AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る

「面倒な作業をリストから外して、早く終わらせる」ことにAIの力があるともしています。

ニュース ゲーム業界
AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る
  • AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る
  • AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る
  • AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る
  • AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」―『Company of Heroes』開発元CEOが語る
『Company of Heroes 3』

Relic EntertainmentのCEOであるJustin Dowdeswell氏は、海外メディアGamesIndustry.bizのインタビューに答えてゲーム開発におけるAI利用への考えを明らかにしています。「人を交代させることではなく、面倒な作業をリストから外して、より早く終わらせることに力がある」との考え方から、ゲーム開発におけるAIの最適な活用は「中核ではなく周辺にある」との認識が示されています。

ゲーム開発を加速する

『Warhammer 40,000: Dawn of War - Definitive Edition』

Relic Entertainmentは2013年からセガの傘下でしたが、2024年に外部の投資会社に売却される形で独立した開発スタジオへとなっていました。同社はRTSの制作を得意としており、『Company of Heroes』シリーズや『Warhammer 40,000: Dawn of War』シリーズで知られています。

海外メディアGamesIndustry.bizのインタビューに対して同社CEOのJustin Dowdeswell氏は、そんな同社の弱点を「ゲームのリリースに時間がかかっていたこと」と答えています。開発の長期化はプレイヤーの興味が薄れることや、コストの増大を招く要因であるとの説明もされています。

そのため同社はより頻繁にゲームを市場に投入することを目指しており、1つの成果としてアイディアからプロトタイプを制作することを4週間で行えるようになっているとしています。また技術を細分化するのではなく積み重ねることも重視するようになっており、『Warhammer 40,000: Dawn of War III』で改良された技術を『Age of Empires IV』に活かすといった取り組みが大きな成果になったとも説明されています。

『Age of Empires IV: Anniversary Edition』

ゲーム開発におけるAI

Relic Entertainment公式サイトより

開発スピードを重視するならAIについてどう考えているのかと問われたDowdeswell氏は、「良い使い方も役に立たない使い方もある」と回答。さらに「人を交代させることではなく、面倒な作業をリストから外して、より早く終わらせることに力がある」と自身のAIに対する考え方を示しています。

AIの最適な活用は「ゲーム開発の中核ではなく周辺にある」との認識を示した同氏ですが、一方でAIを「無視はできない」とも考えているとのこと。「AIを無視しても良い結果は生まれません。AIがどのようにどこで役立つのかを理解することが出発点だと思います」とも語ったということです。


ライター:いわし,編集:H.Laameche

ライター/誰かにスイートロールを盗まれたかな? いわし

兼業ライター、Game*Sparkにて主にニュース記事を担当。幼少からのゲーム好きだが、どちらかといえば飽きっぽいやり込まない派であるため、そのゲーム経験は広く浅い。その中でもよく触れるジャンルはRPGやFPS・TPS、あまり手を出さないのはSTGやノベルゲームで、特にベセゲーとハクスラが大好物。尊敬する人物はLA馬場。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

    エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

  2. 『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

    『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

  3. 制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

    制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

  4. 『Clair Obscur: Expedition 33』GOTY剥奪後、繰り上げ受賞の『Blue Prince』パブリッシャーが「AI不使用」を明言

  5. 約30年の歴史を持つ「WebMoney」2026年3月末で「プリペイドカード」がサ終へ―事業承継のため

  6. 東京舞台『GTA』制作予定だった。日本のスタジオが手掛ける予定もお流れに―元ロックスター社員語る

  7. 【PC版無料配布開始】探索型アクションRPG『ブラッドステインド: リチュアル オブ ザ ナイト』年末第7弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて。12月25日午前1時まで

  8. 『Clair Obscur: Expedition 33』生成AI使用で「GOTY」とあるアワードで剥奪…過去インタビュー発言が要因に

  9. エレクトロニック・アーツの株主、サウジアラビア公共投資基金による約8.6兆円での同社買収を承認。あとは政府の承認のみ

  10. クリスマスにまだ間に合う!『ドラクエIII』『エルデンリング』3,278円、『ナイトレイン』3,828円、『メタファー:リファンタジオ』2,728円など、ゲオのセールを現地調査

アクセスランキングをもっと見る

page top