有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている

観光のために作られたものではない風景を見て、いろいろと考えを巡らせるのが楽しい作品です。共感してくれる人は絶対いるはず……!

連載・特集 プレイレポート
有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている
  • 有名な観光地だけじゃない!『風雨来記5』は知られざるディープスポットも自分の意志で巡れる。本物の「旅」体験が詰まっている

旅……とりわけ、ひとりでの旅は自由があります。自分で行き先を決め、気分で場所を変え、気を使わず好きなものを食べ……。みんなでワイワイ楽しむ「旅行」もいいものですが、「旅」には別物としての良さがあります。

2025年7月31日に発売された『風雨来記5』は、そんな「旅」の体験が詰まったゲームです。本記事では、プレイレポートをお届けします。記事の制作にあたっては、日本一ソフトウェアよりPS5版コードの提供を受けています。

三重を旅しよう。

本作は、2001年より続く「旅」アドベンチャーゲーム、『風雨来記』シリーズの最新作です。今回の舞台は三重県。旅雑誌のルポライターである主人公は、メディア対抗コンペ「みえコン」に参加するべく、バイクで三重県各地を1ヶ月の間旅します。

基本的な流れは、バイクに乗って三重の道を走り、各所にあるスポットを訪れるというもの。そこで写真を撮ったり、なにかを見たり体験したりして、その体験を1日の終わりに記事として公開します。

“景色ながら見”し放題運転!

バイクに乗って移動するシーンがひとつのゲームプレイとなっているのが本作の特徴ですが、『4』以降は360度回転可能なカメラ映像に進化したため、ツーリング体験がより没入感のあるものになりました。

現実で“ながら見”運転をしていたら危険極まりありませんが、本作では運転はオートなので、周りの景色を見渡し放題です。実在の標識や看板、建物などにぼかしが入っていることはないので、飲食チェーンが並ぶ国道沿いの風景から、生い茂る木々に囲まれた道まで、リアルな日本の風景を楽しめます。

画面左の「DAIHATSU」や右の「V・ドラッグ」などはカメラ映像そのまま。

筆者は中部地方出身なので、ドラッグストアチェーンの「V・ドラッグ」は馴染み深いです。観光客がよく訪れるスポットだけでなく、こうした「地元住民の生活と地続き」な風景を楽しめるのが本作の醍醐味です。

筆者はバイクも車も持っていませんが、風景を見るのは大好き。とりわけ、都会ではなく地方から田舎あたりの風景は特に好みなので、ついキョロキョロ見回してしまいます。ここまで「今の日本の風景」をゲームの中に収めた作品、他にないのではないでしょうか。

大橋の上を通過。爽やかな気持ちになる。
夕陽がまぶしい。特別なにかあるわけではない車で通過するだけの道路と夕陽の組み合わせは、なんだかノスタルジックな気分になる。

なお、本作ならではの特徴として、フェリーでの移動も追加。船内は流石にモザイクがかかっているものの、菅島などに向かうフェリーの旅を短いながらも楽しめます。前作は海のない岐阜県でしたから、ひとつ大きな特徴と言えますね。

あなたの知らないディープスポット

読者の皆様は、三重県についてどのくらい知っていますか?伊勢神宮、鳥羽水族館、志摩スペイン村、鈴鹿サーキット……有名な観光地はいくつも思いつくと思います。本作でも、もちろんそれらのスポットは楽しめるのですが、それだけじゃないディープなスポットも巡ることができます。その中から、筆者がグッときた2つをご紹介しましょう。

ひとつは桑名市にある「平群池」です。ここは、古代日本の皇族・日本武尊(ヤマトタケル)が戦に明け暮れ、帰路につく際、足を洗って疲れを癒やしたという池です。旅先でわざわざ池を見に行く、といったらなんとなく綺麗な池を思い浮かべますが……。

実際はかなり濁っています。「映え」とは程遠い状態と言えるでしょう。こうしたある種“リアル”な描写を大切にしているのも大きな魅力です。共感できる人、いますよね?

そんな中で、浮いた葉っぱや桜の花びらから顔を覗かせる鯉の姿を発見。こうした“自分だけが見つけた良いところ”感や、「魚にとっては住みやすい環境なんだろうなぁ」と思いを巡らせる、そんなマイペースな時間が流れます。

池の外では、「藤ノ森平太郎」という人物の碑石も見つけます。テキストの通り、調べてもインターネット上には情報が乗っていない人物で、 碑石にまでなっているのに、地元住民ですら限られた人しか知らない、もしかしたらもう知っている人はいないのかもしれない……そんな少し切ないスポットの風情も筆者の胸に残りました。

次は、三重県いなべ市の「下笠田八幡神社」へ。三岐鉄道北勢線の楚原駅は駅舎がとても小さく、「ローカル線」らしい味を感じます。

後ろを振り返ってみても、そこにあるのは昔ながらの雑貨屋と民家のみ。地元住民のための駅なのだなぁ、と感じさせます。左上にあるツタだらけの電線は味があるし、たばこの自販機というのも、ちょっと懐かしい感じがしますね。

探索してみると、ねじれた橋を見つけます。写真が歪んでいるのではなく、本当にねじれた構造をしているんです。どうでもいいといえばどうでもいいけど、妙に気になってしまうスポットは好奇心をくすぐられますね。

この八幡神社は、なんと入口がローカル線の線路の目の前。踏切と神社の組み合わせは……こう、なんとも非日常感がある不思議な光景です。

そばには、鳥居の前にとても背の高い電信柱2本が立っています。これは一体何なのだろうか、電車と関係があるんだろうか、周りが平らだからすごく目立っているな、なんかちょっと神秘的にも見えるな……。ひと目見るだけで、いろいろな考えが浮かび上がってきます。

創作のために作られたものではない、ひとつの本当にある風景から、いろいろなものを感じるこの体験。皆にわかってもらえるとは思いませんが、強く共感してくれる人もいるはず。そんな、筆者と感性が近い方、本作は絶対におすすめですよ。


本記事では「風景」や「ディープスポット」をご紹介しましたが、本作には他にも、可愛い「女の子との交流」や、超お腹が空くグルメ」などといった要素も存在します。今回は筆者が特に好きな部分にしぼりましたが、この2つも見逃せないメインフィーチャーです。景色も、食べ物も、出会いも、知らなかった場所も、いろいろなモノを内包した他にない「旅」体験が、本作にはあります。

『風雨来記5』は、PS4/PS5/ニンテンドースイッチ向けに発売中です。


風雨来記5 - PS5
¥6,473
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:みお

ライター/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top