
鳥居や屋台の提灯、妖しいネオン看板が暗闇の中に浮かび上がる幻想的な世界感で、発表当初からインディーゲームファンの視線を集めてきた『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』。幕張メッセにて9月17日のビジネスデイを含めた4日間にわたって開催される「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」のroom6ブースにて、開発が進む本作の最新試遊版が展示されています。

本作は、闇に包まれた不思議な「アダシノ島」に流れ着いたキツネの少女と相棒のカエルが家へ帰る方法を探す3Dアクションアドベンチャーです。今回の試遊版では、2027年前半のリリースに向けて大幅なアップデートを経た本作の魅力と進化を存分に体験することができました。
生活感あふれる一室から一転、妖しくも美しい「アダシノ島」へ
これまでの試遊版ではキツネとカエルがアダシノ島に流れ着いたところからスタートしていましたが、今回の最大の変更点として、ふたりが島へ行くことになった経緯を描くシーンが追加されています。
最初の舞台となるのは、昭和レトロな家具に囲まれ生活感に溢れた「アパートの一室」。カエルに電気料金の未納を咎められても意に介さずゲームに熱中するほど、キツネは怠惰な生活を送っています。突如、何者かがドアを激しく叩いたと思いきや部屋の電気が消えてしまいます。キツネは渋々、カエルとともに電気料金を納めるためにコンビニへと向かいます。隣にある小さな神社から、収入源であるお賽銭の回収も忘れてはいけません。

コンビニを出たふたりは、足の生えた提灯の姿の「付喪神」に小さくなった神社が持ち去られるところを目撃します。付喪神が逃げた穴の先には暗渠がつながっており、船の停泊所となっていました。神社が先に船に乗ったことを知ったふたりは船に乗ることになり、行き先であるアダシノ島へ辿り着くのです。場面転換や重要なシーンでは一昔前の歌謡曲風のメロディが流れ、ノスタルジックな雰囲気の心地よさとこれから待ち受ける冒険のワクワク感を高めてくれています。



島のあちこちには「闇」が発生しており、先へ進むには祠へ光を灯して闇を晴らさなければいけません。ボタンを連打して光を“たくさん灯せませう”。無事に闇を晴らし、飲み込まれてしまった人を助けることができました。



島の自治会で世話役をしている「テン」という人物がその様子を見ていますが、はたして敵か味方か…少なくとも今後の展開に関わってくることは間違いないでしょう。キツネとカエルは情報収集をするべく、道中にある独特なメニューが並ぶ居酒屋へと入ります。



情報を頼りに先へ進むと広場へ到着し、そこでは「灯台さま」を崇めるためのお祭りの準備が行われていました。現れた灯台さまの姿は荘厳かつ少し不気味さも漂います。さらには懐から探していた神社を手にし上空で爆発させてしまうという衝撃の展開が待ち受けていました。あまりのショックにキツネはその場で倒れてしまいます。



夜も更け、ひとまず休むために「万媚楼」という旅館を目指すことに。広場にいた人に場所を尋ねると、なんと鬼へと変貌してしまいました。試遊時間の都合によりここで終了となってしまいましたが、ここから緊迫感のある「鬼ごっこ」へと発展していきます。

さらに洗練された世界観とノスタルジー
以前の体験版からグラフィックやアニメーションの質が大きく向上しているだけでなく、固定カメラながらもストレスを感じさせない操作感やゲームのテンポ感も緻密に調整されていることが実感できました。
どこか切なく美しいストーリー性や、キツネとカエルの心温まるやり取り、そしてネオンや灯りなどの光が彩るビジュアルデザインが統一されており、完成度が着実に高まっています。リリースに向け、さらなるブラッシュアップが期待される出来栄えです。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』はPC(Steam)、ニンテンドースイッチ向けに2026年第4四半期に発売予定です。











