弁当箱におかずを詰めていく作業は、思った以上に頭を使います。
大きな食材を先に置くか、どうやって小さな隙間を埋めるか。食材の食い合わせや相性を考えながら限られた箱のスペースを埋めるのは、パズルゲームに似ています。
そんな弁当作りを配置パズルとローグライトで調理した作品が本作『Don’t Let It Starve』です。

プレイヤーは地下のキッチンに閉じ込められ、壁の向こうにいる“シェフ”と呼ばれる怪物を満足させるために食材を選び、コンボを伸ばしてスコアを稼ぎ続ける必要があります。

※記事執筆にあたって、パブリッシャーBlack Lantern CollectiveよりSteamキーの提供を受けています。
弁当箱に食材を詰めるだけでは終わらない弁当作り
本作の基本的な流れは、自身の所持金と相談しつつ弁当の箱を選び、弁当のマス目に収まるように食材を配置。スコアを稼ぎます。食材はそれぞれ形が異なり、組み合わせによってボーナスが発生したりします。


形を見て置き場所を考えるのは、『バイオハザード』シリーズのアタッシュケース整理や、『Escape from Tarkov』のスタッシュ整理に近いものがあります。サイズが大きい食材は基礎点も高い一方で、きちんと収めるのが難しく、空いた隙間をどう埋めるかも重要になります。
指定回数の弁当を作成して納品し、スコアが要求値を超えていればクリア。報酬として、“シェフ”が作った特殊効果付きの食事を振る舞ってくれます。ありがたく頂きましょう。


このシェフの料理に加え、厨房を彩る個性豊かなアイテムを駆使することで、弁当のスコア倍率をさらに高めることができます。腹を空かせたシェフに捕食されないためには、食材をただ詰めるだけでなく、コンボや補正効果を意識しながら料理を続けなければなりません。

『CloverPit』以後のノルマ達成型ローグライトとして
全体的な作品の雰囲気は、『CloverPit』を彷彿とさせます。閉鎖的な空間、迫るノルマ、失敗したときの破滅、そしてランダム要素をビルドでねじ伏せていく感覚は、非常に近いものがあると言えるでしょう。
ただし、本作ではスロットの代わりに弁当箱、借金返済の代わりには怪物を満足させるためのノルマがあります。

『CloverPit』がビルドを組んだうえでスロットの結果に運命を託す作品だとすれば、本作は盤面上のスペース、食材の形、食材同士の組み合わせによって発動するコンボを見ながら、より直接的にスコアを組み立てていく作品です。
どの食材を引けるかというランダム性はありつつも、最終的にどんな弁当を作るかはプレイヤーの判断に委ねられています。大きな食材で点を取りにいくのか、隙間を埋めて堅実に伸ばすのか、コンボの発動を狙って配置を組むのか。自分なりに納得のいく弁当を作れたときの気持ちよさは、本作ならではの魅力です。



総評として、本記事執筆のために一度クリアするまで遊びましたが、ローグライトが好きな人にとっては非常に刺さるゲームだと感じました。
この閉鎖的な空間から脱出するためには複数回のクリアが必要そうですが、ビルドの幅や初期アイテムであるコック帽にも種類があるため飽きずに遊ぶことができそうです。

また、アイテムショップで売られている特殊なアイテムを使えば解ける謎解きもあります。新たなアイテムやコック帽入手のためにも、お金が余っていたら挑むのも重要かもしれません。

『CloverPit』のようなノルマ達成型ローグライトに惹かれた人や、限られたスペースにアイテムを詰め込むパズルが好きな人なら、ぜひ遊ぶべき一作です。
『Don’t Let It Starve』はPC(Steam)で920円で販売中です。











