雨音に包まれた1998年、世界の滅亡を望む少女と暮らす。サイコスリラーだけど“癖”も出まくっているADV『Rain98』デモ版プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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雨音に包まれた1998年、世界の滅亡を望む少女と暮らす。サイコスリラーだけど“癖”も出まくっているADV『Rain98』デモ版プレイレポ

雨音と玲奈の瞳が物語の深部へ誘います

連載・特集 プレイレポート
雨音に包まれた1998年、世界の滅亡を望む少女と暮らす。サイコスリラーだけど“癖”も出まくっているADV『Rain98』デモ版プレイレポ
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1998年の東京。降り続ける雨のなか、主人公が出会うのは「世界の滅亡」を望む少女──雨原玲奈。

C#4R4CT3Rが開発する『Rain98』は、90年代後半の東京を舞台に、玲奈との奇妙な共同生活を描くサイコスリラー・ロマンスアドベンチャーです。今回、本作のデモ版をプレイしました。

実際に遊んでみてまず強く印象に残ったのは、1998年という時代設定以上に、玲奈というキャラクターの魅力。そして、非常に力の入ったサウンド面でした。

自宅に帰ったはずが1998年へ

今回のデモ版では、開始と同時に玲奈が首を吊ろうとしているシーンから始まります。自分の部屋に帰ってきたはずの主人公は気がつけばタイムスリップをしており、1998年の自分の部屋に住まう玲奈と出会うことになります。

かわいいヒロインとの共同生活を過ごすゲームとはいえ、最初の導入からだいぶダークです!!

このまま出会いからすぐに玲奈との共同生活が始まるわけではなく、主人公は一度不法侵入者として追い出され浮浪者生活を余儀なくされます。

次に出会うのは3日ほど経った後の雨の中。コンビニでゴミ箱を漁っているとヤンキーに目をつけられボコボコにされた主人公に傘をさす玲奈。冒頭で玲奈のことを救った主人公に、次は玲奈が傘を差しだすというのが本作の共依存的な関係を物語っている気がします。

この辺りまで遊ぶだけでも、本作にとって”雨”は非常に重要な意味を持った、世界観を構築する要素だと感じました。

主人公については、言動の節々にかなり“ラノベの鈍感主人公っぽさ”を感じるところもあり、個人的には少し「ん?」となる瞬間もありましたが、作品全体への没入を損なうほどではありません。少なくとも今回のデモ版ではおおむね気にせず楽しめました。

90年代×現代的なキャラクターデザイン

何より玲奈がかわいい!90年代のファッションをしているもののイラストや絵柄で現代ぽさを演出していて、現代にも通じるキャラデザになっているところに非常に制作側のこだわりを感じます。ルーズソックスを現代っぽく描いてこんなに違和感なくかわいくなるんだ……という驚き。

個人的に特に好きなのが玲奈の瞳!黒目がかなり深い黒1色で描かれていて、見ているだけで吸い込まれそうな、底知れなさを感じるビジュアルに心惹かれます。

そしてデモ版では、コインランドリーで玲奈にルーズソックスを履かせる場面までありました。プレイ中の感想として「おいおいおい!”癖”が出すぎだろ!!!」と思わず口から漏れるほど。最高です。かわいいし、少し操作にまごついて足に触れると「殺しますよ?」みたいに言われるのもそれはそれでテンションが上がりました。キモくて本当にごめんなさい。

ルーズソックスを履かせるシーン。こんなことしていいんですか!?

内職で生活費を稼ぐ。約1年前の試遊版からゲーム部分もブラッシュアップ

本作では物語を読み進めるだけでなく、玲奈との生活のなかでさまざまなミニゲームを遊ぶことになります。 例えばガチャガチャのプライズ品をカプセルに詰めたり、アイロンビーズでアクセサリーを作って販売するといった内職など。ここで稼いだお金を使って生活を送っていくことになります。

こうした作業が挟まることで、玲奈との共同生活も単に会話シーンを眺めるだけではなく、「実際にふたりで暮らしている」という感覚が少しずつ積み重なるような気がします。

筆者は約1年前の東京ゲームショウでも本作を試遊しており、その際にもこの内職のミニゲームを体験していましたが、その内職パートも今回のデモ版で改めてプレイしてみると当時より手触りが良くなっているように感じました。ゲームの中心、核となるストーリーやビジュアルだけでなく、こうした実際に操作する部分にもしっかりと磨きがかかっている印象でした。

一度イベントなどで本作をプレイしたことがある人でも、今回のデモ版を改めて触ってみる価値はありそうです。

あまりにも臨場感のある力の入ったサウンド

また、今回プレイして特に力を入れているなと感じたのはサウンド面です。

ほぼフルボイスで行われる玲奈のセリフと、ただ効果音を流しているだけにはなぜか感じられない臨場感のある雨の音が非常に印象深かったです。

ほかのキャラクターも含めて、声と環境音が合わさることで、単にテキストを読み進めるだけのノベルゲームとはまた違った距離感が生まれているように感じます。

特に玲奈と部屋で過ごしている場面では、会話と雨音、生活音が重なることで、本当に同じ空間にいるような感覚に陥ることも。ASMR、とまではいかないものの臨場感のあるサウンドは必見。本作はできればヘッドホンやイヤホンを使ってプレイしてほしい作品だと感じました。


自らのことを恐怖の大王”アンゴルモア”だと自称する奇妙な少女、玲奈との共同生活で終末までのカウントダウンを進めていく。彼女との今後の生活では何が起こり、どのような結末を迎えるのか。製品版のリリースが待ちきれない作品です

『Rain98』はPC(Steam)にて2026年発売予定です。

《ライター:さかな_,編集:みお》

ライター/インターネットおしゃべり魚類 さかな_

2004年生まれ。趣味が高じて2021年からTwtichで配信活動を開始。雑談とインディーゲームを中心にインターネット上に醜態を晒し続けている。リミナルスペースとウォーキングシミュが三度の飯より好き。積みゲー消化が一生終わらない。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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