Ludeon Studiosは、SFコロニー運営・開拓シム『RimWorld』の新たな拡張DLC「Odyssey」を発表しました。拡張DLCのリリースにあわせ、ゲーム本編の「アップデート1.6」も配信されます。
自分だけの宇宙船を建造!拡張DLC「Odyssey」で広がる冒険の世界

『RimWorld』の拡張DLC「Odyssey」は本作の5つ目となる拡張DLCで、発表の前日には本拡張を匂わせる意味深な投稿もされていました。2024年4月にリリースされた「Anomaly」以来、1年ぶりの拡張DLCとなります。
「Odyssey」で追加される目玉ともいえるシステムは、自分だけの宇宙船を建造できる「グラヴシップ」機能。いままでのゲームクリアに必要だった恒星間宇宙船とは異なる宇宙船です。重力エンジンや燃料タンク、区画や推進装置といった設備を組み合わせることでまるで家のように建造でき、寝室や研究室などを拡張していくことで、離着陸可能な「移動式コロニー」とすることもできます。
宇宙船の拡張には希少な重力コアが必要になることも明らかになっており、重力コアは不時着した軌道プラットフォームや洞窟、罠の仕掛けられたリアクターなど危険な場所に眠っています。

また、グラヴシップはメインとなる惑星内の移動に使えるだけでなく、大気圏を突破して惑星の軌道上や近くの宙域を探索することも可能です。放棄されたプラットフォームや衛星といった廃墟や小惑星から資源を収集することができますが、宇宙には新たな脅威も潜んでいます。
宇宙空間ではマイナスの気温や酸素の供給といった問題に対処する必要があり、宇宙船は亀裂が一つでもあれば致命傷となっていまいます。エアロックによる減圧対策や酸素ポンプ、真空対応のスーツなど宇宙を探索するには、入念な準備が欠かせません。


「Odyssey」では宇宙船を建造し、探索に用いるということで、コミュニティでは本作の人気Modのひとつ「Save Our Ship」を想起する人も。大規模な宇宙船同士の戦闘などシステムの違いはありますが、Modのページには拡張DLCの発表を受けてのコメントがユーザーから多く投稿されています。

さらにはバイオームも拡張され、光るキノコが生息する暗い森の「グロウフォレスト」をはじめ、荒廃した都市の「スカーランド」や「草原」「氷河平原」「溶岩地帯」とさまざまなバイオームが追加。それぞれのバイオームにはランドマークも追加され、景観に彩りを加えます。
また、飼育可能な動物が40種類以上されるほか、新しいクエストや装備、敵など新たな要素が盛り沢山となっています。


アップデート1.6もDLCと同日配信―ベータ版は既にプレイ可能

また、DLC「Odyssey」の配信にあわせてゲーム本編にも「アップデート1.6」が配信されます。本アップデートはSteamのパブリックベータテスト版が現在利用可能で、ライブラリの「プロパティ」から選択することで内容を体験できます。
「アップデート1.6」では主にゲームプレイやパフォーマンスの改善・最適化にフォーカスしており、マルチスレッド化による処理の分散や高速化が行われています。これによって重くなりがちなゲーム終盤の動作が改善されるほか、ゲームの起動時間も大幅に短縮。
ゲームプレイの最適化だけでなく、予定地がより管理しやすくなる、新たなドロースタイルの追加、設置済みの建材のアップグレード、キャラバンが仮設キャンプを設置できるようになるなど、さまざまなアップデートが用意されています。


アップデート1.6の正式版は約1ヶ月後に配信されることがアナウンスされているので、DLCの「Odyssey」も約1ヶ月後のリリースとなるでしょう。本編のアップデートに際し、Mod制作者向けにはMod側の対応のための「Modder Primer document」も用意されています。
大規模なDLC要素に加え、本体の最適化ということで、多くのModが再び更新待ちとなりそうですが、ゲームのMod環境の再構築プランを考えつつ気長に待ちましょう。

『RimWorld』の新たな拡張DLC「Odyssey」およびアップデート1.6は、PC(Steam)向けに約1ヶ月後に配信予定です。
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