※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『星夜頌歌 Celestial Reverie』

4月15日、『星夜頌歌 Celestial Reverie』がSteamにてウィッシュリスト登録の受付を開始しました。同作は、中国のSingular Danceが独自に開発したとされるAIを技術を用いた、AIチャット系のシミュレーションゲーム。アニメ調の3D美少女キャラクター「蕾伊(レイ)」との交流を楽しむことができます。
Steamでの紹介によれば、“既存の汎用LLM(大規模言語モデル)のAPI呼び出しを一切排除し、モデルの根幹となるアーキテクチャから、高精度な人格データに至るまで、「人間性」の基準をゼロから再定義しました”と、されています。
2025年2月8日にbilibiliで公開された実機映像は112万再生を記録。人工知能を搭載したAIコンパニオンに対する、中国ゲーマーたちの注目度の高さが伺えます。デスクトップに住まう、ゲーマーたちの新たなパートナーになり得るかもしれません。続報に期待です。




◆『COSETTE: THE UNTITLED GAME』

脱出ゲームや横スクロールの探索要素など、多彩なジャンルを複合したテキストアドベンチャー『COSETTE: THE UNTITLED GAME』の発売日が2026年8月20日に決定しています。Steamでのウィッシュリスト登録も既に開始されており、どうやら日本語字幕にも対応するようです。とはいえ、ゲーム中の簡単な実機映像とマルチエンディングを採用していることなど、現状では簡単な概要程度しか判明していません。
まず、ここでお伝えしておかなければならないのは、本作がそもそも中国ゲームなのかどうかが微妙なラインだということです。そのため、本稿においては“中国の一部ゲーマーに期待されている特別枠”といった例外的な形式にて紹介させてください。
本作のメインヒロインで公式バーチャルタレントとしても活動しているCosette(@Cosette_kesaite)は、現在bilibili、X、YouTubeといずれのSNSにおいても発信がない状態が続いています。さらに開発元のRIBBON CAGEについてもほとんど情報が見つからず、公式サイトと思われるURLは404エラー。
直接的な原因にあたるかは不明ですが、2024年12月にRIBBON CAGEが所有するキャラクターデザインを模倣されたことが問題になったこともありました(※ ">bilibiliでの投稿では既に和解済み)。
ただ、CosetteのXアカウントを確認すると、「香港」所在地のシンガポールApp Storeから接続、ということが分かりました。一つの可能性としては香港在中のクリエイターが企画、もしくは開発、あるいはその両方を行っているケースが考えられますが、先述した通り、実態が掴めないため断定はできません(※ VPN使用で香港以外の国から接続している、または開発スタジオがさらに他国といった可能性も捨てきれません)。
しかしながら、ゲームとしての情報が少ない中で、これだけ意欲的な試みが光るタイトルを取り扱わないのは悲しいものがあります。そうしたことから、今回は「中国インディー発掘録!」の特集名に背く形の例外的な紹介となりました。こうした事情を顧みると、今後は「中国インディー発掘録!」の名称を改めた方が良いかもしれません。




◆『Memory Brew: Tales of Underworld』

4月5日、ビジュアルノベル『Memory Brew: Tales of Underworld』のSteamストアページが公開されました。同作は、暗箱制作 OBSCURAが開発し、Gamirror Gamesがパブリッシングを手がける、シミュレーション経営要素を備えた孟婆湯(もうばとう)づくりを題材とするビジュアルノベル。プレイヤーは、新任の孟婆として現代風の地獄で湯屋を営み、三界から訪れるさまざまな客に特製の“孟婆湯”を振る舞っていくことになります。
そもそも孟婆とは、中国の民間伝承に登場する冥界の神であり、三界は「天界」「地界」「人界」などの、3つの世界を指す中国神話における基本的な概念。そして孟婆湯は、死者が生まれ変わる際、記憶を消すために飲む湯を指します。
ゲームでは喫煙の習慣、映画のネタバレ、偶然聞いてしまった大いなる陰謀など、奇妙な記憶を消したいと願う個性豊かなキャラクターとの会話劇が展開されるそうです。対応言語は中国語(簡体字)のみで、リリース日は未定です。




◆『Blade Blazer』

SUNGLASS CAT STUDIOが開発・パブリッシングを手がけるターン制RPG『Blade Blazer』が、Steamにてストアページを公開しています。リリース日は発表予定。Steamページ上では日本語、中国語(簡体字・繁体字)、英語などの多言語に対応予定となっています。
本作は「都市」×「仙侠」をテーマにしたJRPGライクな作品。舞台となるのは、三界で巻き起こった大戦から1000年近い時が流れ、人と妖が共存するようになった現代風の幻想大陸です。プレイヤーは、任侠を重んじる少女侠客として、神器に変身する霊獣と共に行方不明の父を探す旅へと繰り出します。
修仙や仙侠など、中国国内で人気が高いジャンルは、日本だとまだまだ距離感を感じるジャンルです。しかし、中国各地の文化的なモチーフや、親しまれるジャンルのエッセンスを取り入れた本作のような仙侠ファンタジー作品は、中国神話だったり民間伝承だったりに触れられる良い機会になりそうです。ポップなデザインが目を惹きますね。


















