東は秋葉原、西は日本橋と電気街と呼ばれる街が日本にはいくつかあります。所謂、オタクの街として知られるこれらの街ですが、昨今では観光客も多く、オタク以外の人たちも訪れています。
では、電気街の魅力とはなんでしょう?それを知ることができるのが、今回プレイレポをお届けする『電気街の喫茶店』です。
※プレイレポ執筆にあたり、パブリッシャーであるPLAYISMよりニンテンドースイッチ版の提供を受けております。
メイド喫茶で働いてグッズにお金を使う夢のようなオタク生活

『STEINS;GATE』や『AKIBA'S TRIP』など秋葉原を舞台にしたゲームはよく目にしますが、本作の舞台は、大阪にある西の電気街“日本橋”。
日本橋にひっそりとある閉店寸前のメイド喫茶「ふわふわ」。ブラック企業勤めだった主人公が、ひょんなことからその店の店長になり、清楚で真面目な正統派メイドからオタク趣味に理解のあるオタクに優しいギャルなどかわいいメイドさんたちとメイド喫茶を経営していくドット絵アドベンチャーゲームです。
メイド喫茶を経営、空いた時間で電気街を散策してバイトやオタ活に勤しみ、たまにイベントが発生してメイドさんたちと親交を深めたり、問題を解決したり、といった流れでゲームが進行していきます。

経営パートでは、まず営業前にホールとキッチンにメイドさんをそれぞれ配置。配置をしたら開店し、訪れるご主人様、お嬢様(お客様)からホールで注文を取り、キッチンで作ってもらった料理を提供して会計を行うというのを繰り返して営業時間終了まで働きます。
プレイヤーは、メイドさんたちのサポートをするという名目で、ホールでの注文取り、料理提供、会計を行います。店の売上の一部が店長であるプレイヤーの収入になるので、ホールのメイドさんたちよりしゃかりきに働くことになります。メイド喫茶なのにそれでいいのか?というのは置いておきましょう。

経営を続けていくとメイドたちと関りが深い特別なお客様が来店することも。来店の際には、店長自らそのお客様との会話からヒントを得て提供するドリンクを作成する『コーヒートーク』スタイルで対応できます。どのお客様もメイドと関りが深いお客様なので、お客様の評価=メイドの評価でもあります。慎重にドリンクの選択をしないと普通に嫌われます。注意してください。


さあ、経営が終わった夜の時間かお店の定休日は、メイド喫茶で稼いだ金でオタクとしての活動を行いましょう。電気街に繰り出してさまざまなオタ活に勤しむことが本作では可能。しかも登場するお店は、駿河屋、ソフマップ、スーパーポテト、めいどりーなどほぼ実在するお店になっています。気合いの入り方がすごい。
これらのお店では、「コレクション」と呼ばれるフィギュア、ポスター、ゲーム、カプセルトイなどグッズを購入することができます。しかも『グノーシア』、『溶鉄のマルフーシャ』、『薔薇と椿』、『VA-11 Hall-A』などほかゲームとコラボしたグッズも多数用意されており、それらを棚に飾ることも可能。オタクのコレクション魂を揺さぶられてお金がどんどん消えていく……。現実とここは変わりませんね。


また、街を歩くとさまざまなNPCと遭遇します。このNPCたちが本当に小ネタ盛りだくさん。豆腐屋にいる車が好きそうな青年やGame*Sparkと関りが深い人物など「これあれじゃね?」といった感じで街を歩いているだけで楽しくなるのも本作の魅力です。



スイッチ版になって追加された新コラボ
本作は、2024年11月18日にSteamで配信されており、今回発売するスイッチ版は移植となっています。この移植にあたり、新たにいくつかのゲーム作品、漫画とコラボ。ゲーム内でコレクションアイテムなどが追加され、中にはNPCとしてキャラクターが登場するものも存在しています。
特に注目したいのが、相互コラボの形となっているGame*Spark誌上で連載中の漫画「じゃんげま」、『ウィザードリィ外伝 五つの試練』と2025年のインディーゲーム界を代表するといってもいい『都市伝説解体センター』。
漫画「じゃんげま」とのコラボでは、ゲーム内で「じゃんげま」の漫画を購入することができ、まさかの普通に読めます。さらに、街の各所やふわふわの客としてえいむとろめ子が登場。話しかけることでユニークな会話を見ることができます。



『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は、『電気街の喫茶店』内でカードなどのアイテムが追加。『ウィザードリィ外伝 五つの試練』内でメイドたちが登場するコメディ色強めのシナリオが配信されるとのことです。


『都市伝説解体センター』は、グッズがゲーム内に追加されるほかあざみーとジャスミンがNPCとして出現!ふわふわに訪れたり、日本橋の怪異を調査しに来ているので、ぜひプレイして探してみましょう。


そのほかにも軽いものであれば、『アイドルマネージャー』、『餓狼伝説 City of the Wolves』、『THE KING OF FIGHTERS '97』、『メタルスラッグ』、『La-Mulana 2』がゲーム内でコレクションアイテムが追加。『餓狼伝説 City of the Wolves』、『THE KING OF FIGHTERS '97』、『メタルスラッグ』を開発したSNKは街の背景に登場するようになっています。


これらの要素は、後日Steam版にも追加される予定です。すでにSteam版を所持している私のような店長たちは安心です。
スイッチ版の所感とまとめ

Steam版では、初期の頃にロードの長さが問題視されていましたが、筆者がプレイしたスイッチ版でロードが長いなと思った箇所はありませんでした。本作は、メイド喫茶で働いて一日一日を繰り返していくゲーム性なので、携帯機であるスイッチとの相性は非常に良いなという印象です。
ハイクオリティなドット絵で描かれた日本橋、かわいいメイドさんたちとのメイド喫茶経営、閉店寸前のメイド喫茶を建て直していくシナリオ、細かく散りばめられた小ネタ等ほんとうに良くできたゲームで、色々な店に入って商品を眺めたり、そこにいる人や店の雰囲気を感じる、歩いているだけで楽しいあの独特な電気街の魅力を見事に表現しています。
Steam版で気になっていたけど買う機会を逃していた人、スイッチやPS5しか持っていないから遊べなかった人、この機会にぜひ遊んでみてほしい一作です。
ニンテンドースイッチ版『電気街の喫茶店』は、本日2月26日発売予定です。Steam版も配信中です。














