あの“PARCO”が贈る『南極計画』が想像以上にハードな世界だった。極寒の地に1人で臨むサバイバルアドベンチャー【WePlay Expo 2025】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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あの“PARCO”が贈る『南極計画』が想像以上にハードな世界だった。極寒の地に1人で臨むサバイバルアドベンチャー【WePlay Expo 2025】

暖かさのあるビジュアルながら過酷な世界を描く3Dサバイバルアドベンチャーです。

連載・特集 プレイレポート
あの“PARCO”が贈る『南極計画』が想像以上にハードな世界だった。極寒の地に1人で臨むサバイバルアドベンチャー【WePlay Expo 2025】
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2025年11月22日から23日の2日間にかけて、中国・上海にてインディーゲームイベント「WePlay Expo 2025」が開催されました。本稿では、RexLaboが開発を手掛け、PARCO GAMESがパブリッシングを務める『南極計画』の試遊レポートをお届けします

ゆるく可愛らしい絵面の裏に潜むのは、身も心も凍えそうな“過酷さ”

本作は、西暦2900年の遙か未来、荒廃した地球で資源を探し求めて、南極でのサバイバル生活に身を投じていく一作品です。フィールドの各地に散らばるあらゆる資源を回収し、状況に合わせてアイテムを「クラフト」「ビルド」しながら生き延びていきます。

高低差がある段差に対して踏み台代わりの木箱を生成したり、厳しい南極の寒さで刻一刻と減り続ける「耐寒シールド」(※HPのようなもの)の回復アイテムを製作したりと、南極を探検するための適切なアイテムクラフトが要求されます。

あまり過酷さを感じさせない、親しみやすさを感じさせるビジュアルがとりわけ印象的ですが、“極寒の南極を生き抜くサバイバル”なことに変わりありません。

探索中は吹雪に晒されて、急激に耐寒シールドが減っていくことも。予期せぬトラブルに見舞われないよう、常に先を見据えた資源の確保が急務となるのでしょう。試遊版では吹雪を避けられそうなポイントから離れていたせいか、その場で南極の洗礼を受けることになりました。

作中には可愛いらしい動物たちも登場し、それぞれ異なる役割でプレイヤーの探索を手助けしてくれます。たとえば、「ペンギン」は抱き抱えることで移動速度の低下や行動の制限が伴いますが、主人公の体温が上昇して、耐寒シールドの減りを大きく遅らせることができました。

他にも「気温」や「天気」といった環境パラメータもあり、例えば気温が下がるほど耐寒シールドの減る速度は早まるため、通常よりも低気温の場所ではペンギンの存在が欠かせません。

また、ゲーム中は天気が一定時間ごとに切り替わります。画面には天気予報も表示されており、探索中は気温の変化と天気予報に気を配りながらゲームを進めていく必要があります。

危険な吹雪の到来も天気予報で事前に分かるので、探索の指針になることでしょう。もしも安全圏まで素早く移動したいのなら、「狼」に騎乗すると移動がスムーズです。

探索中は攻略のヒントやゲームの世界設定を知れる「ホログラム」を発見することがあります。起動すると生き残るために他者を手にかけるという過酷な歴史の一端が記録されていました。

厳しい環境下で可愛らしい動物たちに、ほんのいっとき癒されたかと思えば、かつて一大文明を築いた人間たちが終末世界を生きる上で、苛烈な種内競争を繰り広げている時代背景を知り、センチメンタルな気持ちにさせられます。

試遊版は制限時間15分の中を生き残るといった内容でしたが、『南極計画』特有の「ゆるいビジュアル」と、「ハードな世界観」のギャップを体感するには十分過ぎるプレイ時間でした。29日に放送された「INDIE Live Expo 2025.11.29」でアナウンスされたとおり、既にSteamストアページでは新たな体験版の配信もスタートしています。今後のブラッシュアップの方向性に期待が高まります。



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ライター:そりす,編集:宮崎 紘輔

ライター/ そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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編集/タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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