスがいない状態でも出撃は可能なようですが、その場合スキルなども含めたサポートは受けられません。

メイガスはロビー画面でもこちらに話しかけてくれて、キャラメイクも出来るようなので、かなり愛着が湧く存在です。正直、敵に鹵獲されるということはそれだけで精神的ダメージを負いますし、かなりキツめなシステムと言えるでしょう。ちなみにプレゼンテーションでは(冗談ではありますが)“本当はプレイヤーのアカウントを削除するくらいしたかった”と開発陣のシビアなスタンスもチラリ……!

実際にプレイしてみると、やはりメイガスのサポートは必須だと感じられます。プレイヤーが関知していなかった情報、他プレイヤーの駆動音や視界外の適性生物の存在、種類をアナウンスしてくれたり、他プレイヤーの危険度や自己防衛であったかどうかなどまで教えてくれるので、「いないからいいや」では済ませられない重みがあります。

プレゼンテーションおよび試遊の感想としては、本作は“どう生き残っていくか”が重要なゲームだと感じられました。この場合の「生き残り」はサバイバルやマッチにおける生存ではなく、いかにして採掘をこなし報酬を得て生活を充実させていくかという「社会的なサバイバル」でしょう。


未来的な要素が山ほど詰めこまれていながらも泥臭さを感じられた本作。相棒たるメイガスとともにSFな世界観を生き延びる『SYNDUALITY Echo of Ada』、ぜひ東京ゲームショウ2023で試遊してみてはどうでしょうか。

『SYNDUALITY Echo of Ada』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売予定です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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