古来よりゲームで使われ、現代では1種の芸術と言っても過言ではないほどに単体でも見かけるようになったピクセルアート(ドット絵)。X(旧:Twitter)にて、そんなドット絵をイラストレーターたちがリレーしながら共有するブームが到来しています。
元々は別の流行!?先祖返りも確認できる変化自在のブーム
本ブームは「AI無しのピクセルアート(Pixel art without AI)」という文面にドット絵を添え、お互いの投稿を引用する形でリレーするものです。引用を辿っていくと、2024年8月、背景アート・イラストレーターOmorphia氏が「AI無しの背景イラスト(Background illustration without AI.)」と自身のイラストを添えた投稿が最古のものとなっています。
当時の引用を見ると、「AI無しのローポリモデル(lowpoly models without AI)」や「AI無しのカバーアート(CoverArt without AI)」など、あくまで“AIを使っていない”という部分が主体のアートスタイルを問わないイラスト共有ブームでした。
しかしそのうちの1つ、ゲームデザイナー兼ドット絵アーティストのFaultbox氏による「AI無しのピクセルアート(Pixel art without AI)」という投稿をアクションADV『Timothy and the Mysterious Forest』公式アカウントが約半年後の2025年2月に引用。そこから更に他のドット絵アーティストやゲーム開発者が引用し、「ピクセルアート」を主軸にしたブームとして生まれ変わったようです。
なお、今回の「AI無しのピクセルアート(Pixel art without AI)」から「AI無しのグラフィックデザイン(graphic design without AI)」など元の「AI無し」を中心にした投稿に派生しているパターン存在。半年前のブームが形を変えて再燃し、派生した先で先祖返りしているのかもしれません。