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FPSサバイバルホラー『QuietMansion1』はまさかの“泣けるホラー”?銃を手に脱出を目指せ【先行プレイレポ】

恐怖を撃ち抜く弾丸、心を撃ち抜く感動。

連載・特集 プレイレポート
FPSサバイバルホラー『QuietMansion1』はまさかの“泣けるホラー”?銃を手に脱出を目指せ【先行プレイレポ】
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ホラーゲームと一口に言っても、実はたくさん種類があります。逃げるホラー、戦うホラーは有名なので聞いたことがあるかもしれませんが、その中でも泣けるホラーはなかなかに斬新な響き。たまには、ホラージャンルの作品で恐怖に揉まれながら、ふっと芽生えることもある感動を探してみましょう。

というわけで今回は、2023年12月15日に早期アクセスを開始したFPSサバイバルホラー『QuietMansion1』の気になる内容を紹介。なお、今回は開発元のK App.から提供されたキーを使用した先行プレイとなっています。

QuietMansion1』とは!?

本作は、個人ゲーム開発者のK App.氏が開発したFPSサバイバルホラー。当時高校生だった同氏による2018年の『KENGOHAZARD(ケンゴハザード)』リメイク作品であり、何者かによって拉致された主人公が迫りくる怪物を銃で退けながら、施設からの脱出を目指します。

また、本作は日本語を含む複数言語に対応しており、フルサポートのコントローラー操作も可能です。

懐かしいけど新しい!こだわりのインディーホラー

本作の世界観が語られるオープニングの後、さっそくゲームスタート。虫の音が響く夜空に星がいっぱいで綺麗ですが、プレイヤーとしてはこの時点でだいぶホラーです。

一人称視点の画面は一歩先が全く見えないほど暗く、懐中電灯の類はありません。左右を塀で囲まれ、前に進むか否かというコンベア式の一本道ながら、それがむしろ原始的な恐怖を煽る構成となっています。

リメイク前の原作『QuietMansion(旧:KENGOHAZARD)』の概要にもある通り、本作は一人称ホラーとして『バイオハザード7』を想起させる作り。ただ逃げるだけでなく、銃で敵を撃退するガンアクション要素、先に進むためのカギを巡る恐怖演出に巻き込まれるのも、開発者の研究とこだわりが強く表れている部分といえるでしょう。

筆者は基本的にPCゲームもコントローラーでプレイしていますが、視点感度などの細かい仕様も含めて、若干もっさりと感じられる移動も『バイオ7』に似ています。

後ろから何者かの叫び声が聞こえても、すぐに振り向けなかったり、ごく短い距離しかダッシュできない故意の不便がプレイヤーの焦りを掻き立てる憎いシステム。ストーリーもあまり多くは語らず、道中のファイルから間接的に伝えられる形なので、プレイヤーの解釈に委ねるのもホラーならではの楽しみ方です。

対戦車ライフル実装のフラグか。

肝心のガンアクションもまず最初に銃を見つけるというワクワクから始まり、そこに辿り着くまで丸腰で歩かされる恐怖、いざ手に入れたときの安堵。そして、使えば使うほど弾が無くなり、時には"逃げる勇気"も必要になるサバイバルホラーならではの魅力が忠実に表現されていました。

本作はリメイク版ということで主にレイトレーシングなどグラフィック面の進化が強調されていますが、これほどまでに懐かしい雰囲気を作り上げることができたのは、ひとえに開発者の深い造詣からくるこだわり。サバイバルホラーの何たるかを知る者でなければ、この感覚をプレイヤーの五臓六腑に染み渡らせることは不可能だったでしょう。

不覚にも号泣……感動のエンディング(BAD END)

現時点で本作は早期アクセス中となっており、真のエンディングは早期アクセス終了後に解禁予定とゲーム内で言及されています。ただ、ステージ自体は序盤の薄暗い館をはじめ、おそらくは最終ボスと思われる敵が待ち受けているラストまでプレイできました。

冒頭のチュートリアル後、主人公が誘拐されて本編エリアに連行という流れも『バイオ7』っぽいですが、それはそれ。そうして再び主人公が目を覚ますと、明らかに人ではない存在が顔見せよろしく目の前を駆けていきますが、考えると怖いので見なかったことにしましょう。

ちなみに、チュートリアルで拾ったハンドガンは無事紛失。また丸腰からのスタートになるので、たとえ敵に出くわしたとしても基本は逃げるしかありません。今回はノーマルでプレイしましたが、難易度はイージー・ノーマル・ハードの3種類から選択でき、ホラーやアクションが苦手な方でも問題なく楽しめるはずです。

取るなよ……絶対、取るなよ?

進行に関する導線もしっかり備わっていて、カギなどの重要なアイテムは色で強調。ステージも基本的には一本道なので、迷うことは少ないでしょう。

なんとか銃を調達した後は戦うことも可能ですが、弾が有限なのはもちろん、敵を倒しても復活するかも……とのこと。ハンドガンによる攻撃が通用しない敵も登場し、あとで手に入るショットガンと切り替えながら弾薬のリソース管理を適切に行う必要があります。

場合によっては、次の部屋まで逃げると敵が消えることもありますが、後顧の憂いを絶つという意味でも余裕があれば敵は倒しておくと気が楽です。

さらにゲームを進めるとスナイパーライフルが登場し、後半はこればかり使っていた気がします。見た目的にも威力が高そうなので、他の武器では手に余る状況だと感じたら、惜しみなく強い武器を使うのも結果的に弾の消費を抑えることに繋がるでしょう。

ドラム缶の爆発に巻き込んで、まとめて撃破。

複数の武器を使い分けて進むサバイバルホラーの面白さを感じはじめ、これからという頃合いで残念ながらクリアとなってしまいましたが、ざぶんざぶんと波打つ海らしきエンディングシーンで思わず号泣。それが恐怖を乗り越えた達成感か、謎の残るバッドエンドに屈した無念によるものかは全くもって不明です。

まぢで泣ける曲です。気になる方は、YouTubeもしくはSpotifyで検索!

本作の随所で挟まれるBGM演出、特にエンディングで日本語の歌が流れるあたり、傑作揃いだった往年のサバイバルホラーを思い出します。

そうした懐かしさがこみ上げてくるのも事実ですが、単純にエンディングの曲が切ない感じの詩的で良い歌なんですよね。思わず、Spotifyでお気に入り登録してしまいました。この歌を戦いの最後に聞くためだけでも、本作のプレイをぜひとも推奨したいです。

どのゲームでも基本、ボス戦はこれ使って時短してます。

スパくんのひとこと

伝統的なサバイバルホラーをカジュアルに味わえるのが一番の魅力だけれど、エンディングがまたホントに良い曲なんだスパ!一度、クリアしてゲーム内でも聞いてもらいたいスパよ!

タイトル:QuietMansion1
メーカー:K App.
対応機種:PC
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年12月15日
記事執筆時の著者プレイ時間:46分



《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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