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【吉田輝和の絵日記】ゲムスパ編集部も骨抜きになった3D『ヴァンサバ』ライク『Megabonk』

数多のゲーマーを沼に引き込んだ『Megabonk』に吉田おじさんが挑戦!

連載・特集 プレイレポート
【吉田輝和の絵日記】ゲムスパ編集部も骨抜きになった3D『ヴァンサバ』ライク『Megabonk』
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今回は、vedinadが贈るPC向けタイトル『Megabonk』をプレイ!本作は、数多くのキャラクターや武器を自由にカスタマイズし、無限に押し寄せる敵の波をぶっ飛ばす『ヴァンサバ』ライクの3Dアクションです。

絵日記で取り上げるタイトルは、いつも編集担当氏と「これどうですか?」「吉田さん好きそうなやつ出ましたよ」なんて相談しながら決めています。今回は「編集部が骨抜きになっています!」と猛烈にプッシュされて決まりました。

人からおすすめされたタイトルって、その人の熱量が高いほど、自分がハマらなかったときを想像して、プレイ前からちょっと申し訳ない気持ちになるんですよね。

◆武器やトームでキャラを自由にカスタマイズ!

最初から使えるキャラクターは、魔法使いのキツネ“フォックス”と、鎧をまとった“サー・ウーフィー”の2人だけ。まずはフォックスを使おうかな。それにしてもすごいニコニコ顔だ。糸目のキャラは裏切りがちだけど、操作キャラに裏切りもなにもないし大丈夫だろう。

モヒカンのクセに気弱な僕みたいなタイプは、裏切りはするけど、主人公ととくに親しくないからその場で殺されるモブだ。話をゲームに戻そう。

スタート地点は森の中。ストーリーや目的が語られず「何をするかは説明しなくてもわかるでしょ?」と言わんばかりにいきなり始まった。うん、わかる。

基本となる操作は、移動、ジャンプ、坂道を滑るスライドだけ。攻撃は自動で行ってくれるので、とりあえず移動するだけで進められるのが『ヴァンサバ』ライクなゲームの良いところだね。

敵を倒してレベルアップすると、新しい武器やトームの入手・強化ができる。トームには、ステータス上昇や攻撃速度アップなどの効果がある。弱そうな武器でも、トームの組み合わせ次第で一気に化けるので、自分だけの最強ビルドを探していこう。

たとえば、フォックスの初期武器であるファイアスタッフは、敵に向かって自動で火の玉を射出してくれるんだけど、一発撃ち終わってからの溜め時間が長いので、全方位からの攻撃には対応しきれない。

そこで弾数を増やすクオンティティトームを手に入れれば、同時に撃てる数が二発、三発と増えていくので、同じ武器なのに段違いの火力が手に入るのだ。

また、フィールド上に点在する祠や宝箱からも強化が可能だ。10分の制限時間以内に出来る限りの強化をしていくのが基本的な生き残り方だ。

◆この敵、高低差のあるフィールドを使いこなしてる!

制限時間の10分の間にも、中ボスの登場やザコ敵のラッシュといったイベントが発生する。見下ろし視点の本家『ヴァンサバ』と違い、背後からの敵の接近に気づきにくいので、ザコ敵ラッシュはかなり危険だ。

気をつけないといけないのは背後だけではなく、高低差のあるフィールドなので、崖の上から敵が落ちてくるなんてこともある。

カメラ位置を調整して見下ろし視点にもできるけど、高低差の距離感がつかみにくく、うっかり崖下に落ちそうになる。

ただ、高所からの落下は致命的なダメージをくらうわけではないので、敵に囲まれたときは、あえて崖下にダイブするのもいいだろう。まあ敵もダイブして追いかけてくるんだけど。

そして危険なのは崖下だけじゃない。崖の上でも油断は禁物だ。

「崖を背にしていれば背後から攻撃される心配がない」と思っていたんだけど、こいつら崖を登ってきやがるぞ!

狭い場所に大量のザコ敵が出ると、敵が敵の上に重なって組体操みたいな状態で襲ってくる。高低差のある3Dバトルをプレイヤーよりうまく使いこなしてやがる……!

10分間、敵の猛攻を凌ぎきれば勝ちというわけではない。フィールド上のどこかに設置されているボスポータルを探し出し、ボスを呼び出して討伐しないといけないのだ。ボスポータルがある場所には赤いエフェクト付きの風が吹いているので、それを目印にして探し出す。

10分が経過するととんでもなく強いザコ敵集団が現れ、ボス討伐どころではなくなってしまう。ゲームが始まったらすぐにボスポータルを探し始めるのが良さそうだ。

やっとの思いでボスを倒しても、次のエリアに移行して戦いは続いていく。

操作キャラクターは、フォックスとサー・ウーフィー以外にもたくさん登場する。僕がお気に入りなのは緑の肌のマッチョ、オーガだ。それぞれのキャラクターに、初期武器や操作性の違いなんかがあるんだけど、僕が気に入った理由は見た目だ。

本作に登場するザコ敵は、ゴブリンやスライムなど緑色のヤツが多い。そこで緑の肌のオーガだ。緑色同士、なにか友情が芽生える……わけもなく。

他の操作キャラクターと変わらず、普通にボコボコにされる。

あと、ウォ◯リーをさがせ!みたいな絵面がちょっと面白い。


編集担当氏の言った通り、骨抜きにされました!慣れるまでは10分も経たずにやられていましたが、もう1回、もう1回と繰り返しプレイしちゃう中毒性がありました。数時間程度なら気がつけば平気で溶けていっちゃいます。

操作キャラごとに特性が異なり、毎回いろんなビルドを試すのが楽しかったです。ただ、キャラクターや武器のバランスに少し粗さがあり、大味な印象も受けました。

それでも、『ヴァンサバ』ライクの中ではトップクラスにハマれたのは間違いありません。気になった方はぜひプレイしてみてください!

『Megabonk』はPC(Steam)向けに発売中です。

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ライター:吉田 輝和,編集:キーボード打海


ライター/おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Sparkの編集者。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

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