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レバーレスアケコンから新キーボード軸まで充実の内容!「Razer」新製品発表会レポート

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9月26日に、ゲーミングデバイスメーカー・Razerが主催する新製品発表会が開催されました。本稿では、そこで公開された製品の情報と実際に触ってみたインプレッションをお届けします。

「すべてのゲーマーにより広い可能性を」様々なゲーマー向け製品が発表

今回のイベントは、9月22日に配信された発表イベント「RazerCon 2023」の内容を踏まえたものとなっていました。まず触れられたのは、『ストリートファイター6』の人気により熱が高まりつつあるアーケードコントローラー「Razer Kitsune」です。

■Razer Kitsune

Razerは以前「Panthera」というオーソドックスなスタイルのアーケードコントローラーをリリースしましたが、数年の間新たな展開を見せていませんでした。そんな中登場した「Kitsune」は、「hitBOX」に代表されるレバーレスタイプのコントローラーです。

従来のジョイスティックでは、ジャンプ時やコマンド入力時に斜めを入力してしまうというミスが起こりやすいところが難点でしたが、4方向に対応するボタンを使えば、多少の慣れは必要なものの、確実な方向入力を実現可能。プロゲーマーを中心に、格闘ゲーマーの中で徐々に地位を広げています。

Kitsuneならではの特徴として、Razerオプティカルスイッチを搭載している点が挙げられます。このスイッチはキーが低くなっており、入力しやすさを追求。打鍵感・打鍵音はスリムなワイヤレスキーボード「Deathstaker V2」と同じく押しやすさと静音性を重視した作りになっています。加えてホットスワップにも対応しており、互換性のあるスイッチと自由に交換できることも特徴です。

パフォーマンス面でも優れており、1.2mmのアクチュエーションポイントは一般的なメカニカルスイッチよりも16.67%低い距離で反応。そのため、フレーム単位での駆け引きが行われる格ゲーにおいて即座に操作が認識されることは有利に働くでしょう。

薄さも特徴となっており、友達の家に持っていきたい一般ユーザーから大会に持ち運ぶプロゲーマーまで、どんな人でも気軽に扱えます。ケーブルは1本だけで煩わしさがないのにもかかわらず、ロックがかかって抜けにくいようになっています。

Kitsuneは価格が4万9,880円(税込)で、9月27日発売予定。予約受け付けは開始済みですが、一部ECサイトではすでに売り切れが出ているほどの人気商品となっています。また、『スト6』のキャミィや春麗とコラボしたモデルも10月発売予定です。

説明会後のタッチ&トライセッションで使用してみたところ、ふわっとしたやわらかな押し感で、打鍵音もまったく気にならないほどの静音性・押しやすさが実感できました。ただ筆者は普段『スト6』をコントローラーでプレイしているため、使いこなすには慣れるための練習期間が必要そうです。

■Razer Edge & Razer Kishi V2 Pro

次に紹介されたのは、ポータブルAndroidゲーミングデバイスである「Razer Edge」です。こちらはAndroid OSを搭載したポータブルゲーム機器となっており、いつでもどこでもスマートフォン向けゲームやクラウドゲームを楽しむことができます。Snapdragon G3X Gen1というスマホ向け最新チップセットを搭載しており、3Dゲームでも最大144FPSと快適に動作します。

タッチスクリーンによる操作も可能で6.8インチ、144Hz、AMOLED FHD+と高精細かつハイパフォーマンスなディスプレイとなっており、よりリッチで高速なゲーム体験となります。

コントローラー部分は「Razer Kishi V2 Pro」という製品になっていて、Razer Hypersense Hapticという振動機能に対応。ゲームや配信などの動きを自動で感知して振動を伝えてくれるという斬新な機能が備わっており、強い没入感でプレイを楽しめます。

このコントローラーは単体でも販売しています。様々なAndroid機種に対応するほか、オーディオジャックやUSB Type-C端子も搭載し、有線イヤホンを挿したり充電しながら遊んだりと不便なくプレイが可能です。なお、ダウングレードモデルである「Razer Kishi V2」も存在し、振動機能やオーディオジャックなどが省かれた廉価版となっています。

なお、Razer Edgeに関しては、海外では携帯キャリアと契約してSIMカードで通信できるモデルがあるものの、日本を含むアジア地域では諸事情によりWi-Fiモデルのみの展開となります。また、近年流行りのポータブルゲーミングPCではなく、こちらはあくまでAndroidベースの製品。Razerの担当者は「スマホとポータブルPCの中間のような製品」と説明していました。

Razer Edgeは8万9,880円で2023年10月、Razer Kishi V2 Proは、2万990円(税込)で、同じく10月発売予定です。

■Razer Fujin Pro

ゲーミングチェアも多く発売しているRazerですが、新ゲーミングチェア「Fujin」シリーズはこれまでと一味異なる製品となっています。

ビジュアルを含めオフィスチェアライクになっており、座り心地も軽いものに。多くのゲーミングチェアは革製でムレが問題になりがちですが、高耐久・高通気性のメッシュ素材を採用しているため長時間使用でも快適です。

シンクロチルト機能を搭載しており、背もたれや座面が姿勢に合わせて自動で変化。常に安定した体勢でゲームを楽しめます。また、2Dランバーサポートもついており、高さと深さの両方を快適な姿勢に合わせて調整できます。

アームレストは4Dで、上下左右、前後内外を調整可能。キーボードを使うときとゲームパッドを使うときは肘の開き方が異なりますが、そういった場合でも柔軟に対応します。ヘッドレストは高さと奥行き、上下を動かすことができ、背筋を伸ばす際もリクライニング時も頭と首をサポートしてくれます。

日本地域では2023年冬発売予定。グローバル価格は999ドルとなっており、日本地域では10万円台後半ほどを予定しています。一部フレーム素材やアームレストの使用、ヘッドレストの有無などが異なる廉価版も599ドルで販売予定で、日本での価格は10万円前後を予定しているそうです。

■Razer Blackwidow V4 75%

Razerの人気メカニカルキーボード「Backwidow」シリーズでは新たにV4の75%モデルが紹介されました。省スペースになったことでテンキーは省かれているものの、矢印キーやファンクションキーは備わっています。

気持ちの良い快適な打鍵感と静音性を兼ね備えた内部構造になっており、たわみのある設計が高音の響きを防止してくれます。

本キーボードの特徴は、Razerとしては初となるホットスワップに対応すること。3ピンおよび5ピンのキースイッチに対応しており、自分好みのキーボードにカスタマイズできます。なおデフォルトではオレンジ軸のキースイッチ「Razer Orange Tactile Switch Gen-3」が搭載されています。基板改造も行うことができるので、カスタマイズ性の高いキーボードといえそうです。

Razer Blackwidow V4 75%は、3万1,900円で販売予定。9月27日に予約が開始され、9月29日から発売開始となります。日本語配列と英語配列の2バージョンが同時発売されるほか、白バージョンも3万3,480円で同日発売となります。

加えて、メカニカルスイッチも単品販売に。デフォルトで搭載されているオレンジ軸に加え、緑軸と黄軸のスイッチが4,090円でキーボードと同日に発売します。

「FOR THE PRO」

ここからは、e-Sportsシーンで活躍するプロや、プロ志向のユーザーをターゲットにした製品が紹介されました。まず紹介されたのは、人気ヘッドセットの軽量版となる「Razer Blackshark V2 Hyperspeed」です。

■Razer Blackshark V2 Hyperspeed

こちらのヘッドセットは「Razer Blackshark V2 Pro」の別バージョンとなっており、Proと比べてもお求めやすい価格でありながら、スペックも遜色ないものとなっています。

大きな特徴としては、Proでは約320gだった重量が約280gへと大幅軽量化に成功。バッテリー性能も高いため、快適に長時間使い続けられます。

マイクは一般的なヘッドセットマイクのサンプリングレートとなる16kHzの倍となる32kHzを誇っており、据え置きマイクに匹敵する豊かで自然な音質を実現しています。

こちらはグローバル販売位価格が129.99ドル(税抜)となっており、まだ確定ではないものの日本価格はおよそ2万円ほどを予定。2023年冬に発売予定で、11月の発売を目指しているといいます。

■Razer Hyperpolling Wireless Dongle

次に紹介されたこちらの製品も、プロ志向のものに。Razer公式サイトではこれまでも販売していましたが、この度アジアでは日本と韓国に特別な許可が下り、直接販売できるようになったそうです。

ポーリングレートとは、マウスとPCの通信頻度のこと。マウス入力タイミングがディスプレイのフレーム切り替えタイミングとズレることにより微細なカーソル飛びやクリック遅延などが発生しますが、このドングルを使用すれば、遅延を抑えた入力が実現されます。

こちらは価格が4,990円で、9月27日予約開始、9月29日発売予定となっています。

■Razer Viper V3 Hyperspeed

そんなドングルを活かせるRazerの新マウスとして、Viper V3 Hyperspeedが紹介されました。

「Viper」シリーズはRazerの人気マウス製品ですが、“V3”はおよそ1年越しのメジャーアップデート。V2は平べったい形状でしたが、本製品は後方が山なりになっており、より手にフィットする設計に。

プロからのフィードバックを受けながら設計しており、右手用としてかぶせ持ち、つまみ持ちの両方に対応します。表面仕上げはRazerの中でも好評の「Deathadder V3」マウスを踏襲しており、快適に操作できます。本製品の特徴としては駆動に必要な乾電池1本込みでも82gと非常に軽量な設計。シームレスで正確なコントロールを実現します。

リーズナブルでありながらフラッグシップモデルと同様の「Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサー」を搭載しているのも特徴で、ガラス面でも正確に操作できるスマートトラッキングや、最大30,000DPIなど高性能な機能を有しています。

価格は1万1,800円で、9月27日に予約受け付けを開始。9月29日より発売予定です。

■Razer Analog Optical Switch Gen-2 & Razer Huntsman V3シリーズ

Razerは2013年から様々なキースイッチを手掛けてきましたが、2023年には新たなキースイッチ「Razer Analog Optical Switch Gen-2」が開発されました。

このスイッチは0.1mmから4.0mmまでアクチュエーションポイント(どれぐらいの押し具合で入力を認識するかという設定)を広域に調整可能でとなっています。

従来の入力とは異なる方式で感知するRapid Trigger機能や高精度かつ高耐久の光学式といった機能を採用しており、まさにプロ仕様といえる製品に。正確な入力を可能にします。

このキースイッチを搭載しているのが、「Razer Huntsman V3」シリーズ。ミニ・プロ・テンキーレスの3バージョンが展開されます。

アクチュエーションポイントはキーボードのみで設定可能となっており、Proであれば矢印キー付近の液晶を見ながら矢印キーやダイヤルで調整可能。オンボードに保存されるので、PCソフトウェアを起動する手間なく設定できます。

他にもマグネット式のリストレストや高級感のあるアルミトッププレート、Miniにおけるセカンダリ配置の矢印キーなど様々な特徴を持っています。発売時期はいずれも2023年冬(11月目標)で、価格はそれぞれ以下のようになっています。日本語配列・英語配列が同時展開されます。

  • Huntsman V3 Pro:249.99ドル

  • Huntsman V3 Pro Tenkeyless:219.99ドル

  • Huntsman V3 Pro Mini:179.99ドル


披露された各製品の詳細は、Razer公式ストアでも公開中です。一部は予約受け付けもスタートしているので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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