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2つの世界を渡り歩き、悪神アディールを打ち倒せ!ソウルライクARPG『Lords of the Fallen』プレイレポ

隣り合う生者の世界と、死者の世界。

連載・特集 プレイレポート
2つの世界を渡り歩き、悪神アディールを打ち倒せ!ソウルライクARPG『Lords of the Fallen』プレイレポ
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10月13日、期待のソウルライク『Lords of the Fallen』が遂に発売されました。本作は元々2014年10月28日に欧米で発売されたドイツ製のARPG(タイトルは同じ『Lords of the Fallen』)をリブートさせた企画で、『DARKSOULS』に色濃く影響を受けた前作のゲーム性をさらに進化させているとして、多くのメディアやゲーマーから注目されていたタイトルです。

今回、冒頭から数時間ほどプレイしてみたところ、確かにソウルライクの伝統を固く踏襲しているものの、スピーディーで忙しい戦闘や、アピールポイントである2つの世界を行き来する設定など、見所はいくつもある作品であると感じました。早速見ていきましょう!

なお、作中の固有名詞はレビューガイドラインの表記に統一しています。

壮大な世界観に酔い痴れろ、OPからキャラメイクまで

ゲーム開始とともに壮大なオープニングデモが流れます。舞台はモーンステッドという土地。前作で暴虐の神アディールが討たれたのちも、その恐怖による支配が続いており、今なお各地で凄惨な行いが繰り広げられていることが語られます。

主人公は、アディールに抗うための組織「ダーク・クルセイダー」の一員から「アンブラル・ランプ」を託され、死地への旅に向かう羽目になり、ゲーム本編はここから始まります。前作を知らなくとも、オープニングさえ見ておけばひとまず大丈夫でしょう。

ストーリーはこのくらいで、まずは何よりもキャラクターメイクを見ていきましょう。本作は九つの出自から選択できます。上記のどこかで見たことのあるような狩人チックな職業「ブラックフェザー・レンジャー」から、光の魔法を駆使する「オリウスの説教師」に、暗殺術を得意とする「追放されたストーカー」など、基本を抑えた構成になっており、どれを選ぶか悩んでしまいますね。ひとまず筆者は剣戟を主体にした王道キャラの「聖なる騎士」で行きました!

パリィや回避主体のド定番な戦闘システムと、2つの世界を行き来する設定

キャラメイクも終わり、早速チュートリアルエリアに放り出されました。RBで近接攻撃、LBでガード及びパリィ、Bボタンで回避……といったド定番のシステムをひとつひとつ説明されるので、ソウルライクはそこまで遊ばないという人もひとまず問題ないかと思われます。

とはいえ、本当にはじめて触るという人にとっては、チュートリアルの項目がかなり多いので面食らうかもしれません。あとでインベントリの欄から確認できるので、復習は欠かさずに……。

チュートリアルを触るだけでもソウルライクとして丁寧な作りだとわかりますが、大事なのはそこではなく、やはり2つの世界を行き来するという設定でしょう。主人公は腰にぶら下げている「アンブラル・ランプ」を使用するか、生者の世界アクシオンで死ぬと、死者の世界アンブラルへとワープします。

死者の世界は大まかな地形こそ一緒ですが、木々は枯れ、地面はひび割れ、幽鬼がうろついていて、どこもかしこも薄ら寒くておぞましい感じです。とはいえ、場所によっては敢えて死者の世界を通らないと進めないロケーションも出てくるので、怖がってばかりもいられません……。

おどろおどろしいだけでなく、この死者の世界では主人公の生命力が半分になってしまうので、まずは敵に攻撃を入れて生命力を吸収しなければなりません。それにこの世界で生命力が尽きると今度こそ本当に死亡してしまい、数多のソウルライクと同じく、このゲームの経験値にあたる「活力」をすべて落としてしまって「ベステージ」というセーブポイントまで戻されるので、細心の注意を払っていきましょう。

「アンブラル・ランプ」を使うとその場に残った思念を読み解くこともできます。

これら2つの世界をシームレスに行き来する設定は『Demon's Souls』における傾向システムと『DARKSOULS』の亡者化と『SEKIRO』における一度きりの回生をミックスしたと言えばその通りなんですが、それだけではありません。下記のスクリーンショットを見ていただければ、筆者の言いたいことは伝わるでしょう。

こちらは同じ地点から撮ったアクシオンとアンブラルの空ですが、どうでしょう?映ってるものが全然違いますね。このゲームのロケーションに対するこだわりは凄まじい……!

マルチプレイを楽しめ!勝てないボスは友達と倒そう!

『Lords of the Fallen』も、本家と同様に他のプレイヤーと協力してボスを倒したり、逆に自分が攻略中のプレイヤーを倒しに行ったりするマルチプレイ要素があります。

基本的には『DARKSOULS』の白霊や闇霊と同じく、マッチングした相手の世界に飛んでいき、ホストを助けるか倒すわけですが、本家と違ってマッチするたびに何か消費アイテムを要求されることはなく、何度でも遊べる点はグッドだと思いました。

まずはPVPモードをプレイ。今回はすでに画面左の蛮族のごとき半裸の男が侵入しており、自分がまごついているうちに、代わりに画面右のホストを殴り倒してくれました。恰好はヤバい感じでしたが、頼もしい男でしたね。こういう一期一会の戦いが成り立つのもソウルライクの良いところです。

続いて、共闘も試しておきたかったので「ランプベアラーを招く」もプレイ。こちらはひとりのプレイヤーが助けに来てくれて、一緒に冒険したり、ボスを倒したりするモードです。

今度はダンディな口髭にフード姿のアサシンが来てくれました。もしや貴方、出身はバグダッドでは?冗談はさておいて、お決まりのエモートで挨拶を交わしたら早速探検です。雑魚を散らし、ダンジョンを行ったり来たりしていると、ボス部屋に辿り着きました。

アサシン先生が強烈な魔法を放ち、バトルスタート。筆者も見てるだけではありません。ちゃんとスクリーンショットを撮っています……じゃなかった、自前の槍を使ってヒットアンドアウェイを繰り返していきます。

ふたりで何とかボスを倒しました!やったー!なお、ゲストとして助けに来てくれたキャラクターが死んでしまった場合、ホストが生き残ってさえいれば彼を蘇生して次のダンジョンに向かうことができるようです。ボス戦で中断されず、ずっと遊び続けられる仕様にしたのは本家とは異なったアプローチですね。


総評としましては、手堅いソウルライクとしてまとまっている印象です。基本的なゲームループは想像通りですし、敵の量やアイテムの総数などもまともだと思いました。逆に言えば、この手のジャンルに新しい風を求めている人には物足りないかもしれません。

序盤では「アンブラル・ランプ」を使った遊びはそこまで数がなかったので、中盤以降にたくさん盛り込まれていることに期待したいですね。皆さんも陰謀渦巻くモーンステッドの地を冒険してみてください!

『Lords of the Fallen』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けで発売中です。

伝統的なソウルライクが好きならチェックしてみると良いスパね!

《各務都心》

各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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