「『モンハン』の代わりとなるベストな選択肢の一つ」「スイッチ2に良質な移植作品が続いていた流れを断ち切った」海外レビューひとまとめ『WILD HEARTS S』

『WILD HEARTS』のニンテンドースイッチ2移植版は概ね予想通りの出来栄えだ。ビジュアルは若干劣化しており、パフォーマンスも特に安定しているわけではない。しかし、それでも『モンスターハンター』の代わりとなるベストな選択肢の一つであることに変わりはなく、これまで以上に多くのプレイヤーと協力できるようになった。モンスター狩りを楽しみたいなら、本作の購入を真剣に検討すべきだ。

『WILD HEARTS S』はその最重要目標を達成している。すなわち、ニンテンドースイッチ2に堅実で個性的なハンティング体験を提供することだ。本作は『WILD HEARTS』をプレイする最良の方法とは言えないが、限界を理解し、その範囲内で動作する有能な移植版である。

『WILD HEARTS S』は一長一短がある作品であり、ニンテンドースイッチ2向けに良質な移植作品が続いていた流れを断ち切った。安定した60fpsには至らないものの、他のプラットフォームと比較してパフォーマンスは向上している（携帯モードで30fps、TVモードで40～60fps）。その代償としてグラフィック品質が大幅に低下しており、一部のプレイヤーにとっては見逃せない問題になるかもしれない。

『WILD HEARTS S』はニンテンドースイッチ2の所有者に『真・三國無双』の開発元であるω-Forceが手掛けたモンスターハンティングゲームをプレイする機会を提供する。ビジュアル面の顕著な劣化やパフォーマンスの不安定さが見られ、完璧な移植には程遠い。しかし、それでも十分にプレイ可能であり、本作の素晴らしい“からくり”システムや武器・防具に対する興味深い解釈は今日でもオリジナル版発売当時の斬新さを保っている。

『WILD HEARTS S』は優れた作品ではあるが移植に難があり、劣悪なパフォーマンスとずさんなビジュアルが足かせとなっている。ゲームプレイ体験を求めてプレイするのは結構だが、ビジュアル目当てでプレイすべきではない。