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世界情勢や天候にも要注意!海運業者として成功を目指す経営シム『SeaOrama: World of Shipping』プレイレポ

本日ご紹介するHidden Tower StudiosとSeaOramaが開発を、PID Gamesがパブリッシャーである海運シム『SeaOrama: World of Shipping』です。

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海運、それは古くから物流の要として人々の生活を支えてきました。

速度や航路といった制約こそあれ、大量の荷物を比較的低コストで運べるという強みは物流にとって大きなものメリットで、現代においても重要な地位を占めています。

日本史に詳しい人であれば西廻海運や東廻海運といった言葉もご存知かもしれません。こと島国である日本においては海運は過去でも現在でもそして未来でもその地位は揺らぐことはないでしょう。

本日ご紹介する、開発Hidden Tower StudiosとSeaOrama、パブリッシャーPID Gamesである海運シム『SeaOrama: World of Shipping』は、そんな海運をテーマとしたゲームです。

配下の船に指示を出して、荷物を積み込んで目的地に運ぶ。言葉にすれば単純に聞こえますが実際のところそんな簡単なものではありませんよ。

まず契約上日時の指定がありますから、期間厳守で運ぶ必要があります。まぁ2日ほどあるから大丈夫なんて考えていると、悪天候やらエンジントラブル、果ては港湾施設のストライキなんて思いもよらないトラブルで時間切れなんてことも頻発します。もちろんこうなれば違約金を支払うことになりますから、弱小企業にとっては痛い出費となります。

もちろん会社自身の評価もどんどん下がって契約すら取りづらくなりますから、常に余裕を持ったスケジュールを心がけてくださいね。

かといって速度重視で常に機関両舷全速なんてやっていると、今度はエコ評価がだだ下がり。こうなると港に入港できなくなったりしてまた面倒なことになります。

それに海だけあって海賊なんかも脅威です。お金を払って警護を頼むか、お金をケチって幸運を祈るか、そこはプレイヤー次第ですから賢明なる判断が重要です。

乗組員の雇用や給与支払い、船のアップグレードに船体や機関の維持管理とやるべきことは山ほどあります。

あなたは海運会社の社長です、会社が大きくなるも倒産するも、その命運の全ては社長の双肩にかかっていますから頑張っていきましょうね。

『SeaOrama: World of Shipping』の実内容に迫る!

まずはタイトル画面から。大海原を行くコンテナ船です。

筆者の親戚が四国に住んでいることから、海と船は案外身近な存在だったりします。特に広い海を汽笛を鳴らしつつ巨船が行く姿は、のんびりとした田舎の風景として思い出深い光景です。

そしてこちらがオプション画面。必要最低限ってやつです。嬉しいことに日本語対応なのですが、まだ完全ではありません。一部未翻訳で中国語が出てきたりしますが驚かないでくださいね。

今回はAIありの競争モードを進めてみます。

へぇ~
ほうほう
ふ~ん

個人的に興味深かったのがロード中に表示されるTIPS。ゲーム内容自体にはあまり関係ないことばかりなのですが、微妙な豆知識が多くてタメになるというか。正直嘘か本当かはわかりませんけどね…。

まずは出発港を選んで船も1隻GETです。パナマックス型バルク船とのことで、スタンダードな大きさの船となります。

本作にはパナマックスとかシーウェイマックスといった用語が頻発しますが、これらは特定の閘門の通行可否を基準とした船のサイズを示すものとなります。

例えばパナマックスならパナマ運河をギリギリ通行可能で、シーウェイマックスならセントローレンス海路を、スエズマックスならスエズ運河を基準にといった具合にです。なので後々航路を考える上で重要となるので覚えておくといいでしょう。

次は船員の雇用です。いくら現代でもAI制御の無人航行なんてのは無理のようですから船長以下一等航海士などの要員を雇うこととなります。ここは経験と給与を天秤にかけてですね。

船長以外全員実務経験1年の新人で揃えました。人材ってのはじっくり育てるべきなのです、即戦力なんて言っているといつか痛い目見るに決まっています。

まずはトン数や料金、距離などを確認の上で契約を締結、その後指示を出して船を出港させます。

速度の指定や給油といった細々を設定すれば、あとは船員たちが頑張って運行してくれますからじっと待つばかり。財務状況やら世界経済といった資料を見ながら時間を潰せばOKです。

そうこうしていると1回目の業務が終了。名古屋港を出港して24日の航海の後無事バンクーバー港に入港したとのこと。これを繰り返していくこととなります。

と「世界の出来事」に通知が。確認してみるとインド・ムンバイのジャワハルラール・ネルー港とフランス・マルセイユ港でトラブルによる作業遅延が、アメリカとキューバの戦争で作業遅延と価格にも悪影響とのこと。こうした刻一刻と変化する情勢に対応していく必要があります。

それに刻一刻と変化すると言えば、天候もまた然りです。悪天候に巻き込まれると船速への悪影響やバッドイベントなども発生しますから、こちらも要注意です。

他にも船上火災や機械トラブルといったイベントは頻発しますから、片時も目は離せません。時にはプレイヤー自身が決断を迫られることもありますから、それぞれのメリットとデメリットを考えて慎重に指示を選んでください。

着々と契約をこなしつつ、同時に船の整備やアップグレードなども行う。社長自身が船に乗るわけではありませんが、船員には船員の、社長には社長の苦労があるというわけですね。

全体的にみるといかんせん多少地味なところがありますが、各種イベントや船の管理要素などゲーム性という点では形になっていると思います。強いて言うなら船の種類などのバリエーションだとか、港湾ごとの特色による差別化とか、まだまだボリューム面で物足りないところがあったりします。

個人的にはコンテナ船とタンカーを組み合わせた独自の船を設計できたり、複数種の船を船団を組んで相乗効果を狙ったりとか、ゲーム性をより高めるような要素が欲しいなと思いました。

基本的な輸送契約のほか、短期長期の傭船契約だとか金策の方法はいくつかありますが、東から西へ北から南へと作業をひたすら繰り返していると正直ちょっと飽きてきてしまいます。シンプルにだんだんと資金が増えていくのが快感に思える人であれば、このゲームはぴったりでしょう。

スパくんのひとこと

海運をテーマとした経営シムの本作、比較的地味な見た目ながらも比較的しっかりとした作りになっているスパ!惜しむらくは船の種類や港の数といったボリューム面が少し気になるスパね。個人的にはパーツを組み合わせて独自の船を設計できれば嬉しかったスパ。

  • タイトル:SeaOrama: World of Shipping

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年12月15日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:2,300円(12月22日までリリース記念セールにつき2,070円)



PlayStation 5 デジタル・エディション(CFI-2000B01)
¥59,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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