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巨大なタコが…!?異界幻想クライミングADV『Chasing the Unseen』で夢の中を歩くかのような摩訶不思議を楽しもう【プレイレポ】

何もかもが巨大で、どこか怖さも感じる異界での探索です。

連載・特集 プレイレポート
巨大なタコが…!?異界幻想クライミングADV『Chasing the Unseen』で夢の中を歩くかのような摩訶不思議を楽しもう【プレイレポ】
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注意
本作は初見時のインパクトを重視した演出があるゲームです。
記事内の画像が意図せずネタバレになり得るため、ご注意ください。

今回はStrange Shift Studioが、2024年3月7日にSteamにてWindows PC向けにリリースした異界幻想クライミングADV『Chasing the Unseen』をご紹介します。

『Chasing the Unseen』とは?

本作は、幻想的な景色が広がる異界を舞台に、目的地の「真実」を目指して駆け上がる探索アドベンチャー。縦横無尽に伸びる足場を飛び越え、巨大生物にしがみついては、光が誘う先を目指して進んでまいりましょう。

『Only Up!』系のどこまでも登っていく(?)ようなゲームシステムではあるのですが、本作ならではの独特なアートデザインが、物静かながらどこか不気味な怖さをよく演出しており、まるで夢の中を歩くかのようなプレイフィールを得られます。

とはいえアーティスティックな味付けが強いので、レベルデザインという視点で見ると「やや不親切」寄りなゲーム設計であるのもまた事実。ここらへんで意見が分かれるかもしれませんが、個人的には、このゲーム世界の雰囲気こそが本作の「良さ」を支える根幹であると思います。早速紹介してまいりましょう。

操作・設定・言語

本作の操作はキーボード&マウスおよびコントローラーに対応。どちらで遊んでもそこまで大きな違いはありませんでしたが、今回の執筆にあたり筆者は後者を使用しました。

その他設定については、オーソドックスな項目が並びます。

また言語については日本語にバッチリ対応。しかしフォントについては、英語などのアルファベット使用言語で使用されている作品世界のものではありません。

本編開始

さあ始まりました『Chasing the Unseen』。

寝付きが悪いときの思考みてえなモノローグが流れると、見知らぬ場所にいました。ここからはチュートリアルで、「ジャンプ」や「掴まり」といった操作を学んでいきます。

これ以外にもパラセー……じゃなかった落下傘を用いて滑空するといったアクションが可能。

掴まる操作ではスタミナゲージが表示され、ゲーム全体の雰囲気からも、これはPS2の名作『ワンダと巨像』(現在はPS4向けに配信中、もちろんPS5でもプレイ可能)に近いデザインと言えましょう。また滑空時にも別色にて同様のゲージが表示されます。

ゲージが0になれば力尽きて手を離すので、場所が悪ければそのまま落下死ということにも繋がりかねません。特に足場から飛び移る際、そのタイミングにはよくよく注意したほうが良いでしょう。

チュートリアルが短くスパッと終わり、いざ本格的な探索へ繰り出します。本作のマップデザインはまさに縦横無尽そのもので、遠くの方に何かうっすらと見えるな……と思って辿ってみれば思いの外アップダウンの激しい道を辿ることになったりと探索しがいがあるというもの。

とはいえこれだけ広いと、歩き続けた先で行き止まりにぶつかった際、もと来た場所まで戻るのが面倒になってしまいがち。そのため本作ではそこそこの頻度で、手動の中間セーブポイントが用意されており、また探索途中任意のタイミングで直前のポイントに戻ることができます。

こういった機能があるくらいですから、探索中そこそこの頻度で「あれ、ここからどう繋がるんだ?」と、周辺をうろうろ歩き回るタイミングもちょくちょく発生します。そんなときは、意外とこれまで歩いてきた道に見落としがあったりするので、カメラで周囲を確認しながら見て回ると良いでしょう。

壁だと思っていた岩場の裏側に回り込むように道が続いていたり、足場が細く枝分かれして途切れた……と思ったら実は繋がっていたり、まさかの巨大生物自体を足場にしたりと、ここらへんから本作における探索の面白さを感じられますね。

明らかに空中経路を指し示しており「どうしろと言うのだ!」となっている筆者

ボタンを押せば、いつでも道順のヒントを表示できますが、「周囲の地形に沿った目的地までのガイド」ではなく、「その地点から直接目的地までの方角を指す」だけなので、お助け機能としてはあまり役に立たないフレーバー的な立ち位置です。

アップダウンの激しい地形があるということは、走ってジャンプすればマリオカートばりのショートカットができるのでは?と考える方もいると思われます。ただ本作のアクション部分はやや判定がシビアかつ繊細な操作が要求されることもあるので、それは少々難しいかもしれません。

足場から足場へ飛び移ったつもりが滑落して「!?」となっている筆者

高所から落下すればダメージを負い、うずくまったままラグドール的な挙動でゴロゴロします。運が悪いとそのまま死亡というのもしばしば。それよりさらに高いところからだと死亡して直前からやり直しになってしまいます。

また地形判定についても、緩やかな斜面なのに何故か特定の位置から先に進めなかったり、何故か足を滑らせて落下死したりと、やや理不尽を感じる箇所がいくつか存在します。

一応そういった「先に進めない箇所」があるおかげで、こちらの試行錯誤も正規ルートへだんだんと収束していくのですが……ここに前述のタコを始めとする巨大生物を足場として利用するアクションが絡んでくるとその難度は跳ね上がります。

このあと急降下するタコによって振り落とされる筆者

物理挙動が厳しいようで甘いバランスなのは、最初は楽しいのですが細かな操作が要求される場所では少々ストレスになりました。

そんな中で、道中の石拾いや動物を捕まえる収集要素(?)をこなそうとするともっと大変かもしれません。たまに「どうやってその足場に!?」という場所で発見することもあるので……!

ステージは他にもいくつか存在しており、順番にクリアしていく形になります。記事冒頭でも少し触れましたが、ゲームプレイの部分ではたしかにややフラストレーションが貯まるものの、総合的に見れば、やはり独特な雰囲気の世界を旅する面白さは本作ならではと感じます。


たしかに一部不親切なゲーム設計かもしれませんが、それでも大きな存在に包まれるような感覚が非常に面白い本作……アーティスティックなプレイフィールを楽しんでみたい読者の方におかれましては、ぜひ本作に触れてみると良いでしょう。

  • タイトル:『Chasing the Unseen』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)

  • 発売日:2024年3月7日

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:2,300円(2024年3月22日まで2,070円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

幻想的でありつつどこかに怖さも感じる不思議空間での冒険スパ……夢の中で歩くような足取りを感じるスパね



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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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