
Valveが2026年に発売を予定している新型ゲーミングPC「Steam Machine」について、その販売価格が699ドルになるのではないかという詳細な分析が、海外の人気テック系YouTubeチャンネル「Linus Tech Tips」によって公開されています。
部品コストから価格を推定、「699ドル」が結論
動画では、Steam Machineに近い性能を持つデスクトップPCを実際に構築し、その部品コストから最終的な販売価格を推定しています。
分析によると、現在の市場価格で同等のPCを組むと900ドル近くになる可能性があるものの、Valveが消費者への直販であることや、部品を大量に安価に調達できる点を考慮。その上で、Valveがハードウェア事業を「持続可能(sustainable)」なものにしたいと発言している点に着目しています。
Linus氏は、コンソールのようにハードを赤字で販売するビジネスモデルは、Windowsなどを自由にインストールできるPCであるSteam Machineには適用できないと分析。これらの要素を総合的に判断した結果、最終的な販売価格は「699ドル」になるというのが同チャンネルの結論です。
Linus氏は動画の中で「(699ドルという価格は)市場を完全に破壊することなく、非常に魅力的な価値を提示している」と評価。一方で、多くの人が望むであろう「ゲームコンソールのような価格設定」にはならないだろう、とも述べています。
動画の後半では、構築したPCとPlayStation 5で『サイバーパンク2077』を同時に実行し、パフォーマンスを比較。FSR(アップスケーリング技術)などを利用することで、Steam MachineはPS5のパフォーマンスモード(約60fps)と遜色ない体験が得られるとしており、「明確な勝者はいない」と結論付けています。
Steam Machineの主なスペック
CPU: Semi-custom AMD Zen 4 6C/12T、最大4.8 GHz、TDP 30W
GPU: Semi-Custom AMD RDNA3 28CUs
・最大持続クロック2.45GHz、TDP 110W
・FSRに対応し、4Kゲームを60fpsでサポート
・レイトレーシング対応
・Steam Deckよりも6倍以上強力
メモリ/VRAM: 16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAM
ストレージ: 512GBまたは2TB SSDモデル
・ストレージ拡張/ポータブルカタログ用のmicro SDカードスロット
電源: 内部電源、AC電源110-240V
I/O
DisplayPort 1.4
・最大4K @ 240Hz または 8K@60Hz
・HDR、FreeSync、デイジーチェーン接続をサポート
HDMI 2.0
・最大4K@120Hz
・HDR、FreeSync、CECをサポート
有線接続: Ethernet 1 Gbps
USB:USB-C10Gbps、3.2Gen2
・Type USB-Aポート 4つ
・前面にUSB3を2つ
・背面にUSB2を2つ
無線接続: 2x2 Wi-Fi 6E、専用BTアンテナ
その他: 統合されたSteam Controller 2.4GHz無線
「Steam Machine」は、日本国内において、Steam Deckの販売を担当しているKOMODOが引き続き販売を担当する予定です。








