
2025年5月4日、東京都立産業貿易センター浜松町館にて「東京ゲームダンジョン8」が開かれました。そこで探索型ホラーアドベンチャーの『anemone(仮)』を試遊させていただきました。
ライトを照らし、闇を歩む……隠れながら進むモダンホラー
闇の中を彷徨い歩く……とても怖ろしいけれど、どこか惹かれるモチーフですよね。『anemone(仮)』は、そんな体験がたっぷりと用意されているゲームです。
(ゲームクリエターズCAMPのサイトによると)主人公はペット探偵をしている女の子。迷子の黒猫を追いかけていると、魔女の世界へと迷い込んでしまいます。あたりには謎のクリーチャーがウヨウヨしており、それらを避けながら探索をしなければなりません。斜め見下ろし視点のクォータービューで、少し先を確認することが難しく、そこがまた不安感を誘います。

女の子はまったく武装していませんが、頭上には白い輪っか型のライトがあり、それを遠くに飛ばすことができます。(Xboxコントローラー基準で)右スティックで視点を動かし、RTボタンを押してその場にしばらくライトを光らせておくことで、あたりを確認していきましょう。このもどかしさが何とも言えないホラー感に繋がっています。
他にも、LTボタンを押すことでライトのモードを変更することができ、その場に青く光る蝶を置けるようになります。この蝶はクリーチャーを吸い寄せるので、積極的に活用していきましょう。置くとHPを少し犠牲にしてしまうのがつらいところですが……。

手探りで次のマップを探しながら、敵をギリギリで避ける緊張感はなかなかクセになります。雰囲気の良いホラーゲームをお探しの方は、チェックしてみては?
試遊の後、開発者の手鳥りな氏(@TetoriRina)にインタビューさせていただきました。
ジャンプスケアに頼らず不安を煽っていく
――開発期間はどれくらいでしょうか?
手鳥りな2年くらいになります。
――発売はいつ頃になりますか?
手鳥りな今ちょうど全体の工数を精査しています。目標は2年後です。

――本作のストーリーについて教えてください。
手鳥りな主人公は探し人という存在で、色々と物や人を探しています。本作のシナリオは人助けが軸になっているので、それを感じ取ってほしいですね。
――ひたひたと迫るホラーを感じました。他にはどんな表現があるんでしょうか?
手鳥りな多種多様に用意しています。ただ、ジャンプスケアはやりすぎないようにしています。不快感や、精神的な居心地の悪さが出るように気を遣っています。

――全体のボリュームはどれくらいでしょうか?
手鳥りな15時間以内には抑えたいですね。
――ゲームにはどのようなギミックが盛り込まれているのですか?
手鳥りな照らして逃げるという軸は一貫しています。ダンジョンごとにミニクエストがあって、人を探したり助けたりするので、そこも楽しんでほしいですね。
――本作はどのようなタイトルに影響を受けたのでしょうか?
手鳥りな一番の影響は「ピクミン」シリーズでして、次に『DEATH STRANDING』や『SILENT HILL 2』などです。『夜廻』シリーズもアートワークは意識していますが、やりたいことは別にあります。

新たなインディーホラーの名作となりえるか?『anemone(仮)』に期待します!













