Steam版とEGS版2つの異なるバージョンを比較!宇宙SF可変ロボシューティング『PHANTOM GALAXIES』早期アクセス【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Steam版とEGS版2つの異なるバージョンを比較!宇宙SF可変ロボシューティング『PHANTOM GALAXIES』早期アクセス【プレイレポ】

今回は、基本プレイ無料の宇宙SF可変ロボシューティング『PHANTOM GALAXIES』早期アクセス【プレイレポ】をお届けします。

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Steam版とEGS版2つの異なるバージョンを比較!宇宙SF可変ロボシューティング『PHANTOM GALAXIES』早期アクセス【プレイレポ】
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今回はBlowfish Studiosより、Steam / Epic Gamesストアにて早期アクセスが開始された宇宙SFロボシューティング『PHANTOM GALAXIES』のプレイレポをお届けします。

Blowfish Studiosは、『Base One』など様々インディーゲームをリリースしてきたパブリッシャーで、2021年にブロックチェーンゲームのプラットフォームの構築を支援するAnimoca Brandsに買収されており、今回リリースされた『PHANTOM GALAXIES』はブロックチェーンに対応したゲームとなっています。また、アニメやマンガも計画されており多角的に展開していくといいます。

Phantom Galaxies Animated Short

なお、Steamは規約上ブロックチェーン技術を禁止しているため、それらの機能を全て省いた内容となっており、今回はそのSteam版とブロックチェーンに対応したEpic Gamesストア版にどの様な違いがあるかも比較していこうと思います。

Steam版とEpic Gamesストア版にP2W要素は?

ブロックチェーンやNFTという名前を見ただけでこの記事を閉じる方は多いと思うので、先に両バージョンの違いを一部載せます。Steam版は完全にブロックチェーンから切り離されており、「Pay to Win(以下P2W)」と呼ばれるNFTに課金したユーザーが戦闘面で強くなる要素はないため、「P2Wではない」と言えます。また、何も課金しなくともストーリーを最後まで遊べる様になっています。

ただし豪華なガレージやハウジング、惑星を運営するといった要素はNFT所有者のみが行えるとのことですが、現在はまだ未実装。また、ごく限られた指定エリアで機体が破壊された際に修理が必要になり、その際にNFT所有者は機体の修理代が25%安くなるようです。その他の比較についての詳細は後半に記述。なお、本記事は投資を勧めるものではありません。


『PHANTOM GALAXIES』とは?

本作は、「スターファイター」と呼ばれる宇宙船から人型メカに変形できる機体を操る全方位型アクションシューティングRPGです。早期アクセスでは、ソロプレイ専用の4エピソードから成るメインストーリーやサイドクエストの他に、PvPやPvEなどのミッションがプレイできます。

また搭乗できる機体は「アサルト」「バスター」「ブリーチャー」「ランサー」の4種類があり、今後新機体や新機能、武器を追加するアップデートも実施予定です。またSteam版以外のプラットフォームはブロックチェーンに対応しています。

『PHANTOM GALAXIES』の実内容に迫る!

Steam版とEGS版は一部のシステム面を除き、ゲームの内容は同一です。またクロスプレイとなっているため、Steam版でプレイしてもEGS版でNFTを使用しているユーザーをゲーム内で見ることができます。メニュー画面も一部違いがあり、EGS版では所有するNFTが閲覧が可能です。

手前のカラフルなアバターがNFT

NFTは基本的にコスメテックなので、所有していなくともプレイできます。アバターはランダム生成となっているため、好きなようにパーツを変更ができません。そのため、好みのキャラクターになるまで生成しては削除を繰り返すことになります。

GSPAと命名

本作は大規模宇宙戦争後の銀河が舞台です。非植民地化地域(NCA) と呼ばれるエリアの平和を維持するレンジャー連合軍と、宇宙海賊ギルドが存在しています。プレイヤーは兄弟を殺され、エンジニアからレンジャーに転向して5年目となる少尉で、連合軍入隊の初日を迎えるところから物語が始まります。

ハルバード001連合軍の本部に到着すると、まずはキャプテン・オルソンからチュートリアルを受けます。早期アクセスのためか、オルソンキャプテンの声が会話の途中で突然変わります。これには少しびっくりしました。オープニングも字幕と話している内容が異なるため、正に開発中といったところでしょう。

ターミナルでは出撃機体が選択でき、ゲームスタート時はバランス型の「アサルト」又は重量級の「バスター」が選べます。EGS版で各機体のNFTを持っているプレイヤーは、初めから「ブリーチャー」や「ランサー」といった機体が選択できますが、無課金でも利用は可能になります。

無課金機体
NFT機体

チュートリアルでは、基本的な操作や機体による攻撃の違いを知ることができますが、チュートリアルのダイアログが消えるのが早く、特殊攻撃のウルトをどうやって発動するのか見逃し、結局ノーマル武器で一層するといった場面も……。後々人型に変形するボタンを「長押し」することで発動することが分かりました。

キャプテンが「バスター」のウルトを紹介してくれます

どうやらゲームパッド向けの操作方法になっている様ですが、Steam版では視点操作が最適化されておらず(詳細は後半記載)、また機体を回転させるローリングがゲームパッドでは未対応となっているため、キーボード+マウスでの操作がオススメです。今後キーコンフィグを実装するようですが、現状変更できないのが歯がゆいところですね。

話をチュートリアルに戻し、戦闘機形態から人型形態へ!変形アニメーションはまるで『トランスフォーマー』の様で非常にカッコイイです。ただしダッシュすると直ぐに戦闘機形態に戻ってしまうので、人型形態で少しだけダッシュといったことはできません。

近接攻撃も可能

ゲームプレイは『Galaxy on Fire 2』に近く、戦闘は各惑星又は衛星周辺の宇宙空間で行い、ワープで他のエリアに飛ぶといった流れになっています。小衛星を採掘して資源を得たり、パズル要素のあるハッキング、宇宙船の護衛や宇宙海賊との戦いが楽しめます。PvPも実装しており、今後はトーナメントも開催されるようです。

各惑星へは銀河マップを選択して移動します
ハッキングによるパズルも
怪しい光を放つ赤いポータルはPvPへの入り口

ただ肝心の戦闘ですが、敵機体が何処にいるのか把握しづらく、常に視点をグルグルと巡らせながらの戦いを強いられます。またロケットやウルトのロックオンが自動で指定できないため、母艦の砲台に当てたいのに後ろの敵機に飛んで行ってしまうということもしばしば……。どうにか今後、手動でロックオンできるようにして欲しいところです。

本作の戦場は宇宙のみならず地上戦もあります。地上戦は宇宙での縦横無尽な戦闘とは打って変わり、マップ自体にほとんど高低差が無いため、ダッシュ移動しながらの戦闘が展開されます。

プレイした印象としては、まだゲームの根幹部分が出来ていないのか快適なプレイとはほど遠い印象です。例えば、機体が破壊された際にリスタートすると、進行不能を防ぐためか自動的に本部のハルバードに戻されてしまうので、倒される度に目標の惑星に飛ばないとならず面倒な仕様となっています。

実際のところ、現状はゲームプレイ以前の問題が非常に多く、サーバーが非力なのか頻繁に切断されゲームどころではないという印象です。リリース後3日目にしてようやく少しはプレイできる環境になってきましたが、それでも場面が切り替わるローディング時や20~30分に一度切断される状態が続きました。オンラインゲームでもあるため早急に対応して欲しい点です。

Steam版とEGS版の違いとは?

本作は基本プレイ無料ゲームのため課金要素があり、いわゆるゲームパスの様なアチーブメントを達成すると解放できるアイテムやゲーム内通貨に違いがあります。

アチーブメントと通貨は両バージョン共に2種類あり、無課金用のアチーブメントの「スタンダード・トラック」と、課金用アチーブメントはSteam版とEGS版に異なる名前で存在します。通貨も同様で共通なのはゲーム内通貨「CREDITS」で、課金用通貨はアチーブメントと同様に名前が異なります。

Steam版 緑の丸が「STARLING」

Steam版は完全にブロックチェーンから切り離されたゲームのため、課金した際は「STARLING」と呼ばれる課金用ゲーム内通貨を得て、それを機体のアップグレードなどに使用します。もちろん、課金しなくともゲーム内で獲得できます。「STARLING」はゲーム外に出すことはできません。課金用アチーブメントは「アドバンテージ・トラック」と呼ばれ、レアな強化用素材が手に入る様になっています。

赤い六角形が「ASTRAFER」

EGS版はブロックチェーンに対応しており、課金は「ASTRAFER」という仮想通貨で行います。Steam版と異なる点として、課金用アチーブメントは「ELITEトラック」と呼ばれ、仮想通貨の「ASTRAFER」も獲得できるようになっているため、得た「ASTRAFER」をゲーム外に出金して現金に換金が可能です。また、ゲーム内で得たレアアイテムの一部も「ASTRAFER」で売買できます。

ASTRAFERで売買できるアイテム

また、約1年前からNFTなどのゲーム内アイテムが販売されており、その機能の一部が利用可能になっています。現状、Steam版のゲームアバターやスターファイターと呼ばれる人型変形戦闘機はベースと呼ばれ、グレー色で統一されたコスメティックとなっていますが、EGS版ではNFT所有者に限り、ランダム生成の比較的カラフルなコスメティックでプレイできます。

クロスプレイとなっているため、同じ環境でゲーム体験をしているものの、EGS版では得た報酬は仮想通貨で入手でき、Steam版ではそれが不可能となっています。またNFT機体もゲームを通して製造が可能になるようで、今後それらの売買もできるようになるそうです。さらに惑星のNFTを用いて商売を行うといった要素もあるようですが、現時点ではまだ実装されておらず詳細も不明です。

上記の様にシステムの異なる2バージョンを開発しているためか、本家であろうブロックチェーンに対応したEGS版とSteam版のゲームプレイにも若干の違いがありました。ブロックチェーン機能を排除したSteam版は、急遽作られたのかゲームパッドの最適化が済んでいません。

走るコマンドがジョイスティック押込みだったり(EGS版はトリガー押込み)、視点操作がマウスと同様で照準が中央から離れると機体が動くようになっており(EGS版は照準固定)、Steam版ではゲームパッドでの視点制御が困難でゲームになりません。また、パッドでプレイしてもチュートリアルの操作表記がキーボード+マウスだったりと粗が目立ちます。


ここまで紹介してきた『PHANTOM GALAXIES』ですが、正直なところブロックチェーンの有無に関わらず早期アクセスにはまだ早かったのでは、という印象です。正式リリースは2024年第4四半期を予定しており、グラフィックの水準は高いので、あとはベースとなる中身がしっかり開発されれば化ける可能性があるかもしれません。



早期アクセスは始まったばかり。これから作りこんでいけると良いスパね!


タイトル: PHANTOM GALAXIES
対応機種: PC(Steam / Epic Gamesストア)
記事におけるプレイ機種: PC(SteamとEpic Games)
発売日: 2023年11月15日
記事執筆時の著者プレイ時間: 4時間
価格:基本プレイ無料

《うなぎ》
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