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“惚れられてはいけない”ノベルADV『オクリ』!コンカフェ嬢の送迎バイトとしてキャストと関係性を深めていこう【東京ゲームダンジョン6】

惚れられても嫌われてもゲームオーバー!

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“惚れられてはいけない”ノベルADV『オクリ』!コンカフェ嬢の送迎バイトとしてキャストと関係性を深めていこう【東京ゲームダンジョン6】
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2024年10月27日、東京・浜松町にてインディーゲーム開発者が作品をお披露目するイベント「東京ゲームダンジョン6」が開催されました。本記事ではADV『オクリ』を紹介していきます。

インディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン」現地レポート記事はこちらから!

『オクリ』はコンセプトカフェ(コンカフェ)で働くキャストと、その送迎バイト「送り」をすることになった主人公の物語です。コンカフェにてお客さん相手に“キャラを演じるキャストたち”がふと素の表情を見せる帰り道で、その隠された秘密に触れていくことになるADV……こう書くとごく普通の恋愛SLGのようですが、『オクリ』はインディーさながらの尖ったシステムを持った一作でした。

というのも、『オクリ』はなんと“キャストに惚れられたらバッドエンド”というシステム。主人公はコンカフェの送迎スタッフとして、店長から「秘密を抱えたキャストの様子を伺ってほしい」と頼まれます。

そのおかげで「帰りの送迎でキャストとふたりきり」という状況になれるのですが、そもそも「彼氏を含め、悪い虫がついていないか」などを探る立ち位置のため、恋愛感情を持たれると色々とヤバいのです。

つまり「惚れられたら死」。もちろん嫌われてもキャストの秘密を探れずゲームオーバーというわけで、こう、なんだかイイ感じの距離感をもって女の子と接するADVなのです。ゲームでは「シンライ」「ケンオ」「アイ」3つのパロメータが表示されており、「ケンオ」「アイ」がマックスにならないようにうまい具合に会話しろ!というのが本作の醍醐味ですね。

さて、そんな縛りのある中、試遊で探るキャストは地雷系を“演じる”キャスト「みやきち」ちゃんです。ゲーマーたるもの恋愛SLG経験は豊富なため「惚れられちゃったら困るな~」と遊んでみます。プレイヤーネームは「スパくん」でスタートしました。

「みやきち」ちゃんは仕事中はコテコテの地雷系ですが、根は真面目な子。キャラで地雷系なファッションと性格をしているようです。普段の送迎で知った顔ではあるものの、話したことは一切ないという状況からコミュニケーション開始です!

ここで面白いと感じたのが、主人公は決して話が得意なタイプではないということ。送迎だって「車を持っていればできる」程度で選んだようですし、会話をガンガン盛り上げられるタイプではないのです。従って表示されたコマンドは「話しかける」「様子を見る」「運転に集中」の3つ……「様子を見る」「運転に集中」、どちらも話しかけられないですね!

というわけで話しかけてみると「いつも黙っている人が急に喋った!」と言わんばかりに話が続きません。さっそく「ケンオ」メーターが上昇。ここでもうなんか心折れそうですが、内部フラグが立ってるかもしれないしちょっと強引に話しかけてみましょう。

1日でこんなに嫌われました。

……結果として、ひたすら嫌われただけで1日目は終了しました。話を伺ったところ、今回の試遊では「難易度が高い」というフィードバックを得られたようで、そこをまず調整されるとのこと。

しかし2日目、3日目と進めていくと、だんだんミヤキチちゃんがこちらに心を開いてくれ始めました。ここからが“素の彼女”の本番。プレイしたかぎりではかなりしっかりとした常識の持ち主で、案外“地雷系”を演じるため苦労してそうな感じもチラリ。普通に魅力的なキャラクターです!

あらためて、目的は「彼氏を始めとした悪い虫がついていないかの調査」ですが「こっちに惚れてもいいんだぜ!?」と思ってしまいます。惚れられたらゲームオーバーなのを忘れてしまいそう。

今回の試遊では一端の区切りとなる5日中3日のみ体験できるとあって、非常に気になりつつもその後のストーリーはお預け。しかしイイ感じにミヤキチちゃんに心を開いてもらい、本名まで聞く事ができました。今後のバランス調整やミヤキチちゃん以外のキャストでは「(こちらに)惚れやすい子」や、答えを間違ってはならない会話なども出てくるのでしょうか。

「恋愛感情を持たれたら負け」という尖ったゲームシステムではありますが、「恋愛以上友達未満」な緩い関係性を維持する駆け引きは、間違いなく恋愛ADVとしての魅力をもっています。

思わず開発チームに「恋人になる方法はないんですか!?」と聞きたくなる“惚れられてはいけないADV”『オクリ』。その尖ったシステムのみならず、思わず惚れてほしくなるような魅力的なキャラが登場します。気になった方はぜひチェックしてみてください!


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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