DreadXPは、Final Girl Gamesが手掛けるSteamから削除されたホラーゲーム『VILE: Exhumed』の配信を自身のウェブサイトを通じて無料で開始しました。
規制に反旗翻し、できるだけ多くの人へゲーム届ける無料公開

「実在の人物を描写した性的コンテンツ」を理由として削除された一方、直接的な性的描写は無いと作者は主張していた本作。成人向け作品への規制強化が進んでいた背景もあり、本作についてもそちらに巻き込まれる形での検閲的なBANであったとの見方が強く、当媒体のコメント欄でも同情の声が多く集まっていました。

開発者のCara Cadaver氏は配信サイトにて、できるだけ多くの人にゲームをプレイしてもらう最善の選択肢としての形を選んだと作品の無料公開へと至った経緯を説明しています。また、本作に過激な描写がいくつも存在していることを認めた上で、無修正のヌード、性行為の描写、ポルノ等は含まれていないことを断言し、今回の規制を「悪意のある人物によるゲーム検閲とその正当化」と非難しました。
検閲がマイノリティはもちろん、「すべての人々から力と物語を紡ぐ権利奪う」と主張

さらに、本作の制作意図には女性蔑視の恐怖を体験することにあるとし、今回の検閲がマイノリティはもちろん、「究極的にはすべての人々から力と物語を紡ぐ権利を奪う」ものだと主張。元々は有料で販売される予定であった点も鑑みて、配信サイト上で支援を行えることを示したうえで、その収益の50%が慈善団体に寄付されることを明かしました。なお、本作のパブリッシングを務め、無料公開にも力を尽くしたというDreadXPは分配分の収益の全額を寄付することが説明されています。

表現規制に「クソ食らえ」との精神の下無料公開中の『VILE: Exhumed』は特設サイトおよびGoogleドライブ等サイト内各リンクよりダウンロード可能です。サイト内では作品への支援も受け付けています。











